映像で龍山の人、自然表現 校舎や茶畑舞台 舞踊家兼作家の吉崎さん(浜松) 

 浜松市天竜区龍山町に今年滞在した舞踊家兼映像作家の吉崎裕哉さん(32)=横浜市在住=が今月初旬、龍山町をテーマにした映像作品「響-HIBIKI-」をユーチューブで公開した。住民との出会いや豊かな自然などにインスピレーションを受けて制作した。

吉崎さんが手掛けた映像作品「響―HIBIKI―」の一場面
吉崎さんが手掛けた映像作品「響―HIBIKI―」の一場面


 作品では、天竜川に架かる瀬尻橋や旧龍山北小の校舎、茶畑などを舞台に男女の若手ダンサー2人が力強いダンスを踊る。音楽は、作品名の由来となった「天竜四季の森音楽団」の曲「響-HIBIKI-」を使用した。
 吉崎さんは、県文化財団「アーツカウンシルしずおか」のマイクロ・アート・ワーケーション事業を活用し、今年2、3月、同町に2週間滞在した。地元住民に昔の話を聞いたり、自然スポットや地元の名所などを訪れたりした。「今は人口が少ないが、『確かにそこに人がいた』と感じる場所が多かった」と振り返る。
 作品はチャンネル「SPUTONIK(スプートニク)」で閲覧できる。吉崎さんは「ストーリーはあえて明示していない。心に残る体験になってほしい」と話した。

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