親子笑顔で年越しを 富士宮市社協などケーキや野菜をプレゼント

 富士宮市社会福祉協議会などは24日、子育て世代の困窮家庭20世帯にクリスマスケーキや新鮮な野菜をプレゼントした。コロナ禍や物価高騰の波を受けて生活費のやりくりに悩む親子も笑顔で年末年始を迎えてもらおうと企画された。

クリスマスケーキを手渡す富士宮RC会員ら=富士宮市総合福祉会館
クリスマスケーキを手渡す富士宮RC会員ら=富士宮市総合福祉会館

 市内在住で生活保護を受けていない家族を受け付けた。1世帯につきケーキ1ホールを富士宮ロータリークラブ(RC)が用意したほか、地元農家から採れたての野菜が提供され、手作りシチューや餅を合わせて贈った。
 受け渡しは同市総合福祉会館で行われ、サンタクロースの格好をした同RC会員が子どもたちに「仲良く食べて」と声を掛けてケーキなどを手渡した。
 生活相談コーナーも設けられ、家計や就業、子育ての悩みを聞き取った。同社協の相談員青沼美好さんは「子どもが体調を崩して仕事を休んでも休業補償がなく、収入が減った家庭が多い。今の生活に苦しむ人の支えになれば」と話した。
 仕事の休業などで自宅のガス代が支払えない状態という男性会社員(39)は「子どもに不自由な思いをさせたくなかった。ありがたい」と、食材でいっぱいの袋を両手に持ち、帰路に就いた。

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