名城大5連覇 米沢(北浜中出)区間新 全日本大学女子選抜駅伝

 全日本大学女子選抜駅伝(富士山女子駅伝)は30日、富士山本宮浅間大社をスタートし、富士総合運動公園陸上競技場でフィニッシュする7区間43・4キロで行われ、名城大が2時間21分56秒で5年連続5度目の優勝を飾った。大阪学院大が準優勝し、日体大が3位だった。

3区で区間新記録をマークした名城大の米沢奈々香(左)。リードを広げ5連覇の原動力になった=富士市の第3中継所
3区で区間新記録をマークした名城大の米沢奈々香(左)。リードを広げ5連覇の原動力になった=富士市の第3中継所
たすきを受けて走り出す日体大の4区斎藤みう(右)。区間2位と好走した=富士市の第3中継所
たすきを受けて走り出す日体大の4区斎藤みう(右)。区間2位と好走した=富士市の第3中継所
日体大のアンカーで3位フィニッシュした赤堀かりん=富士総合運動公園陸上競技場
日体大のアンカーで3位フィニッシュした赤堀かりん=富士総合運動公園陸上競技場
3区で区間新記録をマークした名城大の米沢奈々香(左)。リードを広げ5連覇の原動力になった=富士市の第3中継所
たすきを受けて走り出す日体大の4区斎藤みう(右)。区間2位と好走した=富士市の第3中継所
日体大のアンカーで3位フィニッシュした赤堀かりん=富士総合運動公園陸上競技場

 名城大は1区から首位発進し、3区米沢奈々香(浜松北浜中出)が10分3秒の区間新でリードを広げた。大阪学院大は2区依田来巳(東海大翔洋高出)が区間7位と力走した。日体大は4区斎藤みう(伊豆中央高出)が区間2位。アンカーの7区赤堀かりん(浜松市立高出)も粘って昨年と同じ3位に入った。
 その他の主な県勢は、城西大の兼子心晴(浜松市立高出)が1区4位で7位入賞に貢献した。拓大の牛佳慧(浜松開誠館高出)は2区6位。県学生選抜は24位だった。

圧巻の走りで凱旋 米沢
 圧巻の走りで勝負を決定付けた。名城大の米沢(浜松北浜中出)が最短3・3キロの3区で後続を33秒も引き離した。中学以来の地元レース。宮城・仙台育英高での全国高校駅伝優勝、名城大では全日本大学女子駅伝1区区間賞と数々の実績を引っさげての凱旋(がいせん)を鮮やかに飾り、「声援がすごく力になった」と笑った。
 今月上旬から右脚に不安があり、予定の2区6・8キロから変更。万全ではなかったが、このスーパールーキーには関係なかった。「同級生2人がすごくいい位置でつないでくれた。もっと差を広げる」。入りの1キロを2分54秒のハイペース。10分3秒で今大会唯一の区間新をマークし、たすきを受けた時は10秒差に迫っていた日体大を置き去りにした。
 1年目の学生駅伝は2大会とも優勝と区間賞を手にし、来年2月には世界クロスカントリー選手権のU20(20歳以下)女子6キロに挑む。自身初の国際大会へ「代表の自覚を持って大会に合わせる」と意気込んだ。

斎藤、赤堀 力走 日体大3位
 日体大は県勢2人が力走した。4区斎藤(伊豆中央高出)が区間2位。アンカーの7区赤堀(浜松市立高出)は順位を一つ下げたが、昨年と同じ過去最高の3位を守った。
 2年斎藤は昨年、メンバー入りできず県学生選抜で出場。「あの悔しさを晴らす」と、今季は日本学生対校選手権(日本インカレ)3000メートル障害で優勝するなど大きく成長した。4年赤堀は日体大でのラストレース。過去最高の2位を逃した悔しさはあるが、「成長できた4年間。いい時も悪い時もあったが、最後は笑顔で終われた」と充実感をにじませた。
 名城大の一強時代にあって毎回、女王打倒の有力候補に挙がる。斎藤は「来年こそ全力で日本一を狙う」と雪辱を期した。
 



 ①名城大(柳楽、石松、米沢、増渕、山本、小林、谷本)2時間21分56秒②大阪学院大2時間25分7秒③日体大2時間25分21秒④全日本大学選抜2時間25分39秒⑤立命大2時間26分28秒⑥大東大2時間27分40秒

 【区間1位記録】
 ▽1区(4・1キロ) 柳楽あずみ(名城大)12分46秒
 ▽2区(6・8キロ) 北川星瑠(大阪芸大)21分8秒
 ▽3区(3・3キロ) 米沢奈々香(名城大)10分3秒=区間新
 ▽4区(4・4キロ) 増渕祐香(名城大)14分9秒
 ▽5区(10・5キロ) 山本有真(名城大)34分5秒
 ▽6区(6・0キロ) 嶋田桃子(日体大)19分35秒
 ▽7区(8・3キロ) 谷本七星(名城大)29分38秒

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