救急増で初の4万件台 浜松市消防局 22年出動まとめ

 浜松市消防局は6日までに、2022年の火災、救助、救急の対応状況(速報値)をまとめた。救急件数は新型コロナウイルス感染拡大の影響で急増して4万1391件となり、05年の市町村合併後で初めて4万件を超えた。火災、救助も前年比で増加した。
 救急は前年比6463件(19%)の大幅増。感染症が疑われる急病関連のほか交通事故も増え、夏場や年末の感染拡大時は救急車全23台のフル出動が続いた。救急資格のある職員を兼務隊として編成し、予備車で救急出動する措置も講じた。
 今月に入っても厳しい運用は続いていて、同局は119番の適正利用や感染症予防の徹底を呼びかけている。
 火災は180件で同9件(5%)増。内訳は建物109件(同14件増)、車両22件(同2件増)など。死者は5人(同1人増)だった。住宅火災が増え、特に高齢者の逃げ遅れや電気火災が目立つとして、同局は警報器の動作確認、コンセントや配線機器の過熱などに注意を求めている。
 救助は237件、135人で同24件、25人の増加。消防航空隊の出動は131件で15件の増加だった。

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