西部中小DI8・7ポイント改善 10~12月期 自動車など回復傾向

 しんきん経済研究所(浜松市中区)が6日発表した県西部中小企業の2022年10~12月期の全産業の業況判断指数(DI)はマイナス10・7で、前回調査(同7~9月)と比べ8・7ポイント改善した。原材料価格が高騰する一方、自動車など一部製造業の持ち直しや「全国旅行支援」で飲食・レジャーなどの客足が回復し、全産業DIは3四半期連続で改善した。

県西部中小企業の業況DI
県西部中小企業の業況DI

 22年12月1~8日に調査し、627社が回答した(回答率95・2%)。
 製造業の業況DIはマイナス6・0で、8・5ポイントの改善。大手取引先からの受注増や新規受注が寄与し、自動車、機械、楽器はそれぞれ2桁の大幅な改善となった。楽器は2017年12月以来、5年ぶりのプラス水準。
 非製造業は飲食・宿泊・レジャー等が40・9ポイント改善のマイナス17・4。団体客は停滞するものの、宿泊は個人観光客が回復基調という。25・2ポイント改善した卸売りに比べ、小売りはマイナス31・7と横ばいだった。
 新型コロナ感染者の拡大もあり、23年1~3月期の業況DIは5・6ポイント悪化のマイナス16・3を見込む。

いい茶0
あなたの静岡新聞 アプリ
地域再生大賞