熱海を楽しく「おんぱく」スタート 多彩な体験、関係人口増に期待

 熱海市の魅力を再発見する体験イベントを集中的に開催する「熱海おんぱく2023 熱海温故知新博覧会」が7日、市内で始まった。同市のまちづくり会社「マチモリ」が2月5日まで、熱海の街、自然、食、アートをテーマに多彩なプログラムを提供する。

芸妓の踊りを鑑賞する参加者=熱海市銀座町
芸妓の踊りを鑑賞する参加者=熱海市銀座町

 同社が09~11年に住民や別荘所有者らをターゲットに開催し、地域活性化のきっかけとなった「温泉玉手箱(オンたま)」を進化させた取り組み。住民自らが「今の熱海」の魅力を発信し、地域外の人との関係を強化するのが狙い。
 初日は東京都や神奈川県、石川県から計6人が参加し、同市銀座町の待合茶屋「華志づ本」で芸妓(げいぎ)のこはくさんと交流した。踊りを鑑賞したり芸妓の歴史などを教わったりした参加者は地域に根付いた文化に理解を深めた。
 熱海おんぱくは街歩き、干物造り、ロードバイク体験、薬草ワークショップなど約20種類のプログラムを用意している。同社の市来広一郎代表は「この10年間で熱海の関係人口は増えたが、さらにその裾野を広げたい」と話した。
 各プログラムの予約は熱海おんぱくホームページで受け付けている。

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