静岡人インタビュー「この人」 マラソン選手としても活躍する浜松市財務部長 石切山真孝さん

 2006年総務省入省。同省自治財政局や内閣府などで地方の自治や防災に長く携わり、総務省地域政策課理事官を経て22年4月から現職。地方自治体は福岡、千葉、愛知に続き4カ所目。愛知県で財務部長兼財政課長を務めた。5年ほど前にマラソンの練習を本格的に始めて力をつけ、各地の大会に参加。昨年は富士登山駅伝出場、県市町対抗駅伝で浜松市南部代表に入った。富士宮市出身。40歳。

石切山真孝さん
石切山真孝さん

 ―市の来年度予算編成に向けた意気込みは。
 「鈴木康友市長のリーダーシップで築いてきた健全・強固な財政基盤により、コロナ禍や豪雨災害にも機動的に対応することができた。鈴木市長の下で最後の予算編成になるが、浜松の未来につながる予算となるよう気持ちを込めて取り組みたい」
 ―キャリアで特に印象的な出来事は。
 「東日本大震災、新型コロナウイルス感染症という二つの大きな危機に国(総務省)と地方自治体(愛知県)それぞれの立場で直面した。トップをはじめ組織一丸で対応し、前例のない中での制度設計や機動的な支援策の実施などに携われたのは得がたい経験になった」
 ―日頃心がけることは。
 「財政は『縁の下の力持ち』的な立ち位置。しっかりと役割を果たし、より良い市民生活につなげたい。制度設計や予算編成を進める上で職員一人一人とよく会話し、ともに仕事を作り上げることを大事にしている」
 ―マラソンの魅力は。
 「仕事の都合で異動が多いが、行く先々で走ることを通じて多くの出会いがあり、輪が広がっている。記録を伸ばす面白さに加えて、生涯を通じた大事な仲間が得られることが一番の楽しみになっている」

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