建設目指す複合施設 御殿場市「土地確保にめど」

 御殿場市と市商工会が国道138号沿いに整備を目指している物販などの複合施設について、建設予定地の地権者全員から同意を得たことが分かった。勝又正美市長が12日の経済交流交歓会の講話で「土地確保のめどが立った」と明らかにした。市によると、2023年度に用地測量と計画策定を行う予定。来訪者と地域をつなぐ「ハブ」施設にして、経済効果を市内全域に広げたい考え。
 市商工会が長年、特産品を販売する「道の駅のような施設」の新設を思い描き、市は地権者への説明などで協力。昨年、将来的に市が主体となって事業を進めることで合意した。
 予定地は東名高速道御殿場インターチェンジに近い約4ヘクタール。建物の規模やオープン時期は未定。現時点の構想では物販の他、道路情報発信を行う。市内の大型施設のサテライト店舗出店を視野に入れる。災害時に帰宅困難者を受け入れるなど防災拠点としても活用する。敷地内に市商工会の拠点「商工会館」を設ける。
 勝又市長は講話で、施設に県の一部の部署を誘致する考えを示した。既に川勝平太知事に意向を伝え「いい感触を得た」と説明した。

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