シャンソン、トヨタ自に惜敗 今季初の地元戦 バスケWリーグ

 バスケットボール女子Wリーグは14日、県武道館などで行われ、シャンソン化粧品は延長の末に65-71でトヨタ自動車に惜敗した。

シャンソン化粧品-トヨタ自動車 第1クオーター、シャンソンのウチェ(右)がシュートを放つ=県武道館
シャンソン化粧品-トヨタ自動車 第1クオーター、シャンソンのウチェ(右)がシュートを放つ=県武道館

 シャンソンは前半、イゾジェ・ウチェのインサイドプレーで食らい付き、第3クオーター(Q)は吉田舞衣が3本の3点シュートを決めて43-46。第4Q終盤にウチェ、パレイ紀子、小池遥の連続6得点で逆転したが、残り52秒で追い付かれ、延長で競り負けた。
 15日は静岡市中央体育館でトヨタ自動車との第2戦が行われる。

 トヨタ自動車(29) 71(14―18 15―10 17―15 14―17 延長 11―5)65 シャンソン化粧品(23)

ウチェ躍動 22得点 22リバウンド
 今季初の地元戦でシーズン後半への光明は見えた。シャンソンはトヨタ自動車に敗れはしたが、延長に持ち込む大熱戦。けがや体調不良で主力の離脱が相次ぎ、8人しかプレーできない状況ながら昨季覇者を追い詰めた。
 今季48・2%を誇る相手のシュート成功率を33・3%に抑えた。ゾーン主体で相手のカットインを封じ、苦しい体勢でシュートを打たせる。リバウンドから速攻を繰り出し、主将小池も「狙い通りだった」と振り返った。
 要となったのはアーリーエントリーのスーパールーキー。京都精華学園高で高校2冠の188センチセンター、ウチェが守っては内角で相手に起点を作らせず、攻めても日本代表クラスと渡り合った。
 特に第4クオーターは47-52から3点プレーで流れを引き戻し、5点を追う延長終了間際にもシュートをねじ込む。ほぼフル出場し22得点22リバウンド。「インサイドで強気にいった」と躍動した。
 4本の3点シュートを決めた吉田も「ウチェのリバウンドを信頼して打てている」と相乗効果を感じている。今後は主力も復帰予定。8勝7敗の6位と状況は厳しいが、逆襲への準備は整いつつある。

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