熱海市の都市計画道路 審議会が廃止案了承

 熱海市都市計画審議会(大方潤一郎会長)は20日、市役所で会合を開き、市が提示していた都市計画道路2路線を廃止、別の2路線を一部廃止する案を審議し、計画変更を了承する答申書を斉藤栄市長に提出した。

斉藤市長に答申書を手渡す大方会長(右)=熱海市役所
斉藤市長に答申書を手渡す大方会長(右)=熱海市役所

 廃止するのは、南熱海地区の市道宮脇片山線(延長約1060メートル)と市道風越藪ノ内線(約1370メートル)。2路線は1985年に都市計画決定したが、全線が未着手になっていた。ただ、既存の道路があり幹線道路も並行しているなどとして、必要性が乏しいと判断した。
 市中心街の市道温泉通り水口線(約1200メートル)のうち約520メートル区間と初川遊歩道2号線(約530メートル)のうち約210メートル区間についても、代替の交通機能が確保されているとして廃止する。
 市によると、全21路線の都市計画道路の整備率は76%で、11路線は未完成。市は未完成路線を対象に計画の合理性を検証してきた。廃止案に住民からの反対意見はなかったという。市は知事協議を経て3月末までに告示する方針。

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