ほうじ茶づくり 富士でチャレンジ 若手農家グループが体験ツアー
富士市の若手茶農家のグループ、茶レンジャーは21、22の両日、「富士のお茶・富士のほうじ茶まるごと体感ツアー」を同市大淵の旧藤田邸で開いた。各日約30人の親子に茶の入れ方教室やほうじ茶作り体験の場を提供した。
ほうじ茶づくり体験では、煎茶と棒茶を手持ちの土鍋「焙烙(ほうろく)」でいった。茶レンジャーは、いり加減が浅いと香り高くなり、深いとうま味が増すと説明した。参加者は火の入り方を見極めながら、茶を焦がさないよう慎重に熱した。香ばしい香りが漂うと笑顔が広がった。
丁寧にほうじ茶を作った富士根南小5年の佐野茉那さん(10)は「家族みんなで飲みたい」と、出来栄えに喜んだ。
参加者は景勝地「大淵笹場」も訪れ、茶娘の格好で写真撮影を楽しんだ。
茶レンジャーは結成10年を迎え、富士の茶のファンを増やそうとツアーを企画した。山田典彦さん(45)は「子どもたちが富士のお茶の魅力に触れる機会をもっと増やしたい」と話した。