開運!家康グッズ続々 静岡県内「大河」ゆかりの地

 大河ドラマ「どうする家康」に合わせ、県内で関連グッズが次々に発売されている。生涯の半分を県内で過ごし、天下太平の世を築いた徳川家康にちなみ、開運や出世など縁起をかつぐ品が多い。2023年が始まったばかり。さまざまな願いを成就させるべく、ゆかりの地を訪ねてグッズを手にしてみては。

浜松城天守閣で販売している「出世パワーカード」=浜松市中区
浜松城天守閣で販売している「出世パワーカード」=浜松市中区
ミニハーモニカ「出世口琴」。一つ一つ手作業で調律している=浜松市中区の昭和楽器製造
ミニハーモニカ「出世口琴」。一つ一つ手作業で調律している=浜松市中区の昭和楽器製造
レーザーカット加工によって繊細に表現されたレターセット=静岡市駿河区の長嶋印刷
レーザーカット加工によって繊細に表現されたレターセット=静岡市駿河区の長嶋印刷
浜松城天守閣で販売している「出世パワーカード」=浜松市中区
ミニハーモニカ「出世口琴」。一つ一つ手作業で調律している=浜松市中区の昭和楽器製造
レーザーカット加工によって繊細に表現されたレターセット=静岡市駿河区の長嶋印刷


 だるま  家康を祭る静岡市駿河区の久能山東照宮。ドラマの主演松本潤さんは、家康を演じるに当たって最初に参拝したという。久能山までロープウエーでつなぐ日本平駅の売店「たいらぎ」では、昨秋から松本さんのファンとみられる客が増えたことから、商機ととらえて商品開発に力を注いでいる。
 人気が高いのは縁起物として有名な「高崎だるま」。同東照宮が所蔵する家康の金色の甲冑[かっちゅう]「金陀美[きんだみ]具足」と、関ケ原の戦いで着用し勝利したことから“吉祥の具足”と呼ばれる「歯朶[しだ]具足」をデザインした。松本さんの「嵐」でのメンバーカラーである紫色のだるまも。山本千鶴店長(54)は「新型コロナ禍が続くが、楽しさを持ち帰って良い年にしてほしい」と思いを込める。

 パワーカード  浜松市中区の浜松城は家康が17年間過ごした。栄進した家臣が多く「出世城」と呼ばれる。外装工事を終えたばかりの天守閣の売店では、家康のしかみ像をモチーフとした金色の「出世パワーカード」を販売。後の2代将軍秀忠が生まれた際、家康が「産土[うぶすな]神」として浜松城内から移した五社神社(同区)で祈祷[きとう]を受けた。昨年12月は約100枚売り上げたという。

 ハーモニカ  同区で1947年からハーモニカ製造を続ける昭和楽器製造は昨年、徳川家の「三つ葉葵」をあしらったミニハーモニカ「出世口琴」を発売した。金色、丸い形状、桐[きり]の箱-。「腹式呼吸で音を奏でるため健康長寿にぴったり。お守りとして手元に置いてほしい」と中沢哲也営業部長(48)。わずか3・5センチながら、社員4人で製造や調律を行うぬくもりが感じられる一品。インバウンド需要にも期待し、「『音楽のまち・浜松』を世界にPRできたら」と意気込む。

 レターセット  「人間関係が希薄になった今こそ、縁を大切に」と話すのは長嶋印刷(静岡市駿河区)の長島芳之社長(57)。レーザーカット技術を用いたレターセットを27日にオープンする静岡浅間神社(同市葵区)内の大河ドラマ館で売り出す。図柄は三保松原(同市清水区)から見える富士山と駿府城公園(同市葵区)内の家康像をメインに、駿河国の名物で初夢の縁起物とされる「一富士、二鷹、三なすび」を配した。長島社長は「静岡の景色を、送り手の情感を込めて届けられるように工夫した」と語った。

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