ホロコースト下 子供の人生紹介 沼津でパネル展

 ナチス・ドイツによるホロコースト(ユダヤ人大量虐殺)を生きた子供の暮らしを紹介するパネル展「空のない星-ホロコーストの子供たち」(命のビザ・杉原千畝夫妻顕彰会、沼津市立高同窓会求道会主催)が26日まで、沼津市立高・中等部で開かれている。

ホロコーストを生きた子供たちについて紹介するパネル展=沼津市立高・中等部
ホロコーストを生きた子供たちについて紹介するパネル展=沼津市立高・中等部

 顕彰会と駐日イスラエル大使館が昨秋、市内で開催した展示の巡回展で、今月27日のホロコースト犠牲者を想起する国際デーに合わせて企画した。イスラエルのホロコースト歴史博物館が企画したパネル27枚で、戦時下で描いた子供の絵画や教育の様子などを紹介している。リトアニアに逃れたユダヤ人に日本への通過査証(ビザ)を発給して救った外交官杉原千畝のコーナーも設けた。
 展示を見た菅野志織さん(17)は「杉原さんの妻が沼津出身と初めて知った。ユダヤ人の母親から別名義の身分証を与えて預けられ、別人の人生を歩んだ子のエピソードが印象的だった」と話した。

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