水滴音交えて“合奏” 装置開発の加藤さん 28日浜松でライブ【とんがりエンタ】

 水がしたたる音を利用した音楽装置「Potarhythm(ポタリズム)」を開発し、「水滴音楽家」として活動する加藤泰生さん(26)=浜松市浜北区=が28日、同市中区のライブバー「TEHOM(テホム)」で実演ライブを行う。

ポタリズムの奏でる音に合わせてギターを演奏する加藤泰生さん(動画投稿サイト「YouTube」のデモ演奏から)
ポタリズムの奏でる音に合わせてギターを演奏する加藤泰生さん(動画投稿サイト「YouTube」のデモ演奏から)

 「心地よい雨音の発生装置」とも言うべきポタリズムと、打楽器やギター、ベース、コーラスによる前代未聞のセッションを繰り広げる。装置上部の水槽から下部水槽に水滴を落とした「ポチャン、ポチャン」という音を、アンサンブルに取り込む。リズムだけでなく旋律も制御して“演奏”する。
 装置開発は2019年から。首都大学東京(現東京都立大)システムデザイン学部在籍時の卒業制作が出発点だった。水滴音を使う音楽家は存在したが「リアルタイムのパフォーマンスとして演奏できる作品を作りたい」という思いが募った。試行錯誤の結果、水琴窟や気柱共鳴の原理を援用して実現させた。「今後は小型化を図り、持ち運べるようにする」という。
 ライブは午後7時開始。ポタリズムは2月3日までテホムで展示する。問い合わせは同店のインスタグラムアカウントで。

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