梅園継承へ意見交換 熱海で全国サミット開幕

 梅を観光や産業の資源としている全国13市町の首長らが一堂に会する第28回全国梅サミット(同サミット協議会主催)が27日、熱海市で開幕した。初日は「梅によるまちづくりの可能性について」と題し、首長らが意見交換した。28日まで。

梅を活用した地域活性化などについて意見交換する首長ら=熱海市
梅を活用した地域活性化などについて意見交換する首長ら=熱海市

 熱海市でのサミット開催は4回目。同協議会長の斉藤栄熱海市長は、2021年7月に伊豆山地区で発生した大規模土石流の際に、加盟市町から多くの支援が寄せられたことに感謝した。その上で「梅を世界に広げ、加盟市町の発展につなげたい」とあいさつした。
 意見交換では、各地の梅林管理の担い手不足が深刻化している状況などが報告された。神奈川県小田原市の守屋輝彦市長は次世代への継承策として、テレワーク人材が生産に参画している実例などを紹介した。伊豆市の菊地豊市長は、生産が主体の梅林と観光目的の梅林の連携を提案。「他地域で作られた梅製品を観光梅林で販売するなど互いの魅力を発信し合うことが大切」と強調した。
 同日は樹木医の和田博幸さんによる講演「梅の魅力と熱海梅園」も行われた。28日は熱海梅園で記念植樹が行われる。

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