記者コラム「清流」 卓球界に化学反応起こるか

 静岡は全国有数の“卓球王国”だ。日本協会の登録者数は2020年度が全国1位、21年度は2位。東京五輪で伊藤美誠選手、水谷隼さんの磐田市出身ペアが初の金メダルを手にした。ただ、ともに高いレベルを求め中学から県外に出た。その後、2人に比肩する選手は現れていない。
 静岡市を拠点にしたプロチーム「静岡ジェード」が来季、Tリーグに参戦する。もともと好選手を輩出してきた土壌はある。プロが身近になればジュニア世代の士気が高まり、県内卓球界に大きな化学反応が起こる可能性はある。
 チームの運営会社「静岡オクシズUU」の河村水稀代表は参入会見で「1年目から優勝争い。将来は日本代表を輩出できれば」と意気込んだ。静岡育ちの新星が、世界で輝く日を待ちたい。(運動部・山本一真)

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