車部品不適合、ソフトで検出 エリジオンが発売 作業時間を大幅短縮

 ソフトウエア開発のエリジオン(浜松市中区)は8日、自動車の3D設計図(CAD)から、安全基準に満たない突起物などを自動検出するソフトウエア「DFASスタジオ」を発売した。数日を要するような検証作業を数時間に短縮できるという。

安全基準に満たない部品の形状を自動検出するDFASスタジオの画面=浜松市中区
安全基準に満たない部品の形状を自動検出するDFASスタジオの画面=浜松市中区

 自動車部品の形状は、道路運送車両法などで人がけがをしないよう定められている。設計図段階での検証はノウハウを持つ担当者がデータを目視で行うことが多く、試作後に不備が判明すると多大なコストが発生するケースがあるという。
 DFASスタジオは1ミリ単位で検証でき、鋭い突起や膝が入り込んでしまう形状などを自動抽出してリポートを作成する。あらゆるCADに対応しているため、データ変換が必要なく、事前の作業時間も短縮できる。
 価格は年間保守サービス料とは別に約250万円から。同社はCADから特定の形状を認識する技術が得意で、DFASスタジオのノウハウについては玩具の検査への応用なども見据えている。

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