御殿場市、科学技術の拠点整備検討 23年度 防衛やドローン、宇宙

 御殿場市は2023年度、科学技術を発信する拠点整備に向けた検討に乗り出す。防衛装備品やドローン、宇宙に関する知識を普及啓発する施設を造る構想があり、実現の可能性を前向きに探る。17日発表の当初予算案に関連費用を盛り込む。
 陸上自衛隊の駐屯地や東富士演習場がある同市では、民間団体が防衛装備品を展示し機械産業の歴史を紹介する防衛技術博物館(仮称)の設置を目指している。昨年4月には、賛同する団体や政治家らによる建設推進連絡協議会が組織され、勝又正美市長が会長に就いた。
 市はこうした経過を踏まえ、同博物館を防衛技術だけでなく、主に科学技術の発信拠点として整備ができるか、採算性や用地を調査する。市内で多くの実証実験が行われているドローンや人工知能(AI)、宇宙航空研究開発機構(JAXA)との協定を生かし宇宙関連のコンテンツを用意する施設とする案が浮上している。
 当初予算案には、市が舞台となるアニメを活用したシティープロモーション、ビッグデータを活用した観光客への情報発信などの経費も計上する方針。公共事業を増やし、一般会計の規模は400億円弱になる見通し。

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