「蝶と朝顔」出版 著者、思い語る 静岡・葵区でトークショー

 静岡市葵区鷹匠の書店「ひばりブックス」で12日、南伊豆町出身の画家矢谷長治の生涯を追った本「蝶と朝顔」の出版を記念したトークショーが開かれた。店内に展示された矢谷の絵画を前に、この本の著者で伊東市の出版社「子鹿社」の編集者田辺詩野さんが執筆の際の思いを語った。

「蝶と朝顔」の出版を記念したトークショー=静岡市葵区の書店「ひばりブックス」
「蝶と朝顔」の出版を記念したトークショー=静岡市葵区の書店「ひばりブックス」

 出版関係者や書店の常連客ら約30人が参加した。田辺さんは矢谷の死後、作品に感銘を受けて人物像を探ろうと情報収集を始めた。残っている資料や矢谷と関わりのあった人をたどって取材し、本を完成させたと説明。「矢谷の人物像は謎のままだが、執筆を通して矢谷が描こうとしていたものが分かった気がする」と話した。
 本の題名でもある矢谷の絵画「蝶と朝顔」は19日まで、同書店で展示されている。

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