藤枝明誠が7度目東海制覇 バスケット男子 東海高校新人大会

 バスケットボールの東海高校新人大会最終日は12日、エコパアリーナで行われ、男子決勝は藤枝明誠が67-63で美濃加茂(岐阜)に競り勝ち、新型コロナウイルスによる2年連続中止を挟んで2大会ぶり7度目の優勝を飾った。その他の静岡県勢は男女とも11日の2回戦までに敗退した。

藤枝明誠―美濃加茂 前半、藤枝明誠の大塚(右)が3点シュートを放つ=エコパアリーナ
藤枝明誠―美濃加茂 前半、藤枝明誠の大塚(右)が3点シュートを放つ=エコパアリーナ


赤間封じに周囲奮起
 藤枝明誠が留学生を擁する東海の難敵に3連勝した。全6戦を100点ゲームで圧倒した県大会のようにはいかなかったが、高い守備強度で失点はいずれも60点台以下。エース赤間が徹底マークされても周囲が奮起し、再び全国の強豪と渡り合う下地はできた。
 美濃加茂との決勝は留学生同士の力が拮抗(きっこう)。赤間に加え得点源の小沢もマンマークされる中で存在感を見せたのが吉田中出身の大塚だ。
 ロードプリンス、赤間に次ぐ11得点。前半こそ消極的な場面があったが、63-60で迎えた第4クオーター残り3分から自ら持ち込んでシュートをねじ込み、直後にロードプリンスのダンクをアシストした。「留学生がいるチームには自分の崩しが必要。リングにアタックした」。チームで数少ない地元選手が勝負どころで光った。
 今大会は全国につながらないが、夏の東海総体の優勝県には冬の全国出場枠がもう一つ与えられる。「東海総体優勝と、全国総体決勝進出による追加2枠を静岡に持ち帰ることが県代表になるチームの責任」と金本監督。新人戦とはいえライバルに強さを印象付けたのは大きな収穫だ。

(2月11、12日=静岡県勢分)
 ▽男子1回戦
浜松開誠館 64―61 津工(三重)
飛龍 92―58 四日市工(三重)
 ▽同2回戦
藤枝明誠 68―48 富田(岐阜)
桜丘(愛知) 76―63 浜松開誠館 
美濃加茂(岐阜) 103―85 飛龍
 ▽同準決勝
藤枝明誠 57―43 桜丘
 ▽同決勝
藤枝明誠 67(24―22 14―12 15―17 14―12)63 美濃加茂
 ▽女子1回戦
いなべ総合(三重) 74―72 藤枝順心
沼津市立 68―51 四日市商(三重)
 ▽同2回戦
安城学園(愛知) 77―75 浜松開誠館 
桜花学園(愛知) 100―33 沼津市立

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