富士山周辺の特色探求 地元児童「登山口サミット」成果報告

 富士山の登山口に近い静岡、山梨両県の4小学校の児童はこのほど、地域の特色を考え自分たちにできることを探る「富士山登山口子供サミットプロジェクト」の成果報告会をオンラインで行った。

活動をオンラインで報告する児童
活動をオンラインで報告する児童

 参加したのは富士宮市の大宮小、小山町の須走小、御殿場市の印野小、山梨県富士吉田市の吉田小の6年生。児童らは昨年4月から、富士山周辺の生き物や観光施設について探求してきた。
 報告会で各校児童は、地元旅館で人気の食べ物を調査してパンフレットを作成したり、観光施設の清掃をして訪れた人の意見を聞いたりした活動を発表。野鳥の調査を通して、富士山の周辺では木の実などの食べ物や巣作りの材料が豊富で生き物が過ごしやすい環境が整っていることなど、探求学習で分かったことも報告した。
 須走小の日下部花さん(12)は商店街でインタビューをし、街の魅力をアルバムにまとめた。「いろんな人に話を聞いて、今まで知らなかった良いところを知れた。もっと地元が好きになった」と振り返った。
 プロジェクトは持続可能な社会づくりへの参画意識を持ってもらおうと、常葉大教職大学院の秋山勝美准教授が企画した。

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