静岡県立総合病院 4月に精神科身体合併症病棟新設 地域偏在改善図る

 静岡県立総合病院(静岡市葵区)が4月、静岡県中部・東部では初となる精神科身体合併症病棟を新設する。小西靖彦院長が14日までにインタビューに応じ、明らかにした。精神疾患と身体疾患を併せ持つ患者への診療機能が求められている近年の医療ニーズに対応し、県内の地域偏在改善を図る。

静岡県立総合病院
静岡県立総合病院

 病状に応じて部屋の間取りなどを変えることができる個室2床、感染症に対応した個室の陰圧室2床、一般の個室2床の計6床を備える。精神科病院からの転院を含む重症度の高い精神科身体合併症患者や救命救急センターを経由した自殺企図者、重症の自傷で治療を必要とする措置入院患者、精神障害がある重症感染症患者らを受け入れる。
 運営母体である県立病院機構が運営する県立こども病院や県立こころの医療センターを含め、3病院全てに精神疾患の施設が整うことになる。小西院長は「広く包括的に受け入れられる体制ができた。当院の高いレベルの医療をより多くの患者に提供できる」と話した。

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