子育て施策リスタート 長泉町当初予算案 一般会計過去最大165億円

 長泉町は15日、2023年度当初予算案を発表した。社会保障費の増大や大型事業の実施に伴い、一般会計は22年度当初比3・6%増の165億円で、2年連続で過去最大となった。出生率のさらなる向上や住民の生活環境整備を推進する新規事業に取り組むため、「積極型予算」を編成した。

長泉町2023年度 予算案/長泉町当初予算案の主な新規事業
長泉町2023年度 予算案/長泉町当初予算案の主な新規事業

 「子育てのまち」のイメージが強い同町は、先進的な子育て施策を改めて打ち出す。第2子保育料無料化(4500万円)、妊産婦を対象にしたタクシー利用助成(200万円)、大学などを卒業後5年以上定住した若い世代を対象にした奨励金(510万円)といった県内初となる新規事業を展開。出産、育児、進学まで継続的にサポートする施策を充実させる。
 生活環境整備では、鮎壺公園の整備に向けた用地取得・造成工事費用に3億8800万円を盛り込んだ。情報戦略室を新たに設置し、町公式LINE(ライン)やFM放送、地デジデータ放送に加え、動画配信サイトユーチューブに放送局を開設する。
 歳入は、町税が1・9%増の95億1700万円。町債は前年と同じ4億5000万円とした。パークゴルフ場整備と感染症対策が一段落し、衛生費は19億3200万円で18・9%減少した。自主財源比率は前年比0・2ポイント増の66%。

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