スギ花粉症対策へ飛散調査 顕微鏡で目視、開始確認 4月末 東京農大教授に報告 浜松湖北高佐久間分校

 浜松市天竜区佐久間町の浜松湖北高佐久間分校は、東京農業大国際食料情報学部の小塩海平教授と協力し、同校敷地内のスギ花粉の飛散量を調べている。調査は授業の一環として生徒が担当し、1月末から4月末の調査結果を大学側へ報告する。生徒は「今後の花粉症対策に生かしてほしい」と緻密な作業に力を注ぐ。

スギ花粉の飛散を調べる生徒=浜松市天竜区佐久間町の浜松湖北高佐久間分校
スギ花粉の飛散を調べる生徒=浜松市天竜区佐久間町の浜松湖北高佐久間分校

 花粉調査は小塩教授が企画した。同市や磐田市など西部地区の高校数カ所で実施している。調査結果を活用して、花粉症を減らす解決策のヒントにつなげるという。佐久間分校はスギに囲まれた山間地に位置しているため、スギ花粉の飛散量が特に多い見込み。同校では理系で生物選択の2年生が調査を務め、週に2、3回ほど飛散量を調べる。
 2年生3人は14日、屋上で一日置いたスライドガラスを回収した。スギ花粉の付着を顕微鏡で目視し、飛散開始を確認した。生徒代表の塩沢歩さんは「花粉をようやく確認することができた。花粉対策に生かしてもらえるよう尽力したい」と話した。

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