外国人雇用をアプリで補助 4月から実証実験 浜松・名古屋の企業

 在日外国人向け生活支援アプリを運営する「KUROFUNE」(名古屋市、倉片稜社長)は浜松市の本年度スタートアップファンドサポート事業に採択され、2月1日に2拠点目となる浜松支店を中区に開設した。4月から9月まで半年間、浜松市内で外国人従業員と雇用主のコミュニケーションを補助する新サービスの実証実験を行う。

 同社のアプリは24時間の生活相談、薬の宅配、日本語教育など7種の機能を7カ国語対応で提供している。実験は市内企業20社とそこで雇用される外国人200人ほどにアプリを使ってもらい、相談内容や学習に費やす時間などのデータを個人が特定されない形で雇用主に届けて、マネジメントの向上に生かせるかを調べる。
 従業員の安定雇用やキャリアアップには困り事の把握と適切なケアが重要だが、外国人従業員とのコミュニケーションに困難を感じている雇用主は多いという。倉片社長は「雇用主が直接悩みを尋ねても答えを得られにくく、相互理解の助けになるツールが必要だと感じる。実験を通じて反応を確かめ、アプリの新機能として確立させたい」と話す。

いい茶0
あなたの静岡新聞 アプリ
地域再生大賞