トップ棋士10人対局へ抱負 将棋A級順位戦最終局 静岡・浮月楼で2日開幕

 将棋のトッププロ10人が渡辺明名人への挑戦権をかけて総当たりする第81期A級順位戦の最終局(日本将棋連盟など主催、静岡市など共催、静岡新聞社・静岡放送後援)が2日、静岡市葵区の料亭「浮月楼」で行われる。対局を控えた1日、同所で開会式が開かれた。

棋士10人が顔をそろえた第81期A級順位戦最終局の開会式=1日午後、静岡市葵区の浮月楼
棋士10人が顔をそろえた第81期A級順位戦最終局の開会式=1日午後、静岡市葵区の浮月楼

 全9局のリーグ戦方式で行う今期のA級順位戦は昨年6月開幕。8局を終えて藤井聡太五冠と広瀬章人八段が6勝2敗で並んでいる。永瀬拓矢王座ら4人が5勝3敗で続く。
 開会式には棋士10人が登壇し、将棋ファンら約100人の前で一人一人、翌日の対局への抱負を述べた。同順位戦に初めて挑んでいる藤井五冠は「いろいろなことを意識しすぎては良くない。これまで通り、集中して臨みたい」と静かに語った。広瀬八段は「ファンの方々に楽しんでもらえるよう、最後まで自分の将棋がしたい」と意気込んだ。
 最終局では、藤井五冠は稲葉陽八段、広瀬八段は菅井竜也八段とそれぞれ顔を合わせる。
 同順位戦は、1612年に現在の静岡市で徳川家康が「御前将棋」を催し、これが名人制度の始まりとされていることから、市が誘致している。今回で6年連続7回目。

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