熱海の創業70年料理旅館、建て替えへ 24年度中再開目指す
創業70年の熱海市渚町の料理旅館「渚館」が6日から休業し、老朽化していた施設の建て替え工事に入る。熱海の海や名物の海上花火大会などの眺望を生かしつつ、長期滞在できる施設にリニューアルし、2024年度中の開業を目指す。
現在の渚館は地上5階、地下1階建てで、客室は15室。市内でいち早くペット同伴の客を受け入れるなどしてリピーター客を中心に長年親しまれてきた。
新たな施設は地上10階建て、45室程度の規模の和風モダンなイメージを目指している。新施設の名称は未定。土地、建物はこれまで通り東日本都市開発(千葉県船橋市)が所有し、施設をANAファシリティーズが借り上げる。運営は引き続き旧軽井沢ホテル音羽ノ森が行う予定。
東日本都市開発は「建物が新しく生まれ変わっても、長年の記憶を継承し地域に根付く施設にしていきたい」としている。