アイヌ文化の魅力に触れる 静岡で講演会 衣装や工芸品紹介

 静岡市駿河区の芹沢ケイ介美術館で開催中の企画展「アイヌの衣装-迫力ある布の造形」に合わせ2日、アイヌ文化活動アドバイザーで木彫り師の高野繁廣さんによる講演会が同区の登呂博物館で開かれた。市民ら約80人がアイヌの文化と伝統工芸品について理解を深めた。

アイヌの文化と伝統工芸品について解説する高野さん=静岡市駿河区の登呂博物館
アイヌの文化と伝統工芸品について解説する高野さん=静岡市駿河区の登呂博物館

 高野さんは現代にアイヌ文化を継承する拠点エリアである北海道平取町の二風谷コタンを紹介。伝統工芸品に指定されているアイヌの衣装「二風谷アットゥシ」や、自身も制作する木彫りのお盆「二風谷イタ」に触れ、作り方や魅力を語った。
 手の甲を保護する民俗衣装「テクンペ」については、女性が男性に贈る風習があり、現在も二風谷でのアイヌ式結婚式で使われると説明した。高野さんが行っている後継者育成の活動も写真などで紹介した。

 ※芹沢ケイ介のケイは金ヘンに圭

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