島田支局 白鳥壱暉
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川根本町の茶農家訪問25年 東京・筑波大付属中が最後の修学旅行 教諭の“飛び込み”きっかけ
筑波大付属中(東京都)の3年生が9日、「大井川流域の自然と産業」をテーマにした修学旅行の一環で川根本町内の茶農家を訪問し、製茶の工程やお茶の魅力を学んだ。同校は2000年から修学旅行で同町を訪れているが、今回の訪問が最後となる予定。 事前学習で茶産業について学んだ約40人が、6人ずつの班に分かれて7農家を訪れた。茶製造直販の「こやぶ園」(同町元藤川)では荒茶を仕上げる作業を見学したほか、同園の小藪侃一郎さん(79)から同町の茶産業の歴史や文化について話を聞いた。 小藪さんは「お茶は縁をつくる。一緒に飲むことで心のゆとりができ、良い関係性を築ける」と魅力を伝えた。同校の西垣輝さん(14)は
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ミニこいのぼり「上手にできた」 島田市博物館で工作体験、親子に人気
島田市は5日、市博物館を無料開放し、クイズラリーや工作を楽しめる「こどもの日の集い」を開催した。多くの親子連れが集まり、にぎわいを見せた。 ミニチュアのこいのぼり製作を楽しめる工作体験が人気を集めた。中学生以下の児童・生徒と保護者が参加し、色とりどりの画用紙と目玉を模したシールを使って、こいのぼりを作った。同市の六合小1年春田恵佑君(7)は「上手にできた。家に持って帰っておばあちゃんに見せたい」と笑顔を見せた。 子どもたちに博物館に親しみを持ってもらう恒例のイベント。同館に隣接する川越遺跡で機織り体験やマルシェも実施された。 (島田支局・白鳥壱暉)
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新茶 丁寧に手摘み 地域名産 理解深める 島田・大津小児童
島田市立大津小の3年生42人が2日、同市の島田営農経済センターの茶園で新茶の茶摘みに挑戦した。同センター職員や地元農家から指導を受け、一芯二葉で丁寧に芽を摘み取った。 収穫前には同市の茶の生産規模や栽培方法などを職員から学んだ。同市の茶生産量が県内自治体で2番目に多いことを知ると、児童は声を上げて驚いた。 松永百々那さん(8)は摘んだ感想を「プチッという音が気持ちよく、もっとお茶が好きになった」と笑顔を見せた。茶は各家庭に持ち帰るという。 児童に地域の名産を知ってもらおうと、同センターが毎年実施している。 (島田支局・白鳥壱暉)
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新茶をおいしく楽しく手摘み、火入れ、入れ方講座 島田・茶の都ミュージアム 5月11日まで
島田市金谷富士見町のふじのくに茶の都ミュージアムは27日、新茶シーズンに合わせた体験イベント「新茶フェア」を始めた。5月11日まで。 初日の茶摘み体験には市内外から約20人が参加した。参加者は同ミュージアム職員の指導の下、丁寧に茶葉を摘み取った。ホットプレートを使って収穫した茶葉の火入れを行った。東京都から家族と訪れた田口灯里さん(9)は「緑茶は大好き。茶畑は広くてきれいだった」と笑顔を見せた。 期間中には、ティーカップの色塗り体験や、お茶の入れ方を学べる講座なども開催される。 (島田支局・白鳥壱暉)
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記者コラム「清流」 自然資料保管の意味
川根本町の資料館やまびこに「ヒダサンショウウオ」として展示されていた標本が先日、より希少な「アカイシサンショウウオ」だったことが判明した。外見上では判別が難しい両種だが、同館を訪れた専門家が微妙な違和感を抱いたことがきっかけで、半世紀近い“勘違い”が解消された。 違いを見抜いた専門家の鑑識眼はもちろん、長年適切な保管を続けてきた職員の努力にも称賛を送りたい。定期的に保存液を交換するなど、同館に保管されている動植物の標本約1万7000点の劣化を防いできた。 どんな資料であれ、残していくことそのものに意味があることを示す好例だ。希少種だから保管するのではなく、未来の新
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川根で新茶初取引 生産者ら開始祝う
川根地域の新茶初取引が23日、川根本町地名の農林業センターで開かれた。生産者や茶商ら約50人が集まり、シーズンの始まりを祝った。 下長尾や久野脇からやぶきた4口36キロが上場した。茶商が茶葉の形状や、水色、香りなどを確認した後、取引がスタートした。高木郷美さん(67)=同町下長尾=の手摘みのやぶきたが、最高値となる4万888円で手合わせとなると、会場から歓声が上がった。落札した山関園製茶=島田市川根町=の山下真臣社長は「例年より全体的に完成度が高かった。良いものはしっかり評価していきたい」と話した。
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摘みたて「山の息吹」 来庁者へ新茶振る舞う 島田市役所
島田市は22日、市役所1階ロビーで来庁者向けの新茶の呈茶サービスを開始した。24日まで。 20日に市内で摘採したばかりの甘みとうまみの強い「山の息吹」が提供された。日本茶インストラクターが急須でお茶を入れ、茶娘が来庁者に配った。 新型コロナウイルス禍の影響で中止が続いていたが、5年ぶりに開催した。
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静岡駅と山犬段登山口、送迎タクシー往復 川根本町が5月の土日祝
川根本町は5月、蕎麦粒(そばつぶ)山や高塚山などへの登山拠点となる山犬段登山口駐車場への送迎タクシーの運行を行う。同月中の土日祝日に、静岡駅―山犬段登山口を往復する。 送迎タクシーは予約制で川根本町役場やウッドハウスおろくぼ、大札山肩登山口にも停車する。相乗り制で最大8人まで乗車可能。料金は片道6500円で往復は1万2千円。川根本町役場と山犬段登山口の往復便もあり、片道3千円で往復は5千円。同町の担当者は「山に詳しい地元住民も保安官として同乗するので、山にまつわる小話も楽しめる」と魅力を話す。 山犬段登山口への林道は2019年に発生した大規模なのり面の崩落によって通行止めになっている。
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香る新茶 輝く新芽 川根本町で手摘み丁寧に
川根本町下長尾の茶農家高木郷美さん(67)の茶園で22日、新茶の手摘みが行われた。地元住民約20人が参加し、丁寧に新芽を摘み取った。 大井川沿いの茶畑で育ったやぶきたの生葉約90キロを収穫した。手摘みすることで切り口が酸化しにくくなるとともに、柔らかい新芽だけを選んで摘採するため雑味の少ないお茶に仕上がるという。高木さんは「適度な気温と雨で生育は順調」と話した。
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半世紀展示のサンショウウオ…実は希少種⁉ 32歳研究員の違和感から判明 川根本町の資料館
川根本町の「資料館やまびこ」などで半世紀近く展示されていたサンショウウオの標本が南アルプスなどに生息する希少種「アカイシサンショウウオ」だったことが19日までに、ふじのくに地球環境史ミュージアム(静岡市駿河区)の岡宮久規主任研究員(32)の調査で分かった。「アカイシサンショウウオ」が新種として発表される26年前の1978年に採取された個体で「ヒダサンショウウオ」と紹介されていた。 岡宮主任研究員は「(同種は)分布や生活史に不明な点が多く、貴重な資料になる」と説明した上で、今回のように後に新種として知られる個体が別の既知種として記録されている事例は多いと指摘。「自然資料を長期間、適切に保管す
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響く手合わせ 島田で新茶初取引 最高値1万2000円
島田地域の新茶初取引式が19日、島田市中河町のJA大井川島田支店で行われた。生産者や茶商ら約200人が集まり、今期の茶の活発な取引に期待を込めた。 初取引は生育が早かった昨年より4日遅く、例年並みとなった。初倉と湯日から、つゆひかり、さえみどり、やぶきたの3口90キロが持ち込まれた。買い手側は、荒茶の形状や色を吟味。鐘の音で取引が始まると、スムーズに進行し、各所で成立を告げる「手合わせ」の音が響いた。平均単価は8311円で、最高値は1万2千円だった。 湯日第一茶農協の古沢義晴組合長(65)は「4月に入って一気に暖かくなったことで、色の良いお茶に仕上がった」と喜びを口にした。 (島田支局・
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島田地域で新茶初取引 初倉、湯日から90キロ
島田地域の新茶初取引式が19日、島田市中河町のJA大井川島田支店で行われた。生産者や茶商ら約200人が集まり、今期の茶の活発な取引に期待を込めた。 初取引は生育が早かった昨年より4日遅く、例年並みとなった。初倉と湯日から、つゆひかり、さえみどり、やぶきたの3口90キロが持ち込まれた。買い手側は、荒茶の形状や色を吟味。鐘の音で取引が始まると、スムーズに進行し、各所で成立を告げる「手合わせ」の音が響いた。平均単価は8311円で、最高値は1万2千円だった。 湯日第一茶農協の古沢義晴組合長(65)は「4月に入って一気に暖かくなったことで、色の良いお茶に仕上がった」と喜びを口にした。
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新社会人向けマナー講習 名刺交換や話し方実践 島田商議所
島田商工会議所などは18日、新社会人と若手社員のためのビジネスマナー講習会を島田市地域交流センター歩歩路(ぽぽろ)で開いた。市役所や地元企業から44人が参加し、名刺交換やメールの書き方などを実践的に学んだ。 ビジネスマナー研修事業を展開するハルソラ合同会社(藤枝市)の地口伊智子さんが講師を務めた。地口さんは、明るく笑顔で話すことなど話し方の注意点や、周囲の人と協力することなど社会人の心構えを伝授した。「失敗してもいい。次に生かして成長してほしい」と呼びかけた。 参加した落合自動車(島田市)の長尾美来さん(18)は「お茶を出す際の順番や言葉遣いなど、失礼のないようにしたい」と意気込んだ。
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記者コラム「清流」 橋がつないだ歴史
川根本町域の大井川本流には現在、約30本の橋がかかる。山間部では、川岸を中心に発展してきた歴史があり、両岸をつなぐ橋が現在まで町にもたらした恩恵は計り知れない。 町民によると、橋がかかる前は、約50メートル離れた両岸でも違う方言を使っていたほど交流は少なかったという。当時の住民にとって、橋は異国への“架け橋”と呼べるほど、革新的だったに違いない。 町の歴史は橋とともにあった。千頭と小長井を結ぶ川根大橋は、当初木製だったが、自動車の登場など時代の変化に合わせ、鉄製の桁橋にかけ替えられた。 何げなく渡っている橋にも歴史がつまっている。島田支局から車で約1時間かかる同
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“領土”かけ 綱引き熱戦 島田・金谷地区 竹下区に軍配、牛尾区及ばず
島田市金谷の竹下区と牛尾区が区境をかけて戦う「陣取り綱引き合戦」が14日、同市の五和小で行われた。新型コロナウイルス禍の影響で5年ぶりの顔合わせとなった今回は、竹下軍が勝利し、“領土”を1メートル広げた。 女性3人を含む両軍の選抜メンバー20人が3本勝負に挑んだ。1本目は接戦の末、竹下軍が先勝。2本目も牛尾軍側に一度もリードを許さない圧勝で竹下軍が連勝したため、3本目を待たずに決着がついた。 浜松市天竜区水窪町と長野県飯田市南信濃の県境で行われる「峠の国盗り合戦」を参考に、2015年から地元有志らでつくる「コミュニティ竹下」と「エンジョイうしお」が開催している。コ
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「星のように輝く活躍を」 9年制義務教育校 「三ツ星学園」開校 川根本町
9年制の川根本町立の義務教育学校「三ツ星(みつぼし)学園」が11日、同町上長尾に開校した。同町南部地域の三ツ星小と中川根中を再編した。同日、開校式が開かれ、児童・生徒が節目を祝った。 式には薗田靖邦町長や町議らが出席した。薗田町長は「一人一人が星のように輝く活躍をすることを期待している」とあいさつした。同校9年(中学3年)で初代生徒会長を務める宮上叶至さん(14)は「小中の壁をなくし、学校全体を盛り上げていきたい」と抱負を語った。 児童・生徒から言葉やイメージを募って作成した新しい校歌も披露した。作詞作曲を担当した音楽家のJaXon(ジャクソン)さんと常葉大名誉教授の山崎正嗣さん(71)も式
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小中再編9年制 川根本町に「光の森学園」開校 静岡県内2例目
静岡県内2例目となる9年制の義務教育学校「光の森学園」が10日、川根本町に開校した。同町北部地域の本川根小と本川根中を再編した。児童・生徒が新たな学びやの〝誕生〟を祝った。 開校式には薗田靖邦町長や同町議員らが出席し、祝いの言葉を贈った。薗田町長は「校名には一人一人が光り輝いてほしいという思いが込められている。自信を持って活躍してくれることを期待したい」とあいさつした。 同校9年で初代生徒会長を務める橋本煌心さん(15)は「これまで関わりが少なかった小学生年代ともうまくコミュニケーションをとって、まとめていきたい」と抱負を語った。 旧本川根小校歌の校名部分を変更した新しい校歌も披露され
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茶況(4月10日)茶園10カ所調査 1週間遅い生育 島田・川根地区
島田市川根町身成のJA川根センターはこのほど、川根地区の生育状況を調査した。3月に気温が低い日が続いたため、去年より1週間ほど遅れているが、おおよそ例年並みという。 JA職員ら3人が島田市川根町の茶園10カ所を回った。20センチ四方の枠を使い、萌芽(ほうが)した芽の数などを調べた。同センターの横道将営農経済主任は「摘採は4月末ごろから始まりそう。ゴールデンウイークに最盛期を迎えられれば」と話した。 (島田支局・白鳥壱暉)
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春を彩る「しだれ桜の並木道」 川根本町徳山で見ごろ
川根本町徳山の約200本のしだれ桜が見ごろを迎え、訪れた観光客の目を楽しませている。 徳山コミュニティ防災センターから徳山神社までの約300メートルの桜並木など、地区内の約10カ所で花見を楽しむことができる。横浜市から訪れた会社員花村雄高さん(45)は「しだれ桜の並木は珍しいので見応えがある」と話した。森博士区長(67)は「来週まで見ごろが続きそう。徳山の自然や人の良さを知ってもらいたい」と期待を寄せた。
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静岡人インタビュー「この人」 子どもの居場所づくりを目指す「かわねきりんの会」代表 板谷知加さん(川根本町)
川根本町で子どもが自分らしく過ごせる居場所を作ろうと昨年10月、町民らと「かわねきりんの会」を結成した。子どもの主体性を尊重する意識を地域全体に根付かせるため、約10人のメンバーと、子どもに関する映画の上映会や勉強会を実施する。滋賀県出身。34歳。 -結成の経緯は。 「川崎市子ども夢パークを題材にしたドキュメンタリー映画『ゆめパのじかん』を多くの人に知ってもらいたいと思ったことがきっかけ。夢パークは「川崎市子どもの権利に関する条例」の理念を基に整備された何をしてもいい自由な遊び場で、映画にはありのままの自分を解放して楽しむ子どもたちの様子が描かれている。不安を抱える子どもが多くいる今の社
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県優勝、全国ベスト16報告 島田一・二中野球部 「良い経験に」
静岡県中学選抜野球大会で初優勝し、全日本少年春季軟式野球大会でベスト16入りを果たした島田第一・第二中の合同野球部が2日、島田市役所を訪れ、染谷絹代市長に喜びを語った。 2月から3月にかけて行われた県中学選抜野球大会で、大会4連覇中の東海大翔洋中をサヨナラ勝ちで下した。3月の全日本少年春季軟式野球大会では、初出場で3回戦に進出する躍進を見せた。 島田第一中3年の木下優星主将は「良い経験ができた。夏も全国大会に出場できるように頑張りたい」と意気込んだ。染谷市長は「市民に感動と勇気を与えてくれた」と感謝した。 (島田支局・白鳥壱暉)
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茶況(4月2日)3月低温続き生育に遅れ 島田で調査
新茶シーズンを前に、JA大井川島田営農経済センターや同初倉営農経済センターなどはこのほど、島田市内の茶園で生育調査を実施した。3月に気温が低い日が続いたため、去年より4日ほど生育が遅れているという。 両センターの職員ら約10人が初倉地区と湯日地区の茶園計20カ所を回った。20センチ四方の枠を使い、萌芽している数などを調べたほか、病害虫発生状況を確認した。 (島田支局・白鳥壱暉)
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川根本町教育長人事不同意「子どもたちに申し訳ない」 町議が経緯など説明
川根本町議会3月定例会で新教育長の人事案が不同意となった議決を巡り町民有志らは27日夜、「教育長人事について行政・議員にたずねる会」を同町山村開発センターで開催した。町民約35人が参加し、議員に説明を求めた。 野口直次議員と佐々木直也議員が出席し、経緯や思いを語った。野口議員は「子どもたちや保護者の方に申し訳ない。町と議会で意見が違っても、よりよい方向に進めるよう歩み寄っていきたい」と述べた。佐々木議員は「(教育長の不在が)子どもたちに直ちに影響する心配は少ないと思うが、長期化すると町全体として教育の指針が失われる可能性がある」と危機感を示した。 参加者からは「なぜ事前に話し合いがなかっ
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【川根本町教育長人事不同意】「たずねる会」欠席議員のコメント
川根本町議会3月定例会で新教育長の人事案が不同意となった議決を巡り町民有志らは27日夜、「教育長人事について議員にたずねる会」を開催した。野口直次議員と佐々木直也議員が出席したが、他議員は欠席だった。町民有志は欠席した議員にも聞き取りを行い、同会で公表した。 欠席議員のコメントは次の通り。 【賛成】 中田隆幸議員 「本来ならこうした会はとても良いものだと考えているので出席したいが、事情があって参加できない。うまくバトンタッチしていけると思って賛成をした。人事案件については、議決の当日には討論できないというルールなので、全員協議会の場で話し合いを持つべきだ。反対の方は山下斉教育長に続投意
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茶況(3月26日)ブランド緑茶使用のクラフトビール開発 島田で試飲会
島田市伊久美のクラフトビール醸造・販売所「193バレーブリューイング」は緑茶を使ったクラフトビールを開発し、このほど同市の商業施設「KADODE OOIGAWA」で試飲イベントを開いた。 KADODEが展開するブランド緑茶「MANDARA GREEN TEA」の浅蒸しの茶葉を使用した。春を感じられる茶葉の爽やかな香りが特徴。ラベルには、大井川鉄道や蓬莱(ほうらい)橋など同市をイメージしたイラストが描かれている。試飲した来場者からは「おいしい」「趣向がこらされていて面白い」といった声があがった。 KADODEのマルシェで販売中。税込み880円。 (島田支局・白鳥壱暉)
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中小企業の事業継承支援へ 川根本町ネットワーク発足、初会合
中小企業の事業承継を支援する「川根本町事業承継ネットワーク」が26日発足し、同町役場で初会合を開いた。同種のネットワークの設置は静岡県内の町としては初めての取り組み。 高齢化や若者の流出に伴う深刻な後継者不足に悩まされている同町で、中小企業が持つ技術や雇用の喪失を防ぐため発足した。県をオブザーバーに迎え、町と町商工会、島田掛川信用金庫など7団体で構成する。 会合には、全構成団体と県が参加した。2016年から21年までの約6年間で町内の106事業所が廃業したことなど現状報告に続いて、今後の取り組みについて意見交換した。 4月に町内の全事業所に後継者に関わるアンケートを実施し、結果を基に今
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川根本町議会、教育長人事不同意 義務教育学校開校、対立の代償大きく
川根本町議会は22日、3月定例会の最終本会議を開いた。新教育長に同町のコミュニティスクールディレクター兼推進委員を務める石原一則氏(62)=同町崎平=を任命する人事案について、反対多数(賛成4、反対6、無効1)で不同意とした。 任期満了に伴う山下斉教育長(63)の3月末で退任に伴い、旧中川根第一小校長を務めた石原氏に白羽の矢が立ったが、町は再考を迫られる結果となった。4月以降は当面の間、教育長不在となる。 薗田靖邦町長は「議会と話し合い、早急に適任者を選定したい」と述べた。反対した中原緑議員は「(4月から開校する)義務教育学校を主導してきた山下氏を開校前に交代させる必要はない」と理由を語
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紅白「寿永の桜」見頃 島田・久円寺
島田市川根町笹間上の久円寺で市指定天然記念物のシダレザクラ「寿永の桜」が見頃を迎え、観光客の目を楽しませている。 平安時代末期、富士川の戦いに敗れて落人になった平清久が同寺を開いた際に、桜を庭に植えたとの言い伝えがある。鮮やかなピンクと白っぽい色の花を咲かせるため、紅白の旗を掲げた源平合戦にちなんで「源平桜」とも呼ばれる。 木の高さは約7.5メートル。見頃は3月いっぱいで、夜間はライトアップを行う。 (島田支局・白鳥壱暉)
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集まれ!子どもライダー 島田に電動・ランバイクコース開設 平たん・坂道の2種類
電動バイクと路面を蹴って進む自転車「ランバイク」の子ども向けコース「ドリップSMXパーク」が20日、島田市野田にオープンした。初日から多くの愛好家らが集まり、にぎわいを見せた。 車やバイクのメンテナンスを行う「ドリップテクノワークス」が「多くの人にバイクレースを知ってもらいたい」と企画した。初級・中級者向けの平たんなコースと上級者向けの坂道コースの2種類があり、電動バイクに乗った三重県の小学生、小田楷葦君(8)は「坂道を下るのが楽しかった」と笑顔を見せた。また、オープンイベントとして、試乗会やバイク用品の販売も行われた。 土日祝日と小中学校の長期休暇に合わせ営業する。自転車に乗れる子ども
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茶況(3月19日)島田のカネス製茶 小松さん決勝進出 「アトツギ甲子園」
製茶問屋のカネス製茶(島田市)の小松元気さん(29)がこのほど、東京都で開催された「第4回アトツギ甲子園」の決勝大会に進出した。 アトツギ甲子園は中小企業の後継者が既存の経営資源を生かし、新規事業のアイデアを競い合う。小松さんはボトリングティーの海外進出について、その方法や意義を発表し、過去最高の応募者211人の中から、書類審査と関東・中部大会を勝ち抜いた。 決勝大会では入賞を逃したが、小松さんは「自分の事業が間違っていないと自信を持てた」と胸を張った。 (島田支局・白鳥壱暉)
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大井川水力発電所慰霊塔 過酷な工事 伝える責務【記者コラム 黒潮】
川根本町民から「大井川水力発電所(同町崎平)へと続く導水管工事で亡くなった方の慰霊塔が山中にある」という話を聞いた。地図上に記載はなく、存在を知る人もほとんどいないという。話をしてくれた町民と共に、慰霊塔を目指して山に入った。 同発電所は、大井川ダムや寸又峡ダムなどから地下にある導水管を通じて集めた水で発電を行う。1936年10月に約2年の工事期間を経て運用を開始し、現在は中部電力が管理する。 慰霊塔は同町千頭から2時間ほど登山道を進んだ山肌にあった。高さ1メートル50センチほどの平たい石で、正面に「慰霊塔」、裏面に「昭和十一年(1936年)十一月建」とだけ記されている。位置を地図上で確
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記者コラム「清流」 善意に頼らぬ仕組みを
先日、静岡県中学選抜野球大会で島田第一、二中の合同野球部が初優勝を飾った。初めて担当した中高生の野球取材。最も印象的だったのは、剛速球でもホームランでもなく、大会を支える大人の存在だった。 監督やコーチ、保護者はもちろん、審判員や球場整備員など多くの人が朝早くから球場に入り子どもを支えていた。車で数時間かかる遠方から来ている人も多く、苦労がうかがえた。 審判員の男性に話を聞くと、「ずっと野球をやっていたので、その恩返し」と笑う。部活動の多くはこうした住民の善意で成り立っているのが現状だが、男性は同時に「これでは後に続く人は少ない」と憂う。各地で地域スポーツクラブへの移行も進む中、金銭的補
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【2024注目予算】川根本町 学校給食の家庭負担減 移住の呼び水なるか
過去5年間で人口が約千人減少した川根本町。急速に進む少子高齢化が顕在化し、税収減にも直結する。ただ、前年度の転出者から転入者を差し引いた「社会減」はほぼ横ばいで、移住者増加の兆しも見える。町は新年度当初予算案に小中学校の学校給食費の家庭負担を減らす事業として670万円を計上した。移住者の呼び水となるように、子育てしやすい環境整備を目指す。 1人当たりの給食費を、小学校が月額3310円、中学が同3940円と、現在家庭で給食費を負担している県内市町の中で最安値となるように町が費用の一部を補填(ほてん)する。薗田靖邦町長は「人口減が進む町にとって、子ども施策は最も重要。給食は成長に欠かせない重要
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地域住民へ感謝 合唱とメッセージ 23年度末で閉校 島田・伊太小
本年度末で閉校する島田市伊太の伊太小は、お世話になった地域住民を招き感謝の会を開催した。全校生徒49人が、メッセージカードや歌をプレゼントをした。 通学の見守りや読み聞かせ、花壇の整備などで子どもを支えた地域住民14人が参加。写真とメッセージで思い出を振り返ったカードを児童から受け取った。「新しい学校に行っても伊太小らしく元気に頑張ってほしい」など一人一人が児童にエールを送った。 児童は「ありがとうの花」を合唱し感謝を伝えた。同校6年の藤村蓮君は「地域の方のおかげで楽しく学校生活を送れた。これからも感謝の気持ちを忘れず頑張っていきたい」と話した。 伊久美、伊太、相賀、神座と第一の計5小
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茶況(3月5日)茶の高品質化 鹿児島に学ぶ 16日、川根本町
川根本町茶業振興協議会は16日、令和5年度茶業者大会を同町の山村開発センターで開催する。鹿児島県で有機農業に取り組む合同会社さかもとの坂本修一郎社長を講師に招いた研修会「高級茶海外輸出の先進事例紹介と有機農法と健康の関連性について」を実施する。 合同会社さかもとは栽培規模を半分に縮小した一方でお茶の高品質化を進め、経営の充実を図っている。山間地で小規模農園が多い同町にとっても参考にできる部分が多く、研修会では高品質化の方法などについて意見交換が行われる。 申し込みは不要で参加無料。研修会の前に、全国茶品評会上位入賞者らの表彰も行う。 (島田支局・白鳥壱暉)
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⚾中部・東部覇者対決、島田一・二が富士宮一制す【しんきんカップ静岡県中学選抜野球・準々決勝】
▽準々決勝(島田第1試合) 島田一・二(島田)00315-9 富士宮一(富士宮)02000-2 (5回コールド) (島)牧野-山内 (富)後藤、井出、高橋-日野 ▽二塁打 山本、鈴木叶(島) ▽試合時間 1時間27分 「仲間信じ」牧野完投 中部と東部の覇者対決は、島田一・二が富士宮一の3投手を攻略し、五回コールド勝ちを決めた。 富士宮一に2点を先制され迎えた三回。下位打線から一、三塁の好機をつくり、4番捕手山内の中前2点打で逆転に成功した。 山内は二回にパスボールで得点を許し、「なんとか取り返そうと打席に入った」。幼少期から磨いてきたミート力が好機で光った。その後もチームは富士宮一の
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⚾浜松三ケ日 初回で勢い 2年連続の準決勝進出【しんきんカップ静岡県中学選抜野球・準々決勝】
▽準々決勝(島田第2試合) 浜松三ケ日(浜松)3000001-4 浜松開誠館(浜松)1000000-1 (三)後藤、白井-加藤 (開)山下、古橋-釣崎 ▽本塁打 後藤(三) ▽二塁打 斉藤(三)、石野(開) ▽試合時間 1時間23分 いきなり本塁打 後藤、投打に活躍 主戦の4番後藤が投打で活躍した浜松三ケ日が、浜松開誠館を下し、2年連続で準決勝に駒を進めた。 浜松三ケ日は初回、1、2番が出塁すると、後藤が直球を豪快に左翼スタンドまで引っ張り、3点本塁打を決めた。自身の公式戦初の本塁打となり、「レフトフライかと思ったが、風に乗ってくれた。投球にも良い流れで臨めた」とリズムに乗った。投げ
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川根本町24年度予算案 子育て、移住・定住に重点 一般会計63億8900万円
川根本町は22日、2024年度の当初予算案を発表した。一般会計は前年度当初比9・4%減の63億8900万円。学校給食費の引き下げなどの子育て支援や、移住・定住の促進に重点を置いた。災害時の物資輸送や高齢者の買い物支援にドローンを活用する「新スマート物流実装」など、新たな生活基盤の構築も進める。 ※画像タップで拡大してご覧になれます 学校給食費の減額事業は、町民の負担軽減が目的。1人当たりの給食費が小学校が月額3310円、中学が同3940円と、有償の県内市町の中で最安値となるようにする。実施できれば、現在は最も安い下田市の小学校(同4200円)、焼津市の中学(同4900円)を
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記者コラム「清流」 カモシカ保護 思い複雑
15日朝、島田市の市街地でニホンカモシカが出没した。急いで駆けつけると、島田商高のすぐ横にある解体工事現場に人だかりができていた。視線の先には、がれきの上で悠然とたたずむカモシカの姿があった。 なぜ、こんな場所に。島田駅の北東約1.4キロの市中心部。異様さが際立った。キョロキョロと周囲を見渡し、じっとその場を動かずにいたが、突然歩き出して市街地に移動すると、1時間半の逃走劇の末に島田署員らに保護された。 川根本町の猟師殿岡邦吉さんは「カモシカの数が増えていると猟師の間で話題になっている。国の天然記念物で、捕獲できないのが原因」と話す。シカやイノシシと同様に農作物被害も見られるという。今回
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⚾浜松開誠館 投打かみ合う【しんきんカップ静岡県中学選抜野球・1回戦】
▽1回戦(島田第1試合) 富士岳陽(富士) 0000000―0 浜松開誠館(浜松)000402×―6 (富)佐藤、堀田―菊池 (浜)山下、古橋―釣崎 ▽三塁打 高橋(浜)▽二塁打 釣崎(浜) ▽試合時間 1時間6分 高橋、好機で狙い球捉える 投打がかみ合った浜松開誠館は、1年生左腕山下の好投に打線が応えて6点を奪い、富士岳陽に勝利した。 両先発が好投を演じ0-0で迎えた四回、浜松開誠館はクリーンアップから始まる好打順で4点を挙げた。釣崎の二塁打から3連打で先制し、なおも無死一、二塁から高橋が三塁打を放ち、富士岳陽を突き放した。「追い込まれていたので変化球が来ると思った」と高橋
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島田市街地にニホンカモシカ出没 署員らが保護
島田市祇園町のハラダ製茶敷地内の解体工事現場に15日午前、国の天然記念物のニホンカモシカが出没した。約1時間半市街地を移動した後、島田署員らに保護された。住宅や飲食店が立ち並ぶ市中心部で繰り広げられた“逃走劇”を住民は驚きの目で見守った。 出没したのは体長約1メートルの雄。同日午前7時5分ごろ、近隣住民の通報を受け同署員、市と県の職員、地元猟友会のメンバー計約40人が捜索に当たった。 同9時ごろ、ニホンカモシカは解体工事現場から抜け出し、島田掛川信用金庫島田本店や大井神社を通って西に移動。同10時半ごろ、同市本通1丁目の川端歯科医院駐車場で保護された。軽トラックで
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茶況(2月13日)お茶とサウナ 自然の中で満喫 島田でイベント
島田市の初倉地区で茶の販売やPRを行う団体「初倉茶農家集団」はこのほど、お茶やサウナなどを楽しめるイベント「御茶火和(おちゃびより)」を同市の野外活動センター山の家で開催した。全国から約50組が参加し、自然の中でお茶を味わった。 参加者はたき火を囲みながら初倉地区で生産されたお茶を楽しんだ。提供されたお茶は初倉産のゆずが入った「ゆず煎茶」と「ゆず紅茶」でさわやかな香りを感じられる。サウナでは熱した石にお茶をかけて蒸気を発生させる「ロウリュ」も実施された。同団体の宮村智久さん(43)は「秋頃にも開催予定。次はマルシェやワークショップも実施したい」と先を見据えた。 (島田支局・白鳥壱暉)
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荒行僧、冷水で身を清め 島田・正覚寺、100日間の修行終え
100日間の修行を終えた荒行僧が冷水をかぶって身を清める水行式が11日、島田市本通の正覚寺で行われた。 荒行僧は昨年11月1日から今年2月10日まで、千葉県の大本山中山法華経寺で修行を行ってきた。期間中は1日7回、午前3時に始まる水行を続けてきた。 荒行僧6人は本堂内に設けられた水行場に読経しながら登場すると、手おけで冷水をくみ何度も頭から勢いよくかぶった。集まった参拝者は水しぶきに驚きながらも手を合わせたり、写真を撮ったりした。 水行式は、家内安全や商売繁盛などを祈願する大黒祭と星祭りに合わせた同寺の恒例行事。
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「川根トレイル」25人力走 本州横断レース完走の大畑さん開催
本州を横断する山岳レース「トランスジャパンアルプスレース(TJAR)」で2022年に9位で完走を果たした大畑匡孝さん(38)=焼津市=が11日、川根本町が整備を進める山道コース「川根トレイル」を走るイベントを開いた。 全国から25人のランナーが集まり汗を流した。同町の智者山神社(905メートル)を出発し、天狗石山(1366メートル)を経て大井川鉄道奥大井湖上駅に下る約7キロのコースを走った。希望者は出発前に同鉄道千頭駅から智者山神社までタイムトライアルレースも行った。 大畑さんが川根トレイルを多くの人に知ってもらいたいと思い開催した。大畑さんは同コースについて「稜線(りょうせん)を走れる
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五穀豊穣願い 厳かな伝統の舞奉納 牧之原・蛭ケ谷の田遊び
牧之原市蛭ケ谷の蛭児神社で10日夜、国指定重要無形民俗文化財の「蛭ケ谷の田遊び」が開催された。五穀豊穣(ほうじょう)を願い、かかり火がたかれた境内で厳かな舞が披露された。 かがり火のみを明かりに、鳴り物を使わず語りと所作で進行するのが特徴。場を清める「本刀振り」や稲作の所作を表現する「田植え」「稲刈り」など17演目が披露された。 鎌倉時代初期から続くとされる。多くの地域住民が訪れ、伝統の舞を見守った。
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茶畑に新風、立体アート 大井川鉄道無人駅など舞台、芸術祭
大井川鉄道の無人駅や周辺の集落を舞台にした「UNMANNED(アンマンド) 無人駅の芸術祭/大井川」(NPO法人クロスメディアしまだ主催)が10日、開幕した。国内外で活躍するアーティスト19組が島田市と川根本町の各地で30作品を展示する。3月17日まで。 同市川根町抜里では13アーティストが21作品を展示。立体作品を手がける東弘一郎さん(茨城県)は茶畑の防霜ファンをモチーフに高さ5・2メートルの「茶畑のサイクリスト」を制作した。参加者は茶畑を一望しながら自転車をこぎ風を送ることができる。同作品は芸術祭終了後も展示を続ける。 大井川鉄道抜里駅舎では、11月に約1カ月間、同市に滞在し芸術活動
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茶況(2月6日)若手落語家選手権 優勝者に茶1年分 川根本町茶業振興協
川根本町茶業振興協議会はこのほど、東京都で開かれた全国若手落語家選手権に協賛し、優勝者に賞品として川根茶1年分(煎茶パック1千個)を贈呈した。 若者離れが進む伝統文化へ挑戦する姿が、茶業界で尽力する若者と重なり、支援しようと思い立ったという。落語家は新人時代のお茶出しで、話芸にとって重要な間を学ぶといわれることから、落語とお茶の親和性を感じ、協賛に至った。 同選手権は入門15年以下の落語家が話芸を競うコンクール。同協議会会長の薗田靖邦川根本町長が、優勝した立川吉笑さんに川根茶を手渡した。 (島田支局・白鳥壱暉)
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世界レベルの卓球 すごい ラリーやフォーム修正 島田二中生、シンガポール代表と交流
韓国・釜山で2月に実施される世界卓球選手権に向け、島田市で事前合宿を行うシンガポールの卓球代表が31日、同市の島田第二中を訪れて生徒と卓球を通じて交流した。 代表選手6人が卓球部の男女40人とプレーを楽しんだ。生徒たちは交代でラリーを行い、選手からフォームやラケットの持ち方など指導を受けた。質疑応答では生徒から「卓球と勉強どっちを優先するべきか」「どうやったらコントロールがよくなるか」といった質問が出た。「選手はラケットの向きが安定していて、自分の失敗したボールも拾ってくれた」とも語った。 代表選手は13日まで、島田市の総合スポーツセンター「ローズアリーナ」で合宿を予定している。 (島田支局
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茶況(1月30日)世界の珍しい茶 会員ら楽しむ 茶の都ミュージアム
ふじのくに茶の都ミュージアム(島田市)は28日、「アジアのお茶体験会」を同ミュージアムで開いた。参加者に常設展「世界の茶葉ギャラリー」で展示している珍しいお茶を提供した。 午後1時からと同2時半からの2回開催し、それぞれ同ミュージアム友の会会員約30人が参加した。参加者は中国産白茶とタイ産ウーロン茶、ネパール産紅茶の3種類のお茶を楽しんだ。同ミュージアム職員がそれぞれのお茶の産地や作り方、味の特徴の解説も行った。 (島田支局・白鳥壱暉)
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児童手作り 柊鰯で「鬼来るな」 島田、節分祭控え
島田市の伊太小児童クラブで29日、2月3日に同市の大井神社で行われる「節分祭」で魔よけとして使用する柊鰯(ひいらぎ・いわし)の制作体験会が開かれた。同市の伊太小と神座小の児童が参加した。 節分祭を主催するアートオビシマダ実行委が、柊鰯について児童に知ってもらおうと開催した。児童はイワシの頭を模して布を切り取り、木の枝の先に取り付けた。枝にはヒイラギのとげをイメージした針金を巻き、手作りの柊鰯を制作した。完成した柊鰯は節分祭で開催されるスタンプラリー「鬼さがしゲーム」で使用できる。 節分祭は4年ぶりに人数制限なしで開催され、豆まきやマルシェのほか、柊鰯を制作できるワークショップも実施する。 (
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南アルプス・小河内岳へ「ヘリハイキング」いかが 9月から静岡県観光協会 日本初、特別地域に着陸
静岡県観光協会は25日、ヘリコプターで南アルプス・小河内岳山頂(標高2802メートル)付近に降り立つヘリハイキングを盛り込んだ「南アルプス国立公園アドベンチャーツアー」を企画したと発表した。同協会によると、観光目的で国立公園法の特別地域にヘリで着陸する試みは日本初。小河内岳の登頂には通常複数日要するが、同ツアーでは約20分の空の旅を楽しみながら登頂することができる。インバウンド(訪日客)を主なターゲットに9月1日から10月31日までの間、要予約で実施する。 日本平ホテル(静岡市清水区)を出発しヘリで小河内岳を目指す。参加者は山頂付近で富士山や南アルプスの壮大な景色を眺めながら最大30分、徒
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茶況(1月23日)お茶×サウナ 香り楽しんで 2月島田でイベント
島田市の初倉地区で茶の販売やPRを行う団体「初倉茶農家集団」は2月10日、お茶とサウナなどを楽しめるイベント「御茶火和(おちゃびより)」を同市の野外活動センター山の家で開催する。 屋外でたき火を囲みながら初倉地区で生産されたお茶を味わえるほか、サウナでは熱した石にお茶をかけて蒸気を発生させる「ロウリュ」のサービスもあり豊かな茶の香りを楽しむこともできる。同団体の宮村智久さん(43)は「お茶を身近に感じ、自由に楽しんでもらいたい」と来場を呼びかけた。 完全予約制で参加費は一人3500円。問い合わせは御茶火和のインスタグラムへ。 (島田支局・白鳥壱暉)
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茶況(1月16日)地紅茶飲み比べ 島田で来月フェス 茶生産家20軒出店
2025年に島田市で開かれる「第23回全国地紅茶サミット」のプレイベントとして2月18日、「第1回島田地紅茶フェスティバル」(同実行委主催)が同市の夢づくり会館で開催される。 同市を中心に県内外の茶生産家約20軒が出店。地紅茶は地酒や地ビールのように地域によって香りや味の違いがあり、来場者は飲み比べを楽しめる。また、紅茶鑑定について学べるセミナーや紅茶に関するクイズも実施される。 入場無料。飲み比べにはチケットが必要で、マイカップ持参なら一人500円。今回のために作られた「志戸呂焼」のティーカップなどが付くチケットも販売されており一人1200円など。問い合わせは同実行委メール<shima
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川根本町 若者に狩猟の極意伝授 豊かな里山、農産物被害防ぐ【わたしの街から】
町域の約90%を森林が占める川根本町は、大井川を中心に豊かな里山が広がり自然を身近に楽しめる一方、野生鳥獣による農作物被害が深刻化している。苦しむ農家を救おうと、同町では若い猟師の育成やジビエの消費拡大を通じて被害の食い止めを図る動きが加速している。同町の猟師殿岡邦吉さん(74)は20~30代の男女5人を弟子に取り、約50年間培った技術と知識を次代につなげている。その取り組みを追った。 1月上旬、殿岡さんは弟子の渡辺実優さん(24)を連れ、川根本町内の里山に入った。「ここは昨日シカが通った。こっちは3日前に通ってる。メインで使っている道はここだね」。殿岡さんは山に残るシカの足跡から瞬時に情
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茶況(1月9日)茶業繁栄祈願 島田で初揉式
島田市茶手揉(もみ)保存会はこのほど、島田市の大井神社で初揉式を開催した。島田、金谷、川根支部の会員が一堂に会し、1年の茶業の繁栄と発展を同神社に祈願した。 3支部が青透流や川根揉切(もみきり)流といったそれぞれの流派で、昨年の一番茶を仕上げた。手揉み終了後に献茶式が行われた。同会の荒波正則会長(48)は「茶の手揉みは伝承していかなければならない無形財産。今年はイベントなど多く開催し、多くの人に魅力を知ってもらいたい」と抱負を語った。 (島田支局・白鳥壱暉)
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大井川鉄道合格駅で祈願祭 受験生ら試験突破へ願い 島田
島田市竹下の大井川鉄道合格駅で8日、「合格祈願祭」が開かれた。中高生ら多くの受験生とその保護者が参加し、ご開帳された「合格地蔵尊」に試験突破を願った。 受験シーズンに合わせ、地元有志でつくる「チームおもしろ五和駅」が毎年開催している。同市松林寺の上城伸栄住職が読経を行った後、参加者は一人一人焼香をあげ、合格地蔵尊に手を合わせた。 静岡市駿河区から家族で訪れた渥美澪さん(15)=静岡南中=は「苦手を克服できるよう毎日勉強している。第1志望に受かりたい」と意気込みを語った。参加者には甘酒や地元で採れたミカンが配られた。
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島田市長、今年の1文字"昇” 「昇竜のように高みを目指す」
島田市の染谷絹代市長は5日に市役所で開かれた定例記者会見で、今年の1文字を「昇」と発表した。「昇竜のように高みを目指し、昇る朝日のように光あふれる1年になるように」と抱負を述べた。 このほか、石川県能登半島地震で被災した富山県氷見市に4日派遣した同市職員ら6人が5日午前、現地に到着し人工透析などに使用する医療用水の給水に当たっていると報告した。 リニア中央新幹線を巡る問題については、「水資源や環境へのリスクを最大限回避しつつ、できるだけ早く静岡工区に着手できれば」と述べた。
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大谷選手のグラブ静岡県内にも到着 函南と島田、「野球しようぜ!」メッセージカードも
米大リーグ、ドジャースの大谷翔平選手が日本国内の全小学校に三つずつ寄贈しているグラブが25日、静岡県内の一部市町に届いた。児童の元に届くのは冬休み明けの予定。大谷選手からの粋な〝クリスマスプレゼント〟に、グラブが入った段ボールを受け取った市町職員は「子どもたちの喜ぶ顔が見たい」と頬を緩めた。 島田市役所には同日午前、市内全17校分が届き、市職員が確認した。各校につき、大谷選手のサインがプリントされた右利き用二つと左利き用一つの計三つで、「野球しようぜ!」の写真入りメッセージカードも添えられた。同市学校教育課の岩尾秀幸主席指導主事は「島田市は野球が盛んな地域。みんな喜んでくれると思う」と笑顔
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盗難被害の橋名板復元 島田市、プラスチックで安価に
静岡県中西部で真ちゅう製の橋名板を狙った盗難被害が相次いでいる中、島田市は25日、被害のあった城山橋(同市船木)の橋名板2枚を資源化されにくい安価な素材を使用し復元した。 新しい橋名板はプラスチック製の板に、カッティングシートで作った文字を貼ったもの。従来の真ちゅう製の橋名板が約5万円なのに対し、約1万6千円と費用を抑えた。また、橋名板を固定するボルトとナットを接着剤で固定した。作業を担当した同市すぐやる課の田村登央係長は「耐久性も問題なく10年以上色あせない。市民が慣れ親しんだ名前を早く戻したい」と話した。 島田市内では14カ所で計49枚(245万円相当)が盗まれた。来年3月までに他の
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茶況(12月22日)高級川根茶ボトル 松坂屋静岡店で販売 27日から来月2日まで
静岡市葵区の清涼飲料製造のベネフィッティーは27日、同区の松坂屋静岡店で高級ボトリングティー「BOTTLED 川根茶」の販売を開始する。来年1月2日まで。 「BOTTLED 川根茶」はベネフィッティーと川根本町茶業振興協議会が川根茶のさらなる認知度向上を図るとともに、新しい楽しみ方を消費者に提案しようと商品化した。昨年の全国茶品評会や県茶品評会で上位入賞した川根茶をブレンドして使い、原料は水と茶葉のみ。これまでは川根本町内でしか購入できなかったが、5月に広島市で開かれた先進7カ国首脳会議(G7広島サミット)で各国首脳に振る舞われたことで購入を求める声が相次ぎ、販路拡大に踏み切った。今後も町
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川根茶巡りに「茶飲帖(さいんちょう)」 島田「KADODE」 25日から販売
川根本町や島田市の茶業団体などで組織する「川根お茶街道推進協議会」は25日から、川根茶の御朱印帳「川根茶飲帖(かわねさいんちょう)」を島田市竹下の複合商業施設「KADODE OOIGAWA」で販売する。魅力をPRする動画も制作し、施設の大型スクリーンで披露する。 川根地区の茶商や生産農家を巡り、オリジナルの御朱印を集めることができる。これまで町内の川根茶業協同組合や町まちづくり観光協会などで扱っていたが、多くの人に手に取ってもらうために販路を広げた。 動画は町産業振興課の服部了士課長補佐が制作。町職員が御朱印集めをする様子を約1分間にまとめた。服部課長補佐は「茶農家さんと語らいながら川根
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茶草場農法体験 参加者を募集 来年2月、島田
島田市は20日、来年2月3日に開催する茶草場農法体験イベントの参加者募集を始める。 同市伊久美で茶草場農法を営む斉藤安彦さん宅で、茶草場の散策や茶葉の火入れ体験をする。約3500平方メートルの広大な茶草場を見学するほか、1本の茶木から採れた茶葉で作った緑茶とウーロン茶、紅茶の飲み比べを楽しめる。茶草場農法の課題について参加者同士で話し合うワークショップも予定している。 斉藤さんは「製法の違いで味がどう変わるかを感じてほしい」と話す。 昼食費として500円が必要。定員は先着15人。問い合わせは同市農業振興課<電0547(36)7409>へ。 (島田支局・白鳥壱暉)
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過去最大 迫力の竜 島田恒例 ジャンボ干支 わら軽トラ5台分
島田市大代地区の地域活性化を目指す「王子田会」(片岡幹男会長)が手作りする年末恒例の「ジャンボ干支(えと)」が来年3月まで、同市大代の県道81号沿いで展示されている。来年の辰(たつ)年にちなみ制作された竜は過去最大の大きさで、来場者に人気を集めている。 同会メンバーの約10人が地元のわらや竹、間伐材を使い、10日間かけて制作した。高さ5メートル、横幅10メートル、胴体の長さは28メートルに及ぶ。ジャンボ干支の制作は28回目となるが、同会メンバーは「大きすぎて今までで一番、手間がかかった。使ったわらは軽トラック5台分くらいで、今までの約3倍」と話した。 年賀状の写真撮影に毎年訪れる山本ひと
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ドローン物流機能活用へ 川根本町が3社と協定 災害時、買い物支援
川根本町は12日、ドローンを活用した地域課題解決のための包括連携協定をエアロネクスト(本社・東京都)、セイノーホールディングス(同岐阜県)、KDDIスマートドローン(東京都)の3社と結んだ。ドローンは災害時の物資輸送や買い物が難しい地域への食料品輸送などに活用する。 医療や物流への活用も構想している。オンライン診療と組み合わせ薬をドローンで届けることで、病院が遠い地域における医療体制の確保を目指す。来年春から運転手の残業規制で輸送能力の低下が懸念される「2024年問題」の解決策としても期待される。 同町役場で同日、締結式が開かれた。薗田靖邦町長とエアロネクストの田路圭輔社長、セイノーホールデ
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博物館で「江戸」を満喫 島田市がカフェ&バー 和菓子作りや機織り体験も
島田市の市博物館分館で21日まで、「令和から江戸に時間旅行」をコンセプトにしたカフェ&バーがオープンしている。飲食やワークショップを楽しめるほか、夜間は同館や周辺の川越し街道のライトアップも行う。 同市が外国人誘客に向け企画した。東京都のカフェ&バー「ニュー椿」の協力のもと同市のお茶やクラフトビールが提供される。同館やその周辺ではカラフルなちょうちんが並ぶほか、障子への浮世絵投影も実施している。和菓子作りや機織りを体験できるワークショップも展開される。 13日に実施された大井川の歴史を巡るモニターツアーでは、立ち寄り先として同館が採用された。和菓子作りを体験した中国出身の西形蘭香さん=静岡市
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茶況(12月12日)茶草場農法を体験、試飲も 島田市がイベント
島田市はこのほど、世界農業遺産認定10周年を迎えた「静岡の茶草場農法」の魅力を伝えるため、同市切山のカネトウ三浦園で茶草場農法の体験イベントを実施した。 市内外から10人が参加した。参加者は同園の三浦克暢さん(49)から茶草場農法の説明を受けた後、ススキやササを丁寧に鎌で刈り取り、茶畑に敷いた。その後、茶草場農法で作った緑茶やほうじ茶、紅茶の試飲を楽しんだ。三浦さんは「茶草場農法は里山保全など自然保護につながる。多くの人にメリットを知ってほしい」と話した。 (島田支局・白鳥壱暉)
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記者コラム「清流」 サッカーでつながる輪
「川根本町に3000人を集めサッカーをして、ギネス世界記録更新を目指す」。先日、同町で行われた耐久サッカーの目標を初めて聞いた時は、実現は難しいだろうと率直に感じた。 挑んだのはチリで達成された「サッカーのエキシビションマッチに参加した最多人数」(2357人)。4日間昼夜関係なく、選手交代しながら11対11のサッカーをフルコートで続けた。目標に設定した3000人には届かなかったが、全国から2371人が集まり、チリの記録を上回った。 申し込み人数がチリの記録を超えたのは前日の夜だったという。募集期間を大幅に延長し最後まで諦めなかった運営の思いが実を結んだ瞬間だった。高齢化や人口減少が叫ばれ
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島田の思い出、歴史語る 直木賞受賞の永井さん 地元で初講演「本は幅広いジャンルを」
島田市は9日、地元生まれの直木賞作家永井紗耶子さん(46)の講演会「東海道のまんなか島田」を同市の地域交流センター歩歩路(ぽぽろ)で開催した。永井さんが市内で講演会を行うのは初めて。静岡県内外から集まったファンら約160人を前に、島田の思い出や歴史を語った。 永井さんは市内で過ごした幼少期を振り返り、「島田大祭・帯祭り」に参加したことや、祖父と大井川で漁を見たことなどを紹介した。自身の名前を大井神社(同市)で付けてもらったことも明かした。 島田の歴史にも触れ、「東海道の真ん中で、西と東の文化が混ざり合う地域。大井川の増水による川止めの際には多くの旅人でにぎわい、文化的にとても栄えた」と解
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大鉄事故 走行実験で当時の状況確認 運輸安全委、調査官ら派遣
大井川鉄道(本社・島田市)の臨時列車が発車直後、先頭の電気機関車と客車をつなぐ連結器が外れて緊急停車した事故を受け、国の運輸安全委員会は7日、改めて鉄道事故調査官らを現場の家山駅(同市川根町家山)に派遣した。当該車両の走行実験を行い、連結器やブレーキなど事故当時の状況を確認した。 事故があった電気機関車と客車に調査官が同乗し、連結器や連結器を固定するフックの位置などを変えながら複数回にわたって走行させた。当時の状況に近づけるため、実際に客車にいた乗客・乗員84人分の重り(4620キロ)を載せて運転した。連結部分を撮影し、客車の振動の程度なども検証した。 事故は11月28日午後2時45分ご
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静岡人インタビュー「この人」 ハンドメードで登山用バッグを製作する 植田徹さん(川根本町)
登山用バッグ(ザック)を製作する工房「ブルーパー・バックパックス」(川根本町水川)の店長を務める。客一人一人と対話を深め、それぞれの目的に見合ったザックをハンドメードで手がける。34歳。 -自分でザックを作るようになったきっかけは。 「大学生のころ、初めて南アルプスに登ったことがきっかけで登山に熱中し始めた。大学卒業後、地元の藤枝市で小学校教諭をしていたころも、休みがあれば南アルプスに足を運んだ。少ない休みでなるべく多くの山を回るため、ザックの軽量化をしたかった。しかし、高性能なザックは高価で手が届かない。そこで、自分で作ってみようと思った。ミシンをほとんど触ったことがなかったので最初は
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これからよろしくね 来春統合 島田の4小学校児童 合同ミカン狩りで親睦
来春統合予定の島田市の神座と伊太、伊久美、相賀の計4小学校の児童が6日、神座小近くの農園でミカン狩りを楽しみ親睦を深めた。 4校の1、2年生計35人が参加した。児童は4校混合の班に分かれ、ミカン農家榊原学さんの指示のもと一つ一つ丁寧にミカンを収穫した。榊原さんがミカンの育ち方や農家の仕事について解説し、児童は神座の特産物であるミカンについて理解を深めた。 神座小2年の鈴木唯月さん(8)は「茎をもって実をくるくる回すとうまく採れた。難しかったけど、みんなでできて楽しかった」と話した。収穫したミカン約700個は児童で分けて持ち帰った。 この4校は第一小と統合し、全児童は来年度から第一小に通う。
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茶況(12月5日)島田のお茶 静岡県外へ発信 山梨・道の駅に出店
島田市はこのほど、静岡県外における同市のお茶の認知度向上と茶生産者への販売機会創出を目的に山梨県の道の駅富士川でアンテナショップを出店した。 同市の茶農家ら4事業者が参加し緑茶や紅茶を販売した。試飲コーナーも設けられ、来場者は深蒸しと普通蒸しの違いなどを楽しんだ。市職員による同市の観光情報が書かれたパンフレットや煎茶パックの配布も行われた。同市農業振興課の朝比奈信介さんは「生産者が直接消費者と関わることで新たな気付きがある。今後の茶生産に生かしてほしい」と話した。 (島田支局・白鳥壱暉)
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本川根小児童 駅カフェ 大鉄青部駅 魅力再発見へ企画 菓子や雑貨販売 全線復旧へ募金も
川根本町の本川根小児童は30日、同町の大井川鉄道青部駅でお菓子や雑貨を販売する駅カフェを開催した。大鉄の一部区間での運休が続き使われなくなってしまった青部駅の魅力を再発見しようと同校児童が企画した。 同町産の抹茶を使ったラテやマフィンがふるまわれたほか、同校児童が考案したキャラクター「茶子(ちゃこ)ちゃん」をデザインしたプラ板が手に入るガ茶(カプセルトイ)も展開された。大鉄復旧に向けた募金活動も行った。同校5年の小沢蒼さん(11)は「多くの人が来てすぐに完売したので驚いた。たくさん募金してくれてうれしい」と話した。 駅カフェに合わせ同日、大井川鉄道全線復旧を支援する会主催のチャリティーバザー
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記者コラム「清流」 「赤石」が指すものは
「みどりのなかにくっきりと太陽みたいな赤石がいつでも優しく微笑(わら)ってる」。川根本町の本川根小校歌の冒頭だ。歌詞にある「赤石」とは同町北部にそびえる赤石山脈のことを指している。 校歌に地域の山や川の名称が入るのはお決まりで、同町では「赤石」や「大井川」が採用される。長く地域の人に親しまれてきた赤石山脈だが、「南アルプス」という新たな名称が根付くにつれ、赤石山脈という名称は影に隠れてしまった印象がある。「赤石」と聞けば、同山脈を構成する赤石岳の方をイメージする人も多いのではないか。 赤石岳は静岡市葵区にあり、同町から「くっきり」と見ることは到底できない。来年度、町内の小中学校の再編で2
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茶況(11月28日)栽培法や入れ方 茶生産者に学ぶ 川根本町
今年の全国茶品評会で最高賞の産地賞に輝いた川根茶を楽しめるイベント「川根時間」(同実行委主催)が26日、川根本町内各地で開かれた。 同町の道の駅「フォーレなかかわね茶茗館」では、同品評会で上位入賞した相藤農園や丹野園が参加した。園主が茶の栽培方法や同品評会の評価基準などを解説し、お茶のおいしい入れ方教室も開かれた。 13回目となる今回は地域全体で川根茶を盛り上げようと、例年会場のフォーレなかかわね茶茗館に加え、町内の茶農家やカフェなど6カ所も会場となった。 (島田支局・白鳥壱暉)
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「耐久サッカー」ギネス記録に挑戦 4日間で2371人 川根本町
選手が交代しながらサッカーを途切れることなく日夜続ける耐久サッカーが23~26日、川根本町徳山の旧中川根第一小で開催された。「サッカーのエキシビションマッチに参加した最多人数」のギネス世界記録を更新しようと4日間で全国から2371人が集まり、チリで達成された記録(2357人)を上回った。 同町を盛り上げようと、「SUN川根スタンドアップ!プロジェクト」(石原一則代表)が企画した。選手は緑チームと赤チームに分かれ、そろいのユニホームで11対11のサッカーを続けた。現役Jリーガーやアーティストら著名人も多く参加し盛り上げたほか、申し込み人数の少なかった夜間に8時間出場して試合をつなげた選手もい
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解体前の島田市旧庁舎でサバゲー実施 感謝のプロジェクションマッピングも
島田市は11月末に解体される島田市役所旧庁舎のお別れイベントとして26日、旧庁舎のプロジェクションマッピングを実施した。多くの市民が集まり、最後の別れを告げた。 新庁舎の建築工事を担った木内・大河原・アーク東海特定建設工事共同企業体(JV)が市に提案し実現した。旧庁舎の南面に同市の映像クリエイター石川勝敏さんが制作した幻想的な映像が約9分間投影され、市民は旧庁舎との思い出を振り返りながら鑑賞した。また、市内の小学生が旧庁舎を下絵に作成した塗り絵も映し出された。 同日、旧庁舎内で民間企業主催のサバイバルゲーム(サバゲー)も開催され、全国から約100人が集まった。サバゲーを展開するスペシャル
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茶況(11月22日)島田「茶感謝祭」 栄西禅師へ献茶
島田市茶業振興協会はこのほど、同市の牧之原公園で「茶感謝祭」を開き、茶祖・栄西禅師への献茶と供養を行った。 同協会員や市関係者、かなや茶娘大使ら約40人が出席した。市茶手揉(てもみ)保存会金谷支部が仕上げ、金谷茶道寂心会が入れたお茶を祭壇にささげ、今年の茶生産を無事終えたことに感謝した。 同協会会長の染谷絹代島田市長は「市の基幹産業であるお茶の振興を図り、島田を盛り上げていきたい」とあいさつした。 (島田支局・白鳥壱暉)
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ツリーアートで大会盛り上げ 耐久サッカー直前 本川根小児童制作 彩り豊かに
川根本町の本川根小の児童は21日、同町で23~26日に開催される「耐久サッカー」を盛り上げようと、地元で採れた植物を用いた高さ約2メートルのツリーを同町の大井川鉄道駿河徳山駅で制作した。花のアート作品を手がける志村大介さん(46)=東京都=から指導、協力を受けた。 4~6年生21人がヒバの木にモミジや茶の木、稲などを飾り付けた。同校と交流のある埼玉県の清久小児童が今回のために制作した直径約2メートルのリースも同駅に運ばれ、本川根小児童がモミジや茶の木を差し込み彩りを加えた。 ツリーとリースは22日に耐久サッカーの会場となる旧中川根第一小(同町徳山)に移され、26日まで展示される。志村さん
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全国の小規模高と交流 川根高 オンラインで静岡県内初 探究学習の成果を発表
川根本町の県立川根高で17日、全国の小規模高校(1学年80人以下)をオンラインでつなぐ学校横断型プロジェクトの第2回合同授業が行われ、生徒がそれぞれのテーマで探究した課題の中間報告を行った。同プロジェクトはNPO法人カタリバ(東京都)が実施し静岡県内では同校が今年初めて参加した。 生徒は中村高(東京都)と鹿追高(北海道)、大槌高(岩手県)の3校とオンラインで交流した。地域の文化や課題のほか、映画や食事など生徒がそれぞれの興味関心に基づいてテーマを設定し5月から続けてきた探究学習の成果を発表した。地域の新名物を考案した川根高3年の萬平姫菜さん(18)は他校との交流について「自分では思いつかな
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茶況(11月14日)26日、川根茶を楽しむイベント
今年の全国茶品評会で最高賞の産地賞に輝いた川根茶を楽しめるイベント「川根時間」が26日、川根本町内各地で実施される。 13回目となる今回は地域全体で川根茶を盛り上げようと、例年会場としている道の駅「フォーレなかかわね茶茗館」に加え、町内の茶農家やカフェなど6カ所も会場となる。同品評会で上位入賞を果たした相藤園やつちや農園、丹野園などが参加し、園主自らが入れた入賞茶が提供されるほか、紅茶やお茶菓子も楽しめる。 香味や色からお茶の品種を当てる「茶歌舞伎」やマルシェも同時開催する。 (島田支局・白鳥壱暉)
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茶況(11月7日)茶と音楽楽しむ 川根本町でイベント
茶と音楽を楽しむイベント「ティーらいぶ&ベリーダンス」がこのほど、川根本町下長尾の「SATOMI製茶」の屋外テラスで開かれた。 町内外から集まった県内を中心に活躍するアーティスト4組が登場し、ジャズやポップスを演奏したほか、ベリーダンスも披露された。来場者には同製茶の緑茶が提供された。マルシェも同時開催され、地域の飲食店など5店があまごの塩焼きや焼き芋などを販売した。 同製茶の高木郷美代表(66)は「感染症や不況など大変なことは多いが、音楽の力で明るく前を向いてほしい」と話した。 (島田支局・白鳥壱暉)
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遊覧飛行とSL 景色満喫 FDA×静岡空港×大鉄 日帰りツアー
フジドリームエアラインズ(FDA)と富士山静岡空港株式会社、大井川鉄道は3日、富士山遊覧飛行と大鉄本線の蒸気機関車(SL)、大鉄井川線のアプト式鉄道を一日で楽しめる日帰りツアーを開催した。 親子連れなど参加者74人は、富士山静岡空港発着のチャーター便で約40分間の空の旅を楽しんだ。高度約5000メートル付近を飛び、富士山や駿河湾、南アルプス上空を回った。その後、バスやアプト式鉄道、SLを乗り継いで蓬莱橋(島田市)や大鉄奥大井湖上駅(川根本町)などを巡った。 遊覧飛行は、3社が地域の魅力を高めようと2018年に始めた。同様のツアーを11、18、19、25日、12月23日、1月1日にも開催する。
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ドウダンツツジの紅葉 見頃迎える 島田・千葉山ハイキングコース
島田市の千葉山ハイキングコース沿いにある「どうだん原」に群生するドウダンツツジ約8千本の紅葉が見頃を迎えている。 同市千葉の「スカイペンションどうだん」から15分ほど整備された山道を進むと赤く染まったドウダンツツジが出迎えてくれる。2日は8割ほどが色づき、多くのハイキング客が訪れた。週末にかけてより色合いが濃くなっていくという。 毎年紅葉を見に足を運ぶ同市の外村ふじ江さん(68)は「コースも歩きやすく森林浴が楽しめる。鮮やかな赤に圧倒される」と魅力を語った。
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茶況(10月24日)緑茶や和紅茶堪能 川根本町で楽しむ会
川根本町水川の道の駅「フォーレなかかわね茶茗館」で24日、呈茶やマルシェが楽しめる「川根茶を楽しむ会」が開かれた。 川根本町のさまざまなお茶を楽しんでほしいと同館が毎月開催している。今回は川崎好和さん(松島園)と益井悦郎さん(益井園)が茶を提供した。県内外から多くの来場者が集まり、備長炭で火入れした緑茶や無農薬で栽培した和紅茶を堪能した。マルシェでは、飲食や雑貨など12店が出店した。 (島田支局・白鳥壱暉)
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茶況(10月17日)伊久美の茶 演劇で紹介 島田
幕末から明治期における島田市伊久美の茶の発展を描いた演劇「ジャパンティー物語」が15日、同地区の醸造所兼販売所「193 VALLEY BREWING」で公演された。 演劇は8月に伊久美に移住した仲田恭子さんが主宰するアートひかりが、西野真さん著「大井川連環の譜―近代日本茶物語」を基に制作した。江戸時代に駿河と遠江の2カ国の農民が茶問屋を訴えた「文政茶一件」から、川根茶の先駆者として知られる坂本藤吉が奮闘し、川根茶が世界で販売されるに至るまでの物語を、音楽やダンス、落語を交えて披露した。 仲田さんは「茶に対する村の熱量が感じられる作品。今後も各地で講演していきたい」と話した。 (島田支局
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給食用の島田茶寄贈 茶業振興協会
島田市茶業振興協会島田支部はこのほど、地元の保育園や幼稚園、小中学校に給食用の島田茶を寄贈した。地域の主要産業に親しみを持ってもらおうと毎年実施している。小中学校20校と幼稚園・保育園30校に合計で625キロを贈った。 同市の六合東小で贈呈式が開かれ、同支部の一言伊左夫支部長が6年生の鈴木華穂さん(12)に給食茶を手渡した。島田茶のキャラクター「えい茶くん」も登場した。6年生の山田聖子さん(11)は「これからたくさんの人にお茶の良さを伝えていきたい」と話した。 (島田支局・白鳥壱暉)
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島田初倉生産始まる 秋冬番茶
島田市初倉で秋冬番茶の生産が始まった。今週末には生産が本格化するとみられる。JA担当者によると、摘採時期は例年並みという。 初倉地区の生産者は「夏場に暑い日が続き、生育に必要な水が確保できなかった期間もあった」「収穫量が減ってしまう可能性もある」と懸念している。 (島田支局・白鳥壱暉)
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島田市新庁舎が完成 10月10日開庁 行政機関集約 大井川流域の木材活用
2021年7月から建設工事が進められていた島田市役所新庁舎が完成し、24日に竣工(しゅんこう)式が行われた。10月10日に開庁を迎え、16日までに全部署で業務を開始する。 式典で染谷絹代市長らがくす玉を割ると同時に、航空自衛隊静浜基地(焼津市)の訓練機2機が上空を飛行して門出を祝った。染谷市長は「市民の安心安全を支えられる庁舎となった。長く愛される場所にしていきたい」とあいさつした。関係者約90人が出席した。式の前には、島田帯まつり保存会のメンバーが大奴の演舞を披露して華を添えた。 新庁舎は鉄筋コンクリート造りの地上4階建て。延べ床面積は現庁舎の約2倍の約1万1250平方メートルで、近
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茶況(9月19日)川根茶 出来を審査 川根本町で品評会
川根茶業協同組合や川根茶青年団などはこのほど、第62回川根茶品評会を川根本町の農林業センターで開いた。組合員とJAおおいがわ川根茶業センターが、1キロ当たり1万円以上の「川根特選級」に25品、同2500円以上の「川根の香級」に23品を出品した。 県茶商工業協同組合の長田辰美審査長ら5人が外観、香気、水色、滋味の4項目で採点を進めた。10月4日に島田市川根町の川根文化センター「チャリム21」で入賞者の発表と入札会を開く。 (島田支局・白鳥壱暉)
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イタリアサッカー指導者が来日 島田の児童 ゲームで体得
サッカーのイタリア1部リーグ(セリエA)に所属するヘラス・ヴェローナFCのアカデミー(下部組織)指導者が来日し17日、島田市内でサッカークリニックを開催した。市内の小学生40人が参加し、プロの指導を受けた。 昨年に続き2回目の実施。ゲーム形式の練習を行い、コーチのアンドレア・ピエトロ・マルコーニさんは通訳を介して児童に細かくアドバイスを送った。 ヘラス・ヴェローナFCは自身で考えてチャレンジする精神を重視しており、今回のクリニックを通じて子どもにその精神を学んでほしいとクリニックプロジェクト実行委が主催した。 参加した島田第一小6年の河森祐冴君(12)は「イタリアのサッカーを実感できた
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島田の髷娘、つややかに そろいの浴衣で手踊り披露
「第65回島田髷(まげ)まつり」(同実行委員会主催)が17日、島田市内で開かれた。つややかに髪を結い上げた髷娘がそろいの浴衣姿に身を包み各地で手踊りを披露した。 静岡県内外から髷娘36人が参加し、「結綿(ゆいわた)島田」や「お染め島田」など16種類の日本髪に赤いかんざしを挿して市内を練り歩いた。市役所やJR島田駅前広場、同市の鵜田寺など5カ所で踊りも披露し、集まった多くの観光客を楽しませた。 島田市と氷見市が姉妹都市提携を締結し、島田掛川信用金庫が富山県の氷見伏木信金と地方創生に関する包括連携協定を結んでいる縁で、氷見伏木信金の職員2人も髷娘として手踊りを披露した。
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「田代神楽」5年ぶり復活 初の女性舞い手 地域おこし協力隊員 SNSでメンバー募る 川根本町
川根本町田代地区に伝わる県指定無形民俗文化財「田代神楽」の代表的演目「駒の舞」が16日、地元の田代会館で5年ぶりに行われた。本来舞い手を務める若い男性が確保できず中断していたが、地域おこし協力隊の渡辺実優さん(23)=同町=ら女性3人が舞い手を担い、復活を果たした。女性による舞の披露は初めてという。 着物の帯を腰に巻き、耕作を象徴する馬の飾り物を手に、息の合った舞を披露した。会場に集まった地域住民約80人からは大きな拍手と歓声が上がった。田代神楽保存会の山田典秀さん(65)は「前回で最後になると思っていた。再び見ることができて本当に良かった」と喜びを口にした。 渡辺さんは大学時代に研究で
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富山の展示SL、大井川鉄道に搬入 1941年製造「C11形」217号機
富山県高岡市の公園に50年以上展示されていた蒸気機関車(SL)「C11形」217号機が16日、大井川鉄道のSLのボイラー整備を担う島田市の東海汽缶蒸気機関整備工場に搬入された。今後、車両の点検整備を実施し、活用法を決定する。 SLの足回り部分を同工場内のレール上に運んだ後、既に同工場に搬入していたSLのボイラー部分を据え付けた。 搬入された車両は1941年に製造され、旧国鉄時代に富山県内の路線などで活躍した。69年に富山県の高岡古城公園に静態保存され、市民に親しまれてきた。大鉄が2021年に同公園のSLを調査し、所有者であるJR西日本から譲り受けた。 大鉄広報担当の加冷英鵬さんは「高岡
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川根本町がLINEクーポン 9月13日から第1弾
川根本町は13日から、町内の飲食店などで利用できる割引クーポンを、町のLINE(ライン)公式アカウントから配信するキャンペーンを開始する。 家計支援や観光活性化などを目的に昨年初めて実施し、今回が2回目。飲食や小売りなど町内39店で使用できる。利用は1店舗につき1回までで、購入額に応じて最大30%(900円)の割引を受けられる。日帰り温泉施設は300円以上の利用で、300円引き。 13日開始の第1弾は26日まで。第2弾は27日から10月10日まで、第3弾を10月11日から10月24日までを予定している。それぞれの期間中に10回以上クーポンを利用した人を対象に千円分の商品券が抽選で当たるキ
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大井川花火大会 8000発打ち上げ 夜空を彩る
島田市の「第36回大井川大花火大会」(市観光協会主催)が9日夜、大井川の河川敷で開かれた。島田側と金谷側の両岸から約8千発を打ち上げ、集まった多くの家族連れを魅了した。 次々と打ち上がるスターマインや創作花火が、大井川の夜空を彩った。当初は8月10日に開催される予定だったが、悪天候や川の増水に伴い、2度延期した。
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茶況(9月5日)神鵜茶農協と三浦さん優等 島田で一番茶審査会
島田市茶業振興協会はこのほど、今季の一番茶を審査する茶審査会を同市のかなや会館で開いた。最高賞の優等には、普通煎茶の部で神鵜茶農協(神座)、深蒸し煎茶の部で三浦克暢さん(切山)がそれぞれ輝いた。 普通煎茶の部に12点、深蒸し煎茶の部に21点の出品があり、7団体8人の審査員が外観、香気、滋味、水色の4項目を採点した。 このほかの入賞者は次の通り。 【普通煎茶】一等 鈴木進(菊川)▽二等 初倉旧初茶農協(阪本)▽三等 永井重光(横岡) 【深蒸し煎茶】一等 永田英樹(金谷猪土居)▽二等 山宝園(志戸呂)河島司(神谷城)▽三等 船木第一茶農協(岡田)丸東製茶(金谷猪土居) (島田支局・白鳥
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大正期 島田の文化活動は? 地元団体「蘭契会」の資料調査 静岡県内外の研究者有志
島田市のプラザおおるりの一室で2日、地域の文化振興に寄与した故八木利一氏(1898~1980年)の活動や同氏が故清水真一氏(1889~1986年)と大正期に結成した文化団体「蘭契会」(1919~32年)の活動についての古文書調査が行われた。 日本史研究の学芸員や自治体職員ら5人が県内外からボランティアで集まり、同市の八木家に保管されていた古文書を調べた。明治期から昭和初期にオーケストラや画家などの文化人らを同市に呼び、さまざまな文化活動に取り組んできた八木氏と蘭契会の活動の写真や手紙、催し物のプログラムなどを確認した。 古文書などは約5千点に上るという。引き続き調査を進め、内容をまとめ
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きょうは私が税務署長 静岡で税学ぶ親子探検ツアー
静岡青色申告会は22日、「親子税務署探検ツアー」を静岡市葵区の静岡税務署で開いた。市内の小学生と保護者計19人が参加し、税金の仕組みを学んだ。 同会の職員による講座やアニメDVDを通じて、税金の集め方や使い方に理解を深めた。税務署長室では「一日税務署長」のたすきをかけて名刺交換や記念撮影を楽しんだ。重さ約10キロの1億円の札束レプリカを持ち上げる体験も行った。 同会70周年を記念し、小学生に税金の大切さを知ってもらおうと開催した。参加した同区の井宮小4年生飯塚未来さん(10)は「お菓子を買う時に払っている税金が、信号機や学校などいろんな所で使われていて驚いた」と話した。 (社会部・白鳥
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物価高騰で家庭の食品寄贈減 静岡のNPO、31日まで受け入れ強化
長引く物価高騰で、認定NPO法人「フードバンクふじのくに」(静岡市葵区)に一般家庭から寄せられる食品が減少している。新型コロナウイルス禍で同NPO法人を頼る生活困窮者が増加したこともあり、「2014年の活動開始以降、最も食品が不足している」と頭を悩ませる。中元の贈答品が家庭に残っている期間が効果的として31日まで回収拠点を増やし、受け入れを強化する。 同NPO法人は家庭や企業の余剰食品を引き取り、静岡県内の生活困窮者に無償で届けている。家庭からの寄贈は県内各地に設置した回収拠点で受け入れる。中元や歳暮時期の後の8月と1月を強化月間と位置付けるが、今年1月の寄贈量は13・2トンで前年から6・
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児童 井川の山道駆け抜け 山岳レースの望月将悟さんら講師
静岡市葵区井川地区のレクリエーション施設「県民の森」周辺の山道を巡る「将悟キッズ こども山遊びの会」がこのほど、小学生を対象に開かれた。県中部で陸上教室などを展開するラン・スポーツ松本塾(焼津市)が企画し、県内の小学3~5年生10人が参加した。 井川地区出身で本州を横断する山岳レースで4連覇した同市消防局勤務の望月将悟さん(45)と、同塾の代表で元マラソン選手の松本真由美さん(56)が講師を務め、約5キロの山道を駆け抜けた。子どもたちは両手を使ってバランスを取るなど山道を走る際の注意点を学んだ。その後、同地区で採れたジャガイモやキュウリを自分たちで調理して味わった。 松本さんは「大自然の中で
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入院患者らに癒やしの音色 静響、市立静岡病院で演奏
富士山静岡交響楽団は18日、「心のコンサート」を静岡市葵区の市立静岡病院で開いた。入院患者とその家族約80人が参加し、美しい音色に耳を傾けた。 療養中で外出できない患者に楽しい時間を過ごしてもらおうと同楽団が企画した。 パッヘルベルの「カノン」やモーツァルトの「アイネ・クライネ・ナハトムジーク」第3楽章などクラシックの名曲7曲を弦楽四重奏で演奏した。 「春の小川」「茶摘」「冬景色」など季節の童謡9曲もメドレー形式で披露し、参加者を楽しませた。 同病院の小野寺知哉院長(68)は「生演奏の下、ゆったりした時間を過ごしてもらい、患者さんの心の癒やしにつながった」と話した。 (社会部・白鳥壱暉)
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山岳救助、標識で迅速化 南アルプス・聖岳に6カ所設置
南アルプスの聖岳に続く聖沢登山口(静岡市葵区)に17日までに、防災ヘリによる救助地点のレスキューポイントを知らせる看板が設置された。登山道に設定されている6カ所のポイントを地図で示し、遭難の未然防止と迅速な救助活動につなげる。 各レスキューポイントにも標識を設け、山小屋までの到達時間の目安と救助を要請する際に位置を伝えるポイント番号を記載した。同区の井川エリア活性化を目指す「南アルプスを応援する会」が企業や団体、個人に協力金を募り、購入した看板を遭難対策協議会静岡支部に寄贈した。 山の日に合わせて看板の除幕式が現地で開かれ、同会や同支部に加えて地元警察、消防、市山岳連盟など南アルプスに関
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神主・巫女姿で儀式体験 静岡浅間神社 小中生がPR大使に任命
静岡市葵区の静岡浅間神社で16日、小中学生を対象にした「神主・巫女(みこ)体験」が開かれた。大河ドラマ「どうする家康」の放送に合わせて同市が企画した。 小学6年から中学2年までの男女5人が参加した。男子は袴(はかま)、女子は日袴(ひばかま)に身を包み、儀式やお守りを袋に入れる作業を体験。朝のおはらいをする「朝拝(ちょうはい)」では、けがれをはらう「大祓詞(おおはらいことば)」を読み上げて身を清めた。 同神社の歴史を学んだり大河ドラマ館の見学をしたりして、徳川家康と浅間神社について理解を深め、同神社と同館のPR大使にも任命された。今後、家族や友人に魅力を伝えていくという。 藤枝市立広幡中
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静岡人インタビュー「この人」 静岡・用宗漁港でワカメとアカモクの商品開発に取り組む 青木拓磨さん(静岡市駿河区)
静岡市駿河区の用宗漁港でワカメの養殖と天然アカモクの商品開発に取り組む。黒潮の蛇行や海水温上昇でシラス漁が安定しない中、用宗漁港の新たな魅力として生産拡大に挑む。清水漁業協同組合用宗支所青壮年部の部長。35歳。 -主な活動内容は。 「1月から3月のシラスの禁漁期に、1年かけて育てた養殖ワカメの収穫を行う。塩蔵ワカメに加工し販売するほか、収穫した日の朝には採れたての生ワカメを販売する。同時期に漁港内に自生しているアカモクを収穫し、ゆでて細かく切ったものを販売する」 -始めたきっかけは。 「ワカメの養殖は長年、青壮年部で続けてきたが、海水温が上昇したことで2017年から不作が続いた。そこ
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多彩な雑貨や食品 販売 静岡でマルシェ、14事業者出店
雑貨や食品などの販売会「るなここマルシェ」が5日、静岡市駿河区のツインメッセ静岡で開かれた。アクセサリー店や農家など14事業者が出店し、買い物を楽しむ来場者たちでにぎわった。 地域の輪を広げて活性化につなげる機会をつくろうと、化粧品製造販売のPOLAが企画した。会場には子育て世代を応援する子ども用品、焼き芋など多彩な商品が並んだ。子どもの手形・足形を生かして動物のイラストを描くワークショップ、駄菓子のつかみ取りなども人気を集めた。POLAルナ永田町の桜井容子オーナー(51)は「来場者が会場でワクワクし、幸せな気持ちになってもらえたらうれしい」と語った。
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卓球Tリーグ静岡ジェード さあ初陣 応援歌にチア...地域密着型の熱気
卓球Tリーグ男子に今季参戦し、5日に静岡市葵区の市中央体育館で初戦を迎える静岡県初のプロチーム「静岡ジェード」を地域ぐるみで支えようと、市民の応援の熱が高まっている。人口減少が進む市北部の中山間地「オクシズ」に練習拠点を設けて地域に密着し、「卓球で静岡の活性化を」と意気込む同チーム。ホームゲームには地元住民が駆け付けて横断幕を掲げ、市内のアーティストも応援ソングで鼓舞する。熱い声援を背に、Tリーグに新風を吹かせる。 南アルプスの玄関口である葵区の井川地区や梅ケ島温泉など、豊かな自然が残るオクシズ。そんな中でもチームが練習拠点を置く足久保地区は、JR静岡駅から車で40分程度と比較的市街地にも
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登呂遺跡発見80周年 田んぼアートでお祝い
静岡市駿河区の登呂遺跡内の復元水田でこのほど、「祝遺跡発見80周年」の文字が浮かぶ田んぼアートが見ごろを迎え、訪れた市民や観光客を楽しませている。10月中旬ごろの収穫期まで続ける予定。 遺跡の水田を長年管理する同区の農業石垣秀士さん(73)が4月、登呂博物館(同区)と連携してデザインを考案。5月に「黒米」や「赤米」など7種類の苗を植えた。石垣さんは「ジャンボタニシによる食害に悩まされ、植え直しも行った。きれいに育ってくれてよかった」と達成感を口にした。 稲は順調に成長し、7月中旬ごろから80周年の記念文字がくっきりと現れた。同博物館の梶山倫裕副主幹(46)は「今後は稲が黄金色に変わる。季
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松村さん(駿河区) 卓球全国V ラージボール 女子シングルス80の部 講師、練習会で腕磨く
6月30日~7月2日に滋賀県で開催された全日本ラージボール卓球選手権の女子シングルス80の部(79~84歳対象、出場46人)で、静岡市駿河区の松村けい子さん(79)が優勝を飾った。松村さんは2019年に続いて2度目の優勝。 同選手権は39歳以上が対象で、卓球のボールより直径が4ミリ大きい「ラージボール」を打ち合う。松村さんはこれまで3回出場し、2019年には女子シングルス75の部(74~79歳対象)で初めて優勝。年代が一つ上の部門に出場した今大会でも優勝を目指し決勝戦に臨んだが、プレッシャーで体が硬くなり、あと1点で勝てるところで相手に3連続得点を許した。「負けてもいいから自分の卓球をやろ
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J2清水と来季B2静岡、児童に技伝授 静岡で合同クリニック
サッカーJリーグ2部(J2)の清水エスパルスと来季バスケットボール男子Bリーグ2部(B2)に参戦するベルテックス静岡が17日、小学生対象の合同クリニックを静岡市葵区の市中央体育館で開いた。フォッサ・サッカーのまち市民協議会とエスパルス、ベルテックス、市が主催し、児童約60人がプロの手ほどきを受けた。 サッカーはエスパルスの今泉幸広コーチ(53)と成田風真コーチ(25)の指導のもと、実践的なゲームで技術を磨いた。プレー中にボールを見ないで顔を上げ周囲の状況を把握することを学んだ。 バスケットボールはベルテックスの竹原勝也育成ダイレクター(56)と大塚勇人選手(33)、山田安斗夢選手(24)
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カエル触ったの初めて! 登呂遺跡の復元水田 児童、生き物観察
小学生を対象にした「田んぼの生き物観察会」が15日、静岡市駿河区の登呂遺跡で行われた。登呂博物館と常葉大(同市葵区)が主催し、自然と触れ合う楽しさを子どもたちに伝えた。 同大教育学部の学生に教えてもらいながら、児童10人が遺跡の復元水田で生き物採集に取り組んだ。ザリガニやカエルなどを網ですくって捕まえると歓声を上げ、丁寧にかごに入れた。長田東小3年の松下恵麗奈さん(9)は「初めてカエルに触った。ぬるぬるしていたけど、ピョンピョン跳ねてかわいかった」と喜んでいた。 児童は採集した生き物を図鑑と照らし合わせたり、スケッチしたりして学びを深めた。同大の久留戸涼子教授は「登呂遺跡にも豊かな自然が
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日本生物学五輪、8月静岡県内で初開催 中高生の精鋭、「金」目指し知識競う
全国の中高生が生物学の知識を競う日本生物学オリンピック2023本選大会が8月17日から20日までの4日間、初めて静岡県で開催される。全国各地の予選を突破した80人が、静岡市駿河区の静岡大静岡キャンパスを舞台に“金メダル”を目指して試験に臨む。 予選は7月16日に全国104会場で行い、参加予定者約4千人の中から得点が高い80人を選出する。出題範囲は高校で習うレベルから大学の初級レベルまでとされるが、本選大会実行委員長を務める静岡大の粟井光一郎教授は「予選を突破できるのはほんの一握り。私を含め教授でも突破できる人は少ないだろう」と難易度の高さを語る。 本選は試験と交流
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「粘菌少女」生物学五輪挑戦心待ち 焼津中央高2年水沢さん 不思議な生態に魅せられ飼育
8月に静岡市駿河区の静岡大で開かれる日本生物学オリンピック。粘菌に魅了され、静岡大で研究を続ける焼津中央高2年の水沢紗良さん(16)が、初の静岡県開催が実現した同オリンピックの本選出場に向け、16日に同大で予選に挑む。 粘菌は自由自在に形を変形させながら成長するアメーバ状の単細胞生物。水沢さんはコロナ禍で外出できなかった中学1年時に、自宅の庭で黄色いアメーバ状の生き物を見つけた。「見たことのない生き物で、とても気になった」 自分で飼ってみたいと考え、自ら日本細胞性粘菌学会に連絡して粘菌を自宅に取り寄せたという。餌となる大腸菌も送ってもらい、シャーレの上で半年ほど育てた。「夏の暑さで死ん
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乃木坂46とコラボカフェ 静岡初開催 メンバー考案メニュー提供
アイドルグループ乃木坂46とのコラボレーションカフェ「真夏の全国ツアーCAFE」が14日、静岡市葵区七間町の複合施設「アルティエ」で始まる。同施設を運営する静活などが主催し、静岡県で初開催する。9月3日まで。 ライブ映像やメンバーからのメッセージが壁面に投影される。2013年から続く「真夏の全国ツアー」を振り返る内容で、一瞬の表情や景色を切り取っている。衣装の展示やメンバーが考案したオリジナルの飲食メニューも楽しめる。 13日に内覧会が行われ、静活の江崎亮介専務は「ファンの方に楽しんでもらえる空間づくりをしている。ぜひ足を運んでもらいたい」と話した。
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毎朝校門前でじゃんけん/鈴木さん あいさつ運動/長田西交通安全会 長年児童見守り実行章 小さな親切運動県本部
「小さな親切」運動県本部は13日、静岡市駿河区の長田西小周辺で長年あいさつ運動に取り組み、「じゃんけんおじさん」の愛称で親しまれている鈴木竹重さん(84)と長田西学区交通安全会に同校で実行章を贈呈した。 鈴木さんは、子どもたちに笑顔で一日を始めてほしいという思いから、毎朝校門前で登校してきた児童をじゃんけんで迎えている。同会のあいさつ運動とともに、10年余りにわたって活動を続けている。 同本部丸子地区支部長を務める増田直樹静岡銀行丸子支店長が、鈴木さんと同会の平野和彦会長(70)に実行章を手渡した。鈴木さんは「足が悪くなり引退も考えていたが、もう少し頑張ってみようかな」と笑顔を見せ、平野
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小倉優子さん 大学生活語る「好きなこと見つけて」 常葉大で講演
常葉大外国語学部は12日、4月に白百合女子大(東京都)に入学したタレント小倉優子さん(39)の講演会を静岡市駿河区の同大静岡草薙キャンパスで開いた。「今だからわかる大学で身につける教養の大切さ」と題し、同大の学生や教職員約150人に受験や大学生活を語った。 昨年、テレビ番組の企画で大学受験に挑戦した小倉さんは「プレッシャーが強く大変だったが、(自身の)子どもの存在が勇気をくれた」と振り返った。小倉さんは3人の子育て中で、大学では児童文化や福祉を学ぶ。「家庭での教育のためにも教養を身につけたい」と話した。 小倉さんは学生に「今しかできないことは多い。たくさん学んで好きなことを見つけてほしい
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「化粧品を科学する」 静岡・科学技術高 同窓生招き特別授業
静岡市葵区の科学技術高は12日、同窓生を講師に招き特別授業「化粧品を科学する」を開いた。電子物質工学科の3年生37人が聴講した。 製薬会社で化粧品の開発を行ってきた川崎義巳さん(77)が、製造過程や行政手続きなどを解説した。「化粧品は安全性が重要」と指摘し、使っていい成分が決まっているなど法的規制を紹介。また、化粧品のチラシを生徒に配り、「若返り」や「小ジワ改善」など広告に使ってはいけない表現があることを説明した。 化粧品の課題研究を授業で行っている佐藤なごみさん(18)は「多くの許可が必要なことが分かり、勉強になった」と話した。
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中高生が演劇自主公演へ 清水南高の相馬さん、SNSで呼びかけ
清水南高3年の相馬千颯さん(17)の呼びかけで集まった県内の中高生が29、30の両日、静岡市葵区のアイセル21で演劇の自主公演を行う。相馬さんの脚本・演出による「善知鳥(うとう)」を初演。熱のこもった練習を続ける。 小学5年から同市駿河区のミュージカルスタジオで演劇を学ぶ相馬さんは、高校最後の年に演出に挑戦しようと一念発起。1月から脚本を書き始めた。同世代を対象に交流サイト(SNS)で出演を呼びかけ、俳優5人とダンサー3人が集まった。「若者だけで、大人と同じ完成度の舞台を作りたかった」と意図を説明する。 作品のテーマは「人と罪の在り方」。能の演目「善知鳥」をもとに、現代社会への違和感を抽
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女子中学生 理系の魅力発見 英和女学院中で出前授業 静岡
静岡市葵区の静岡英和女学院中で5日、女子中高生に理系学習の魅力を伝える静岡大のプロジェクト「理系女子夢みっけ☆応援プロジェクトinしずおか(通称「リケしず」)」の出前授業が行われた。 同大理学部の後藤寛貴助教が講師を務め、3年生55人が聴講した。後藤助教は昆虫の雌の体が雄より大きくなる理由について「体が大きい方が産卵数が多いから」という進化生物学の視点からの回答と「幼虫期間が長く、成長増加率も大きいから」という発生学からの回答の二つで説明した。ほかにも「なぜホタルは光るのか」や「なぜヘビに足がないのか」といったテーマについて解説した。 望月香芽さん(14)は「初めて知ることばかりで楽しか
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静岡茶×創作かき氷「茶氷」楽しんで 県内60店でプロジェクト
静岡県中部の観光地域づくりに取り組む「するが企画観光局」は1日、静岡県内各地の製茶問屋やカフェなど60店舗が静岡茶を使ったかき氷を販売する「茶氷プロジェクト」を開始した。9月30日まで。 抹茶やほうじ茶のシロップや粉末を使った各店舗の創造力あふれるかき氷が展開される。イチゴやモモなど各地の特産品を盛り付けた彩り鮮やかなかき氷も。静岡市駿河区のおやいづ製茶本店は、抹茶のプリンとかき氷の上にブリュレと大福を盛り付けたかき氷を用意する。同観光局の増田遥さん(31)は「写真映えするかき氷がたくさんある。若者にSNSで発信してもらい静岡茶の魅力を伝えてほしい」と期待する。 参加店舗など詳細は観光案
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米大学准教授の講義 静岡県大・大学院生がオンライン聴講
静岡県立大(静岡市駿河区)は28日、米国カリフォルニア大デービス校で心臓学を専門に研究する佐藤大輔准教授の講義をオンラインで聴く国際協働授業を実施した。薬学部の大学院生14人が聴講した。 「新薬開発におけるコンピューターシミュレーションの役割」がテーマ。佐藤准教授は薬の副作用で体の神経に異常が起きるリスクを、コンピューターで数学的に分析するシミュレーションについて解説した。さまざまな状況を想定して網羅的に検証でき、不整脈やてんかんといった動物実験では見つかりにくい副作用を見つけることができるという。ファシリテーターを務めた県立大の黒川洵子教授は「数学といった全く違う分野を通じて新薬開発が支
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山で「助けて」不要不急に苦慮 静岡県警、登山者に万全準備訴え
新型コロナウイルス5類移行後初の夏を迎え登山者の増加が予想される中、命の危険に直面した遭難者を助ける県警山岳遭難救助隊に、不要不急や安易な救助要請が増え始めている。「サイズが大きい靴を履いてきたら、足が痛くなった。迎えに来てほしい」「持参したヘッドライトが点灯しない。助けてほしい」-。明らかな準備不足や認識の甘さからくる救助要請の増加は、救える命が救えなくなる事態につながりかねない。関係者は対応に頭を悩ませている。 県警地域課によると、富士山で昨年起きた遭難事故59件中、最も多かったのは「疲労」の22件。同救助隊の坂上雅信隊長は「過去5年で最も多い。準備不足の登山者が増えている印象が強い
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性差の視点で商品開発を 静岡県立大で講演会
静岡県立大グローバル地域センターはこのほど、性差の視点を取り入れた科学・商品開発「ジェンダード・イノベーション」の考え方を学ぶ講演会を静岡市駿河区の同大草薙キャンパスで開いた。 講師はお茶の水女子大ジェンダード・イノベーション研究所の石井クンツ昌子所長が務め、学生や地域住民など45人が聴講した。石井所長はシートベルトの衝突実験に男性の人形だけが使われていることや、骨粗しょう症予防薬の臨床実験の多くが女性を対象にしていることを紹介。どちらかの性別に合わせた商品開発が進み、性差が見過ごされてきた現状を指摘した。 石井所長は「男性と女性を同じものとして扱うのではなく、性差を積極的に解析する必要
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「美しい自然 次代に」 静岡市「環境大学」 葵区で入学式
地域の環境学習リーダーを育成する静岡市主催の市民講座「環境大学」の本年度入学式が24日、同市葵区の沼上資源循環学習プラザで行われた。県内の20代から70代までの25人が来年2月まで、幅広い分野の環境問題を学ぶ。 県内外の大学教授や企業の代表者らを講師に招き、自然環境や生態系を学ぶほか、環境保全の取り組みについて理解を深める。市の最北端にある南アルプスの成り立ちや駿河湾に生息するミズウオなど、地元の生態系に関連した講座も展開される。受講生代表の中村晃久さん(52)=同市葵区=は「美しい自然を次世代に残したい。学んだことを環境保全活動につなげられたらいい」と決意を語った。 2011年から毎年
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ニュースの読解力測る 静岡で時事検定に35人挑戦
ニュース報道を読み解き、活用する力を測る「ニュース時事能力検定試験」(日本ニュース時事能力検定協会、静岡新聞社・静岡放送など主催)が25日、JR静岡駅ビルパルシェで行われた。 8歳から81歳までの35人が受検した。試験は難易度に応じて1~5級まであり、政治や社会・環境、経済など5分野から出題された。受検者は真剣な表情で取り組み、制限時間50分の間にマークシートを埋めていった。 正解発表は30日、合否発表は7月25日。
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永年勤続教職員を表彰 静岡県私学協会
静岡県私学協会(仲田晃弘理事長)はこのほど、会員校表彰式を静岡市駿河区のグランシップで開き、永年勤続教職員の表彰などを行った。 対象は20年勤続(県私学協会理事長表彰)53人、30年勤続(日本私立中学高等学校連合会会長表彰)34人、35年以上勤続(県私学協会理事長感謝状)44人。それぞれ代表者が登壇し、表彰状や感謝状を受け取った。聖隷クリストファー中・高の中野学也グローバルスクールコース副校長が「これからも私学教育の発展に尽力したい」とあいさつした。 叙勲を受章した同会会員への記念品贈呈も行われた。
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津波防ぐ装置 科学技術高生が見学 防災意識高める 静岡・用宗
静岡市葵区の「伸栄建設」はこのほど、同市駿河区の用宗漁港で行う津波対策の現場見学会を開き、科学技術高生が参加した。インフラ整備などを学ぶ都市基盤工学科3年生40人が防災意識を高めた。 生徒は同港に設置されている津波を防ぐ装置「フラップゲート式陸閘(りくこう)」の試運転を見学した。同装置は津波が発生した際に、水の浮力でゲートが自動的に立ち上がる仕組み。同社の職員がゲート前に囲いを作り水をためると、ゲートがゆっくりと立ち上がり生徒からは歓声が上がった。故障しにくく、津波発生時に装置を操作しに行く危険がないなど利点を学んだ。 牛首翔さん(17)は「最新技術ではなく、単純な動力で優れた性能を発揮
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山岳レース4連覇 望月さんら 南アルプスの魅力紹介 静岡市葵区
本州を縦断する山岳レース「トランスジャパンアルプスレース(TJAR)」で4連覇したトレイルランナー望月将悟さん(静岡市消防局)と、南アルプス専門の山岳ガイド滝浪大悟さんが10日、同市葵区のスポーピアシラトリ静岡ジャンボ店で開かれたトークショーで山のすばらしさを語った。 2人はともに南アルプスの麓に位置する同区の井川出身で、幼いころから自然と山に親しんできたという。豊かな自然が広がる南アルプスは登山者が少なく、「自分の時間を持てる」「ゆっくりと考えることができる」などと魅力を紹介。滝浪さんは「世界的にもすごい山が地元にあることをもっと知ってほしい」と語った。ヘッドライトや応急手当て用品、紙の
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神聖な衣装で「御田植祭」 静岡県護国神社 園児ら豊作願う
静岡市葵区の県護国神社(芦原久雄宮司)は12日、同区大原の神饌田(しんせんでん)で「御田植祭」を行った。近隣の中藁科こども園の年長児6人と中藁科小5年生13人が神聖な衣装に身を包み、丁寧に苗を植えた。 祝詞を読み上げ、玉串をささげるなどの神事を行い、豊作を祈願した。地元米農家の指導の下、女児は赤いたすきを着けた早乙女姿となり、男児は白い小忌衣(おみごろも)を羽織って田植えに挑戦した。 稲は10月中旬に行う「抜穂(ぬいほ)祭」で今回参加した園児児童らが収穫し、伊勢神宮に奉納するほか、同校と同園にも配る予定。同校5年の佐藤海君(11)は「みんなできれいに植えられてよかった。自分で植えたお米を
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危ない! 自転車ルール守って スタントマンが再現 静岡・高松中
静岡県交通安全協会静岡南地区支部は1日、交通安全教室を静岡市駿河区の高松中で開いた。スタントマンが危険な運転による交通事故を再現し、全校生徒約440人が交通ルールを守る大切さを学んだ。 スマートフォンを操作しながらの運転や並進、ヘッドホン使用など違反走行をしている自転車が自動車と衝突する事故を実演した。運転席の死角についても説明し、横断歩道を渡る際はドライバーと笑顔で目を合わせる「スマイルコンタクト」をするよう呼びかけた。 3年生の村上秀汰さん(14)は「もし事故に遭ったらと思うと言葉が出なかった。自分がルールを守るだけでなく、友人にも注意を呼びかけたい」と話した。
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茶葉 籠いっぱいに 静岡・長田西小児童が手摘み体験
静岡市駿河区の長田西小3年生は1日、同区丸子の松川洋平さん(43)の茶畑「松川茶園」で茶摘み体験を行った。青空の下、黄緑色の茶葉を籠いっぱいに収穫した。 松川さんやJA職員らの指導を受け、葉が三つついた状態で収穫する一芯三葉で摘み取った。収穫した茶葉は同園で製茶し、後日、児童に配布する。初めて茶摘みを体験した森下菜都さん(9)は「みんなでたくさん取れて楽しかった」と笑顔を見せた。 茶摘み体験は、地元の産業を児童に知ってもらおうと毎年開催している。松川さんは「茶の魅力を伝えていける人になってもらえれば」と期待した。
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世界禁煙デー 啓発品を配布 静岡市職員など
静岡県と静岡市、全国健康保険協会静岡支部などは「世界禁煙デー」の31日、禁煙や受動喫煙の防止を呼びかける啓発活動をJR静岡駅北口地下広場で開いた。 たばこに含まれる有害物質や受動喫煙の発病リスクなどが記されたチラシ、ポケットティッシュなどの啓発品2千セットを通行人に配った。同市健康づくり推進課の宮崎良樹課長は「分煙ではなく禁煙を訴えることで受動喫煙を減らすとともに、喫煙者の健康も守りたい」と話した。 同市役所では禁煙週間として6日まで、喫煙や受動喫煙の健康被害を周知するパネル設置も実施する。
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自然学び、豊作願い田植え 「大変な分、達成感」 静岡学園中・高
静岡学園中・高の生徒30人が27日、静岡市葵区相俣の「清沢の棚田」で田植えを体験した。保全活動に取り組む市民団体「清沢塾」(小長谷建夫塾長)のメンバーの指導を受け、丁寧に苗を植えた。 生徒は一列に並び、4月に種まきをして育った苗を30センチ間隔で植えた。中学1年から4年連続で参加している同高1年の白井那由汰さん(15)は「自然の中で作っているので、毎年田んぼの状況が違って難しい。大変な分だけ達成感もある」と話した。 同塾は2000年に結成し、無農薬、無化学肥料での栽培を実践しながら、16段の棚田を教育研究活動の場として活用している。 (社会部・白鳥壱暉)
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弥次喜多に扮しで清水区の名所PR 静大サークル動画制作 薩埵峠や志田邸
静岡大のサークル「しずおかキャンパる編集部」はこのほど、静岡市清水区の名所を紹介する動画を自主制作した。「東海道中膝栗毛」で珍道中を演じる弥次さん、喜多さんに同部員が扮(ふん)し、現代の東海道を旅する内容。蒲原宿編と由比宿編の二つを動画投稿サイト「ユーチューブ」で公開している。 同区蒲原出身の高山優樹さん(19)=人文社会科学部2年=が、地元の魅力をもっと知ってもらいたいと3月に企画した。これまで同サークルは、新聞への寄稿などをメインに活動してきたが、より多くの人に見てもらうために初めて動画作りに挑戦した。前代表の岑永知早紀さん(21)=同4年=は「脚本や撮影、イラスト、ナレーションなど、
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新聞の山でお菓子みっけ 静岡南幼稚園 入園前に交流イベント
静岡市駿河区の静岡南幼稚園は24日、未就園児を対象にしたイベント「りんごちゃんルーム」を開き、参加した3歳以下の子どもたちが新聞紙の山に埋まった菓子探しを楽しんだ。 本年度初開催のイベントには27組の親子が参加した。子どもたちは新聞紙を破って作った大量の紙片の山に潜り込んだ。動物に見立てた容器に入った菓子を探し回り、好きな動物を見つけると笑顔を見せた。 青島範明園長は「コロナ禍で子ども同士が触れ合う機会が減っている。入園前に同世代の友達と遊ぶ楽しさを知ってもらえれば」と話した。 同園は未就園児を対象に園庭の開放や遊び体験の教室などを開催し、就園前の交流を図っている。 (社会部・白鳥壱暉)
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手筒花火 上手にできた 静岡市・賤機北小の児童 伝統文化学ぶ
静岡市葵区の賤機北小3~6年の児童6人が18日、同区の郷島浅間神社で、学区内の伝統文化である手筒花火の制作を体験した。 地元の郷島煙火保存会の会員から「郷島花火」と呼ばれる手筒花火の歴史や仕組みなどの説明を受けた。地元で採れた竹をのこぎりで切り、太い縄を巻き付けて、火薬を入れる前の段階まで仕上げた。 5年の武山薫さん(10)は「力を使って疲れたけど、うまくできてよかった」と笑顔を見せた。 郷島花火は来年で200周年を迎える。保存会会員の会社員菊地昌富さん(65)は「地域を厄災から守るために続けられてきた。今後も伝統をつないでいきたい」と話した。 同校が恒例行事として毎年行う「地域を
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長田音頭で地域元気に 用宗漁港11チーム144人踊り披露
静岡市駿河区長田地区の住民有志らが14日、地元の「長田音頭」を踊る「長田音頭フェスティバル」を同区の用宗漁港で開いた。市内外の4歳から88歳までの144人、11チームが出場し、練習を重ねた踊りを披露した。 各チームは息の合った踊りを繰り広げ、観客からは大きな歓声が上がった。長田音頭のほか「め組の人」や「きよしのズンドコ節」などチームごとの自由な選曲による踊りも発表した。チーム「花々」の海野正子さん(73)=葵区=は「自宅でも自主練を重ねてきた。今日が一番の出来」と達成感を口にした。 長田音頭は歌詞に「シラス」や「ミカン」「とろろ」といった名物をちりばめ、地元の魅力をPRしている。作詞した内山
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J2清水 小学生に下敷きプレゼント 静岡・中藁科小で寄贈式
サッカーJ2清水エスパルスとバス運行会社「しずてつジャストライン」(静岡市葵区)は9日、同区の中藁科小の全児童63人にエスパルスのオリジナル下敷きを贈った。今後、市教委を通じて市内の全小学生約3万2千人にも配る予定。 下敷きの贈呈は、地元サッカーチームの応援を通じて子どもたちが健やかに成長できるよう10年前から続けている。下敷きにはエスパルスの全選手一覧や、ホームのIAIスタジアム日本平(同市清水区)への行き方などが載っている。 同校で行われた寄贈式ではエスパルスのマスコットキャラクター「パルちゃん」も登場し、児童から歓声が上がった。6年の小林大珂君(11)は「下敷きで選手を覚えて、エス
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一日の始まりは「じゃんけん」 校門前で児童に負け続け10年 静岡の鈴木さん
「最初はグー、じゃんけんホイ! 負けた!」-。 静岡市駿河区の長田西小の校門前で毎朝、児童をじゃんけんで迎え「じゃんけんおじさん」の名で親しまれている地域の男性がいる。同区の鈴木竹重さん(84)。ポリシーは自分が必ず負けること。「勝って始まる一日は気持ちいいでしょ」と笑う鈴木さんの活動は今年で10年余りがたち、児童や通行人の笑顔を誘っている。 2012年に自治会役員の勧めであいさつ運動に参加し、「あいさつだけじゃ物足りない」とじゃんけんを始めた。当初は真剣勝負だったが、「負けた子がかわいそう」と考え、自身が負けるスタイルに切り替えた。 負けるこつは「パーしか出さないこと」。児童も暗黙の
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駿府城公園で野外イベント ピクニックとグルメ 家族連れらにぎわう 7日まで
飲食店やワークショップが並ぶ野外イベント「シズオカピクニックガーデン」(しずおかフェア実行委主催)が3日、静岡市葵区の駿府城公園で始まった。好天に恵まれ、多くの家族連れやカップルでにぎわった。7日まで。 市内外の飲食店がブースを出店。安倍川で釣ったアユの塩焼きや本山茶を使ったお茶割りなど、地元食材を使った多彩なグルメが勢ぞろいした。ロープを使って木に登るツリークライミングや、地場の木材「オクシズ材」を使って積み木のように遊べるワークショップも展開された。 会場にはハンモックが設置されたエリアが設けられ、来場者はピクニック気分を楽しんだ。親子で毎年訪れるという葵区の和田鉄矢さん(37)は「
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新緑ウオーク心地よく ポール繰り出し全身運動 静岡・城北公園で体験会
静岡県ノルディック・ウォーク連盟はこのほど、静岡市葵区でノルディック・ウオーク体験会を開いた。40~70代の愛好家ら22人が、新緑を楽しみながら心地よい汗を流した。 市中央体育館敷地内の休憩施設「駿府城ラン・アンド・リフレッシュステーション」を出発し、熊野神社を経て城北公園を目指した。同公園ではナンジャモンジャの花が見ごろを迎えていて、参加者は真っ白に染まった木々を楽しんだ。 同連盟公認指導員の大橋敏弘さん(63)によると、ノルディック・ウオークは両手でポールを繰り出すために上半身を使うので、全身運動になる。また、会話を楽しみながら歩くことで精神的な健康にもつながるという。参加した同区の
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夏服と冬服 自由に選択 静岡英和女学院中・高 調整期間 開始
静岡市葵区の静岡英和女学院中・高で25日、「衣替え調整期間」が始まった。天気や気温に応じて、5月2日まで生徒が夏服、冬服を自由に選ぶ。 昨年度からの取り組みで、同校のスクールポリシーである「自主性と主体性が伸びる子ども」を実現するために始まった。石岡裕次郎教頭は「気温が不安定な時期。自分で判断して決めてほしい」と話した。 夏服で登校した中学3年生の南條早希さん(14)は「体育の授業がある日は着替えやすい夏服を選ぶなど、臨機応変に選択できて生活しやすい」と話した。同3年の森史奈さん(14)は「サマーセーターはかわいく、夏を感じられて気分が上がる」と笑顔を見せた。
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ワカメとアカモク “二刀流”で最高賞 清水漁協用宗支所青壮年部 「漁業者の甲子園」
ワカメの養殖と天然アカモクの商品開発に取り組む清水漁業協同組合用宗支所(静岡市駿河区)の青壮年部が、3月に東京都内で開かれた「第28回全国青年・女性漁業者交流大会」(全国漁業協同組合連合会主催)での活動発表で、最高賞の農林水産大臣賞を受賞した。静岡県内では15年ぶり。 同大会は「漁業者の甲子園」と呼ばれ、全国の代表が日頃の活動成果を発表する。地域活性化や環境保全など5部門に分かれ、同部は流通・消費拡大部門で出場した。 メンバーは「用宗はシラスだけじゃない!-ワカメとアカモクの二刀流で地域活性化」と題して発表した。黒潮の蛇行や海水温上昇でシラス漁が安定しない中、ワカメの自家種苗による養殖と
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静岡のウェブ制作会社 職場開放 就活テーマに「夜会」
委託を受けて販売サイトなどを制作するウェブ制作会社「あんどぷらす」は21日、静岡市葵区の本社で、学生らが参加する交流会「あんどぷらすの夜会」を開いた。 開催は2回目で、今回は「ウェブ業界のひとを知りたい会」と題して交流を深めた。就職活動中の学生が同社の従業員らにウェブ制作を仕事にする上で学ぶべきことや、就活の悩みなどを相談した。千葉工業大4年の鈴木倭さん(21)は「アドバイスをたくさん受けたので今後に生かしたい」と笑顔を見せた。 あんどぷらすの望月誠代表(51)は「就活生や企業、地域の方など、さまざまな人が交わるコミュニティーをつくっていきたい」と意気込んだ。
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創造性の中に愛情 静岡で専門学校生とブラジルの国民的漫画家討論
ブラジルの国民的漫画家マウリシオ・デ・ソウザさんが15日、静岡市葵区の静岡デザイン専門学校を訪れ、同校の学生らとのパネル討論に臨んだ。同校グラフィックデザイン科の2年生76人が聴講した。 テーマは「未来へつなぐ 世界へつなぐ―地方から国境を超えて」。ソウザさんと同科3年の服部菜都実さん(21)、同鈴木彩亜矢さん(21)、卒業生の小塚司さん(24)ら計6人が登壇して意見を交わした。 学生から「現代の若者が他国の文化を取り入れやすくなっている」と聞いたソウザさんは「創造性の中に愛情を入れていくことが大切。ポジティブで心温まるメッセージを世界に発信してほしい」と激励した。 同校は2020年か
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プロ、アマ写真展開催 優れたデザイン力感じて 静岡県立美術館
静岡県写真愛好者芸術展(同実行委員会主催)が11日、静岡市駿河区の県立美術館県民ギャラリーで始まった。16日まで。 県内のプロやアマチュアの写真家70人が計133点を出展した。動物や富士山、日常の風景など多彩な力作が並ぶ。青森県の「ねぶた祭り」を題材にした作品は、表面に凹凸がある和紙にプリントしたことで立体的な迫力と優しい風合いが表現されている。 同実行委の沖田完治会長(77)は「最近はレタッチ(画像編集)した作品も多い。一風変わった優れたデザイン力も見てほしい」と話した。
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笑顔の児童イメージ「Greeting of smile」 長田西中、長田西小、長田北小の小中一貫教育 あいさつ運動 曲で盛り上げ 地元自治会 作製のCDを贈呈
静岡市の長田西自治会連合会などは、長田西中グループ(長田西中、長田西小、長田北小)の小中一貫教育の一環として「あいさつ運動」を盛り上げる楽曲を制作した。10日、長田西中でCDの贈呈式を開いた。 楽曲は同会の村松勝美元会長(80)が、音楽で地域おこしを行っている音楽家前島いさむさんに依頼した。曲名は「Greeting of smile」。笑顔であいさつする児童をイメージしたという。 贈呈式で渡辺心生徒会長(14)と浜田唯吹[いぶき]副会長(14)が、村松さんと長田北自治会連合会の鈴本寛一会長(83)からCDを受け取った。村松さんは「通学時に口ずさんだり合唱で歌ったりしていただければ」と期待した
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浜松市議選、当選確定 43議席争う
任期満了に伴う浜松市議選(定数46)は9日、無投票だった天竜区を除く中、東、西、南、北、浜北の6選挙区で投票が行われ、即日開票の結果、10日未明までに順次、当選者の確定が進んだ。 6選挙区合わせて現職37人、新人22人の計59人が43の議席を争った。焦点となった自民系勢力の議席獲得数は、無投票の天竜区の1人に加えて既に17人が当選を確実とした。さらに増える可能性もある。改選前に24人だった最大会派自民党浜松が引き続き、市議会の過半数に迫る勢い。 20人が出馬した中区(同14)、10人が立った東区(同7)は激しい戦いを繰り広げた。投票率は49・39%で2015年の53・50%を下回り、過
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「福産品」かわいらしく 静岡伊勢丹で10日まで 新デザイン登場
静岡県内の障害福祉事業所による授産品「ふじのくに福産品」をPRする販売会が5日、静岡市葵区の静岡伊勢丹で始まった。県内6事業所が手作りした織物やアクセサリー、食品などを販売している。10日まで。 静岡伊勢丹で開かれている「第28回駿府各流大茶会」に合わせて企画され、大勢の客でにぎわった。御殿場市の就労継続支援B型事業所「ステップ・ワン」は今回の販売会に合わせ、茶葉を使用したシロップ「茶みつ」のラベルを新しくした。同事業所の深沢恒太さん(39)は「女性をターゲットにかわいらしいデザインに仕上げた」と話した。 静岡伊勢丹は市が実施する「授産品開発・改良アドバイザー派遣事業」に参加し、障害福祉事業
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甲冑プラモニュメント 静岡で披露 家康着用「金陀美具足」題材
静岡まつりに合わせ、家康が着用したと伝わる甲冑(かっちゅう)「金陀美具足」を題材にしたプラモニュメントが1日、静岡市葵区の駿府城公園外堀沿いの駿府ホリノテラスで披露された。「静岡市プラモデル化計画」として地域活性化に取り組む市が同所にかかる城代橋付近に設置した。 モニュメントは高さ2・2メートル。パーツごとに歴史や用途などの説明を付けた。意匠を担当したmagnet-designの松尾憲宏代表(53)は「近くに小中学校が多いので子どもたちが見て学べる図鑑の1ページのようなデザインにした」とこだわりを語った。 お披露目式は静岡城内一輪車クラブの演技が花を添え、多くの来場者でにぎわった。神奈川
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自動車用変速機 ジヤトコが寄贈 静岡・科学技術高に
ジヤトコ(富士市)は29日、静岡市葵区の科学技術高に自動車用のトランスミッション2台を寄贈した。制作に携わった社員4人が同校を訪れ贈呈式に参加した。機械工学科の授業や部活動での学習に役立てられる。 4速自動変速機と「CVTモデル」の2種類が贈られた。中の構造が見やすいように外側のカバーが一部カットされている。 2014年の同校の文化祭で同社がトランスミッションの分解組み立てを実践したことをきっかけに、同校同窓会が働きかけて実現した。 小野聡校長は「中身を見ることはなかなかできない。貴重な体験を通じて学びを深めてもらいたい」と期待を込めた。
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赤い羽根共同募金 交付先に通知書 静岡で説明会
静岡県共同募金会(後藤康雄会長)は29日、赤い羽根共同募金の本年度の助成金交付先となった施設・団体を対象にした説明会を静岡市葵区の県総合福祉会館シズウエルで開いた。 募金は2022年10月から始め、23年3月31日まで受け付けている。2月24日時点で、県内で約4億9615万円の寄付が集まった。本年度は社会福祉や更正保護活動に関わる54施設・団体の67事業に8782万2千円を助成することを決め、3団体が代表して影島秀明常務理事から助成通知書の交付を受けた。 影島常務理事は「募金額が減少傾向にある。有効に活用していることを分かってもらうためPRに力を入れたい」と話した。
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螺鈿細工「上手にできた」 幼児 蒔絵にも挑戦 静岡市美術館
静岡市葵区の市美術館で開かれている企画展「東海道の美 駿河への旅」(静岡新聞社・静岡放送など主催)に合わせ25日、同館でアート体験会「しずびチビッこプログラム」が開かれた。2~5歳児8人が螺鈿(らでん)や蒔絵(まきえ)細工に挑戦した。 同館の入り口付近に常設されている漆芸作品「東海道五十三次ひとめ図」を参考に、同館職員や連携する保育支援スタッフに指導を受けて制作した。貝殻の内側にある真珠層を薄く加工したシートをはさみで富士山の形に切り取り、丸皿に貼った。さらに、専用ののりを使って思い思いに模様を表現し、金色の粉を上から振りかけて蒔絵を施した。 両親らと訪れた富士市の来住明橙ちゃん(5)は
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久能小児童が卒業奉告 久能山東照宮 学業成就祈る 静岡
静岡市駿河区の久能山東照宮は24日、久能小の卒業生を対象にした卒業奉告祭を行った。同校を卒業した児童4人が参加し、進学後の健康と学業成就を祈願した。 児童は徳川家康公の遺訓を筆で書き写し、神前に供えた。おはらいや玉串拝礼も行われた。同小6年の野桜迅君(12)は中学校生活に向け「勉強のペースについていけるよう頑張りたい」と抱負を語った。 卒業奉告祭は2001年に始まった。社務所に泊まり、食事や掃除の作法を学ぶが、今年は新型コロナウイルスの影響で規模を縮小した。
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バスケ好き増やしたい B3静岡選手、駿河区で教室 初心者児童に手ほどき
男子バスケットボールリーグB3のベルテックス静岡と静岡市は21日、市内の小学生を対象にしたバスケットボール教室を同市駿河区の南部体育館で開いた。 初心者の児童25人が、同チームアカデミー育成担当の竹原勝也さん(56)と選手2人の指導を受け、ボールの扱い方やシュートの仕方を学んだ。選手とのミニゲームも行い、選手の華麗なプレーに児童から歓声が上がった。葵小3年の加藤優一君(9)は「シュートが入ってうれしかった。また参加したい」と笑顔を見せた。 竹原さんは「多くの子どもたちがバスケットボールを好きになってくれれば」と期待した。
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悔しさバネに全国へ 賤南ソフトボールクラブ 児童が意気込み 静岡市役所
牧之原市で25~27日に開催される春季全日本小学生男子ソフトボール大会への出場を決めた静岡市の「賤南ソフトボールクラブ」の選手らが20日、同市役所静岡庁舎に田辺信宏市長を訪ね、大会への意気込みを語った。 同クラブは2021年も全国大会出場への切符をつかんだが、コロナ禍のため出場を辞退した。選手13人のうち当時のメンバーが6人残っており、悔しさをバネに、予選では4試合中2試合で2桁得点を記録。横山充希投手(11)=千代田小5年=は最速91キロの速球を武器に、相手打線を抑え込んだ。 杉山陽亮主将(11)=賤機南小5年=は「晴れの日も雨の日も努力してきた。その成果を全国大会で出し切りたい」と抱負を
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「寿桂尼」役に簾野さん(葵区) 龍雲寺でお披露目 静岡まつり初登場 今川義元の母
静岡市で開かれる第67回静岡まつり(実行委主催、31~4月2日)の「大御所花見行列」に初登場する今川義元の母「寿桂尼」役のお披露目式が18日、同市葵区沓谷の龍雲寺で開かれ、簾野[みすの]令子さん(76)=同区=が尼僧姿で登場した。 同寺の檀家(だんか)らが拍手する中で現れた簾野さんは「多くの人の支えがあって実現した。寿桂尼になりきりたい」と意気込んだ。簾野さんも同寺の檀家で、檀家総代の推薦で選ばれた。 寿桂尼は今川家に嫁ぎ、義元の母、氏真の祖母として今川家当主を支えた。谷津山のふもとにある龍雲寺を菩提(ぼだい)寺と定め、同寺に墓所を構えた。 墓所周辺の竹林整備に取り組む市民団体「沓谷歴史と自
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用宗港近海、流木撤去へ 台風15号被害 静岡県が本格調査
昨年9月の台風15号で静岡市の安倍川から同市駿河区の用宗漁港近海に大量の流木が押し寄せて海底に堆積している問題で、静岡県は16日、流木撤去に向けて本格的な調査を開始した。海底に堆積した流木の量や範囲を把握するのが目的で、撤去作業そのものの着手は早くとも1カ月後の見通し。撤去作業が21日に解禁を迎えるシラス漁と重なる恐れもあり、地元漁師は複雑な思いで見守っている。 流木問題は昨年12月下旬、用宗漁港の漁師らが県に相談。その後3カ月が経過し対応が長期化する中、ようやく解決に向けて動きが見え始めた。 16日午後、県から委託を受けた市内の建設業者が安倍川の河口周辺で音響測深機を使って測量した。海
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新たな発想で事業展開 学生や企業が発表会 静岡市葵区
静岡市は3日、企業や学生、行政の人材交流拠点「市コ・クリエーションスペースCOCODE」(葵区)で生まれた新規事業の発表会を同施設で開いた。企業や学生などの11グループが、新たなアイデアを基に挑戦している事業を発表した。 静岡大の学生で構成する「あむラボ」は、子どもたち一人一人の好奇心を育もうと、オーダーメードの体験教室を実施。ものづくりや研究などのプロジェクトを通して社会につながる体験に取り組んでいると説明した。 市内の高校生が運営する「合同会社もあい」の高校生マーケティング部は、自分が応援するアイドルなどを意味する「推し」についてなど、若者のリアルな声を地域社会に届ける事業を目指して
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アイヌ文化の魅力に触れる 静岡で講演会 衣装や工芸品紹介
静岡市駿河区の芹沢ケイ介美術館で開催中の企画展「アイヌの衣装-迫力ある布の造形」に合わせ2日、アイヌ文化活動アドバイザーで木彫り師の高野繁廣さんによる講演会が同区の登呂博物館で開かれた。市民ら約80人がアイヌの文化と伝統工芸品について理解を深めた。 高野さんは現代にアイヌ文化を継承する拠点エリアである北海道平取町の二風谷コタンを紹介。伝統工芸品に指定されているアイヌの衣装「二風谷アットゥシ」や、自身も制作する木彫りのお盆「二風谷イタ」に触れ、作り方や魅力を語った。 手の甲を保護する民俗衣装「テクンペ」については、女性が男性に贈る風習があり、現在も二風谷でのアイヌ式結婚式で使われると説明し