「寿桂尼」役に簾野さん(葵区) 龍雲寺でお披露目 静岡まつり初登場 今川義元の母

 静岡市で開かれる第67回静岡まつり(実行委主催、31~4月2日)の「大御所花見行列」に初登場する今川義元の母「寿桂尼」役のお披露目式が18日、同市葵区沓谷の龍雲寺で開かれ、簾野[みすの]令子さん(76)=同区=が尼僧姿で登場した。

「寿桂尼」役を務める簾野さん(前列中央)=静岡市葵区の龍雲寺
「寿桂尼」役を務める簾野さん(前列中央)=静岡市葵区の龍雲寺


 同寺の檀家(だんか)らが拍手する中で現れた簾野さんは「多くの人の支えがあって実現した。寿桂尼になりきりたい」と意気込んだ。簾野さんも同寺の檀家で、檀家総代の推薦で選ばれた。
 寿桂尼は今川家に嫁ぎ、義元の母、氏真の祖母として今川家当主を支えた。谷津山のふもとにある龍雲寺を菩提(ぼだい)寺と定め、同寺に墓所を構えた。
 墓所周辺の竹林整備に取り組む市民団体「沓谷歴史と自然の会」が、地元にゆかりの寿桂尼の存在に光を当てようと実行委に要望し、初めての参列が実現した。寿桂尼役は来年以降、公募による公開審査で選ぶという。
 簾野さんは、駿府城公園周辺で行われる大御所花見行列の2日目の4月2日に登場する予定。
 (社会部・白鳥壱暉)

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