“領土”かけ 綱引き熱戦 島田・金谷地区 竹下区に軍配、牛尾区及ばず
島田市金谷の竹下区と牛尾区が区境をかけて戦う「陣取り綱引き合戦」が14日、同市の五和小で行われた。新型コロナウイルス禍の影響で5年ぶりの顔合わせとなった今回は、竹下軍が勝利し、“領土”を1メートル広げた。
女性3人を含む両軍の選抜メンバー20人が3本勝負に挑んだ。1本目は接戦の末、竹下軍が先勝。2本目も牛尾軍側に一度もリードを許さない圧勝で竹下軍が連勝したため、3本目を待たずに決着がついた。
浜松市天竜区水窪町と長野県飯田市南信濃の県境で行われる「峠の国盗り合戦」を参考に、2015年から地元有志らでつくる「コミュニティ竹下」と「エンジョイうしお」が開催している。コミュニティ竹下の八木進一郎会長(75)は「牛尾軍の方が若い人が多く負けも覚悟していたが、気負わず挑めたことで力を発揮できた」と満足そうに話した。
小学生の綱引き合戦や、茶娘踊りも行われたほか、最後は両軍が和解の餅投げを楽しんだ。
(島田支局・白鳥壱暉)