創造性の中に愛情 静岡で専門学校生とブラジルの国民的漫画家討論

 ブラジルの国民的漫画家マウリシオ・デ・ソウザさんが15日、静岡市葵区の静岡デザイン専門学校を訪れ、同校の学生らとのパネル討論に臨んだ。同校グラフィックデザイン科の2年生76人が聴講した。

パネル討論で話をするソウザさん(右から2人目)=静岡市葵区の静岡デザイン専門学校
パネル討論で話をするソウザさん(右から2人目)=静岡市葵区の静岡デザイン専門学校

 テーマは「未来へつなぐ 世界へつなぐ―地方から国境を超えて」。ソウザさんと同科3年の服部菜都実さん(21)、同鈴木彩亜矢さん(21)、卒業生の小塚司さん(24)ら計6人が登壇して意見を交わした。
 学生から「現代の若者が他国の文化を取り入れやすくなっている」と聞いたソウザさんは「創造性の中に愛情を入れていくことが大切。ポジティブで心温まるメッセージを世界に発信してほしい」と激励した。
 同校は2020年から2年間、「広告ゼミ」の授業でソウザさんの作品に登場するキャラクターを活用した商品の企画制作を行った。3月末から4月半ばにかけてソウザさんが日本に滞在していることに合わせて来校が実現した。
 ソウザさんの作品は、日本における「サザエさん」や「ちびまる子ちゃん」のように国民的な人気があるという。代表作の「モニカ&フレンズ」は個性豊かな子どもたちの日常を描いた作品で、友達や家族の大切さを伝えている。

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