手筒花火 上手にできた 静岡市・賤機北小の児童 伝統文化学ぶ
静岡市葵区の賤機北小3~6年の児童6人が18日、同区の郷島浅間神社で、学区内の伝統文化である手筒花火の制作を体験した。
地元の郷島煙火保存会の会員から「郷島花火」と呼ばれる手筒花火の歴史や仕組みなどの説明を受けた。地元で採れた竹をのこぎりで切り、太い縄を巻き付けて、火薬を入れる前の段階まで仕上げた。
5年の武山薫さん(10)は「力を使って疲れたけど、うまくできてよかった」と笑顔を見せた。
郷島花火は来年で200周年を迎える。保存会会員の会社員菊地昌富さん(65)は「地域を厄災から守るために続けられてきた。今後も伝統をつないでいきたい」と話した。
同校が恒例行事として毎年行う「地域を学ぶ日」の活動。児童は3班に分かれて活動し、他の2班は「手すき和紙作り」や「おはやし」の体験を行った。
(社会部・白鳥壱暉)