中高生が演劇自主公演へ 清水南高の相馬さん、SNSで呼びかけ
清水南高3年の相馬千颯さん(17)の呼びかけで集まった県内の中高生が29、30の両日、静岡市葵区のアイセル21で演劇の自主公演を行う。相馬さんの脚本・演出による「善知鳥(うとう)」を初演。熱のこもった練習を続ける。
小学5年から同市駿河区のミュージカルスタジオで演劇を学ぶ相馬さんは、高校最後の年に演出に挑戦しようと一念発起。1月から脚本を書き始めた。同世代を対象に交流サイト(SNS)で出演を呼びかけ、俳優5人とダンサー3人が集まった。「若者だけで、大人と同じ完成度の舞台を作りたかった」と意図を説明する。
作品のテーマは「人と罪の在り方」。能の演目「善知鳥」をもとに、現代社会への違和感を抽象的に表現した。5月以降は週2回練習を重ね、互いの理解をすり合わせてきた。相馬さんは「聞いているだけで心地よい美しい日本語を目指した。その裏にある社会的なテーマも見てほしい」と話した。
入場無料。問い合わせのメールアドレスはutou072930@gmail.comへ。
(社会部・白鳥壱暉)