登呂遺跡発見80周年 田んぼアートでお祝い

 静岡市駿河区の登呂遺跡内の復元水田でこのほど、「祝遺跡発見80周年」の文字が浮かぶ田んぼアートが見ごろを迎え、訪れた市民や観光客を楽しませている。10月中旬ごろの収穫期まで続ける予定。

登呂遺跡の復元水田に浮かび上がった「田んぼアート」=静岡市駿河区
登呂遺跡の復元水田に浮かび上がった「田んぼアート」=静岡市駿河区

 遺跡の水田を長年管理する同区の農業石垣秀士さん(73)が4月、登呂博物館(同区)と連携してデザインを考案。5月に「黒米」や「赤米」など7種類の苗を植えた。石垣さんは「ジャンボタニシによる食害に悩まされ、植え直しも行った。きれいに育ってくれてよかった」と達成感を口にした。
 稲は順調に成長し、7月中旬ごろから80周年の記念文字がくっきりと現れた。同博物館の梶山倫裕副主幹(46)は「今後は稲が黄金色に変わる。季節で変わる様子を楽しんでほしい」と話した。
 (社会部・白鳥壱暉)

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