荷役中断 高所へ避難 清水港新興津ターミナル 津波想定訓練
静岡県は9日、清水港新興津コンテナターミナルで大規模な津波避難訓練を行った。荷役作業中の関係者らが全ての作業を一時ストップさせて臨んだ訓練は初めて。ドローンを飛ばして損壊場所を確認する訓練も行った。
約200人が参加した。南海トラフ地震が発生し、津波が押し寄せるとの想定でサイレンが鳴ると、関係者は最寄りの高い場所に避難。運転手は鍵を付けたままトレーラーをターミナル内に駐車し、訓練に参加した。
管理棟上層階に集合した参加者を前に清水コンテナターミナルの中尾健治常務は「海に近い場所で働いているわれわれの命と体を守るため、今後も訓練を継続していきたい」などと述べた。
ドローンによる損壊場所の確認訓練は国土交通省清水港湾事務所が実施。ガントリークレーンなどを撮影した映像を会議室の大型スクリーンに投影し、皆で見るなどした。