女性議員増、地方議会から ジャーナリスト長野さん講演 浜松市中区

 浜松市はこのほど、男女共同参画推進事業の一環で、政治とジェンダーをテーマにした講演会を中区のあいホールで開いた。女性議員の割合が一定になるにようにする「クオータ制」実現に向けて活動するキャスターでジャーナリストの長野智子さんが講師を務め、女性議員が増える意義や社会全体の意識改革の必要性を語った。

会場の質問にも答えながら、女性議員が増える意義などについて講演した長野さん=浜松市中区のあいホール
会場の質問にも答えながら、女性議員が増える意義などについて講演した長野さん=浜松市中区のあいホール

 長野さんは、女性議員比率など日本の政治分野のジェンダーギャップが、146カ国中139位と遅れている現状を説明。「変化する時代の社会課題に対応し、目配りが利いた政策に生かすため、女性をはじめ幅広い人材と能力を活用するべき」と強調した。
 クオータ制導入に向け、2021年から始めた超党派議員による勉強会の現状を紹介した一方、女性議員が増えない主な理由として、セクハラ、マタハラのハラスメント、出産や子育てと両立しにくい働き方などの課題や選挙制度の壁も指摘。「できるところから変革を進めてほしい。地方議会から女性議員を増やし、変えていくことも一つのあり方」と述べた。会場とオンラインを含めて約120人が聴講した。

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