新築アパートに「水窪木材」 地元材PR、雇用創出も 浜松・天竜区の製材所と設計事務所

 浜松市天竜区の三栄製材(同区水窪町)と関島貴浩設計事務所(同区船明)が3月、水窪産の木材を活用したアパートを同区二俣町に建てた。水窪産の木材の魅力をPRし、地元の雇用創出や山林の価値向上を図る。

水窪産のスギやヒノキを活用したアパートの部屋=浜松市天竜区
水窪産のスギやヒノキを活用したアパートの部屋=浜松市天竜区

 アパートを建てた背景として、水窪産の活用を広げることで地元の大工の雇用拡大や林業の活性化を図る期待がある。伐採期を迎えている木を木材として利用することで、山の環境維持につながるという。
 木材は同製材が調達し、設計と施工は同事務所が務めた。アパートは各部屋1LDKの6部屋で、天井や構造材に水窪産のスギやヒノキを使用した。部屋に入ると木の爽やかな香りがあふれる。1階は車庫として利用できる。
 三栄製材の沢谷茂樹取締役(47)は「水窪の木材を使うことで地元を盛り上げたい。大工の雇用や山の活性化を図る流れにつなげたい」と話した。同事務所の関島貴浩代表取締役(48)は「住み心地を知ってもらうことで『水窪の木を使って建てたい』と思ってほしい」と述べた。
 見学には予約が必要で、31日まで受け付ける。問い合わせは、三栄製材<電053(987)0625>へ。

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