カタクリ見頃 生徒が案内 富士宮・富士根北中 生態や保全活動説明

 富士宮市の富士根北中のグラウンド前に群生するカタクリの紅紫色の花が開き、見頃を迎えている。保全に取り組む同校の生徒が31日まで、カタクリの生態を来訪者に案内している。

カタクリを観賞する来訪者に生態を紹介する生徒(左)=富士宮市村山
カタクリを観賞する来訪者に生態を紹介する生徒(左)=富士宮市村山


 同所は「かたくりの里」として生徒と地元住民が整備してきた。天候が良ければ、かれんな花と富士山を一度に楽しめる。
 1、2年生53人が当番制で紫色の法被を着て来訪者を出迎える。個体数調査などの活動報告や豆知識をまとめたお手製の「かたくり新聞」を配る。生徒たちによると、今季も平年並みに咲きそろう予測だという。
 発芽から開花まで8年ほどかかるカタクリの生態を利用し、同所では小学1年生が毎年種をまく。案内役の中学生がまいた種が開花する時期と重なる。2年の渡辺幸龍君(14)は「自分たちが(群生地を)守っていることを多くの人に伝えたい」と話した。
 生徒の案内は平日の午前10時からと午後0時半からの各90分間。24日は午後のみ。
 (富士宮支局・国本啓志郎)

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