おまちに「高札場」復元 静岡・葵区 新観光スポット除幕

 静岡市の市街地活性化を図る団体「I Love しずおか協議会」は25日、同市葵区の繁華街で復元を進めていた江戸時代の法令掲示施設「高札場(こうさつば)」の除幕式を開いた。

お披露目された高札場=静岡市葵区
お披露目された高札場=静岡市葵区

 同協議会の創設10周年記念事業。沼田千晴会長、設置場所を提供した百貨店「静岡伊勢丹」の秋野孝三社長、田辺信宏静岡市長、本紙連載小説「家康」シリーズの作者で直木賞作家の安部龍太郎さんが除幕し、集まった市民約50人とともに新しい観光スポットの完成を祝った。
 沼田会長はあいさつで江戸時代から残る地名「札の辻」に触れ、「高札場の向こうに巨大な駿府城、傍らに富士山が見える。家康はそんな形で町をつくったのではないか」と思いをはせた。田辺市長は「歴史の風格がある“おまち”の素晴らしいアイコン」と賛辞を贈った。
 高札場の設置場所は静岡伊勢丹の七間町通り側出入り口付近。大きさは幅約2メートル、高さ約2・4メートル。柱に県産材を使い、本格的な屋根瓦で仕上げた。江戸時代前期の「忠孝奨励諸法度」の文面が再現されている。

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