山本(浜松北)2回戦進出 全国高校選抜大会アーチェリー

 アーチェリーの全国高校選抜大会は27日、掛川市のつま恋リゾート彩の郷で開幕し、男女個人の予選と決勝トーナメント(T)1回戦を行った。県勢は女子の山本奈那子(浜松北)が予選を549点の39位で突破。決勝T1回戦も逆転勝ちで28日の2回戦に進んだ。予選を591点の29位で通過した男子の渡辺隼斗(知徳)は決勝T1回戦で惜敗した。

女子個人決勝トーナメント1回戦 逆転で2回戦に進んだ浜松北の山本奈那子=掛川市のつま恋リゾート彩の郷
女子個人決勝トーナメント1回戦 逆転で2回戦に進んだ浜松北の山本奈那子=掛川市のつま恋リゾート彩の郷
県勢男子でただ1人、決勝トーナメントに進んだ知徳の渡辺隼斗=掛川市のつま恋リゾート彩の郷
県勢男子でただ1人、決勝トーナメントに進んだ知徳の渡辺隼斗=掛川市のつま恋リゾート彩の郷
女子個人決勝トーナメント1回戦 逆転で2回戦に進んだ浜松北の山本奈那子=掛川市のつま恋リゾート彩の郷
県勢男子でただ1人、決勝トーナメントに進んだ知徳の渡辺隼斗=掛川市のつま恋リゾート彩の郷


 ▽男子予選 
(29)渡辺隼斗(知徳)591点=決勝トーナメント進出(82)近藤寛山(浜松北)545点=落選(88)杉本迅(知徳)538点=落選(93)服部光流(知徳)533点=落選
 ▽同決勝トーナメント1回戦 
鈴木海瑠(宮城・仙台工) 6―2 渡辺隼斗(知徳)
 ▽女子予選 (39)山本奈那子(浜松北)549点=決勝トーナメント進出(93)沢田藍(常葉大菊川)464点=落選
 ▽同決勝トーナメント1回戦 
山本奈那子(浜松北) 6―4 北村瑞貴(三重・三重)


 「真っすぐうつ」土壇場逆転
 浜松北の山本が大逆転で最終日に進んだ。女子決勝トーナメント(T)1回戦は2セットを奪われ、後がなくなってから3セット連取。「風を気にせず、真っすぐうった」という開き直りが土壇場で奏功した。
 72射(720点)の予選は自己記録(582点)に遠く及ばない549点の39位。苦手な風を意識し過ぎて体が縮こまっていたという。1セット3射を繰り返す決勝Tも引きずっていたが、久島監督のアドバイスもあり本来の伸び伸びとしたフォームを取り戻した。
 初の全国選抜で2日目に残るという目標は達成。予選7位の強豪との2回戦は「トップ選手との違いを学べたら」と思い切ってうつだけだ。

 予選で自己新 決勝Tは惜敗 知徳の渡辺
 知徳の渡辺は県勢男子4人でただ1人、予選を突破した。2日目に進めなかったことを悔しがるが、72射(720点)で自己記録を30点近く更新する591点をマークした。
 高校から始めたアーチェリーの魅力は「練習した分だけ得点に表れるところ」。早速、冬場にフォームを固めた成果が出たことには自信を深めた。
 一方、決勝トーナメントでは独特の緊張感も味わった。第3セットまで全て1点差の競り合いで2セットを奪われ、「相手の得点を気にしすぎた」と振り返る。課題は精神面。全国総体での上位進出へ克服を誓った。

 

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