静岡人インタビュー「この人」 「宮ガール」を名乗り地域交流創出に取り組む 金子充子さん(富士宮市)
3人の子どもを育てながら富士宮の店や人を市内外に発信してきた。最近は交流の場を提供し、市の関係人口増加に取り組む。4月2日には静岡市駿河区のリバティーリゾート久能山でマルシェを開いて地元の魅力をPRし、両地区の人が出会う機会を設ける。37歳。
-始めたきっかけは。
「10年前に故郷の富士宮に帰り、豊かな自然や特徴ある店が多いのに、住民は地元に関心が薄いと感じた。もったいない。自分が勉強したまちのことをSNSで発信し、フリーペーパーにまとめて商業施設で配った」
-富士宮の魅力とは。
「発信活動を通して、地元をワクワクさせようと目を輝かせている人たちに引かれた。コロナ禍には苦しむ人たちを応援したくて、クラウドファンディングに挑戦して市内飲食店で使える割引券を発行した。最近は発信活動以上に輝く人をつなぐ機会づくりに重点を置いている。面白い化学反応を誘いたい」
-子育てとの両立はどうしているか。
「始めたころは子どもが生まれたばかりで、看護師の仕事もしていた。全てを完璧にこなそうと思っても続かなかった。適度に肩の力を抜こうと心がけている私を許してくれる家族に感謝している。学校のある平日の昼間に企画を練っている」
-宮ガールの目指す姿は。
「宮ガールをきっかけに富士宮市民との接点をつくり、富士宮と友達になってくれる人を増やす。まちに対する印象が良くなれば、観光や移住の候補地の上位に浮かぶはず。普通の主婦なので利害関係などのしがらみにとらわれず、市内の人々を巻き込んでいきたい。特殊なキャラクターを便利に使ってもらえたらうれしい」