記者コラム「清流」 未来に残る記録媒体は

 母校の韮山高(伊豆の国市)で3月中旬、2000年当時の生徒会が校内に埋めたタイムカプセルが開封された。中には、学園祭のパンフレットや寄せ書き、写真などが入っていた。
 印象深かったのは、音楽部の演奏を録音したMDが見つかった瞬間。開封を見つめる人が「おお…」とどよめいた。当時最新のデジタルメディアだったMDだが、いまや再生機器をほとんど見なくなった。20年先の未来を予測するのは、やはり難しい。
 創立100周年の1973年に撮影した8ミリフィルムも発掘した。150周年を記念して今年の在校生も新たに埋めるそうだが、どの記録媒体を使えば20年後も再生可能なのだろうか。むしろアナログな媒体のほうが未来に残しやすいのかもしれない。
(東部総局・菊地真生)

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