掛川・三熊野神社大祭 通常開催4年ぶり 山車華やか 街道に活気

 春の訪れを告げる三熊野神社大祭が7日、掛川市横須賀地区で始まった。通常規模での開催は4年ぶり。9日までの3日間、13町が祢里(ねり)と呼ばれる華やかな山車を引き回し、遠州横須賀街道に太鼓や笛の音を響かせる。

祢里小屋から出発する東田町の青年=掛川市横須賀
祢里小屋から出発する東田町の青年=掛川市横須賀

 雨が降る中で迎えた初日は各町が祢里にビニールシートをかぶせ、青年が「シタッ、シタッ」の掛け声とともに祢里を左右に振り、威勢よく練り歩いた。横須賀区祭典総代会の大窪寿男会長(63)は「今までの祭りに戻り、みんな喜んでいる。みこし渡御など見どころが多いので、ぜひ見に来てほしい」と話した。
 8日は午前10時半から神社で奉納祭を開き、三社祭礼囃子(ばやし)が披露される。奉納当番の東田町の金指百咲さん=横須賀小5年=はおかめを演じるため1月から練習に励んできた。「音に合わせて舞うのが難しい。緊張するが踊りをみんなに届けられるよう頑張りたい」と意気込みを語った。9日はみこし渡御や地固め舞などの神事があり、夜の千秋楽で閉幕する。
 大祭に合わせて神社が制作した御朱印は8~9日の午前11時半~午後5時に授与する。10日以降は午前10時~午後4時。授与は30日までの予定。仏滅は休み。
 (掛川支局・伊藤さくら)

 

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