レモンで初島盛り上げ 熱海高と富士急グループ 共同プロジェクト始動 苗木植樹、メニュー開発も

 「国産レモン発祥の地・熱海」をアピールし、地域活性化に取り組んでいる熱海高ビジネス観光類型の3年生が12日、熱海市初島の複合リゾート施設「PICA初島」でレモンの植樹を行った。富士急グループとの共同プロジェクトの一環。生徒は今後、熱海産レモンを生かした初島の活性化に取り組む。

レモンの苗木を植える熱海高の生徒=熱海市初島のPICA初島
レモンの苗木を植える熱海高の生徒=熱海市初島のPICA初島


 同校で2年間育てたレモンの苗木3本を施設内の「アジアンガーデン」に植え、島内で排出された生ごみを活用した肥料を与えた。果実は3~5年後に収穫できる予定という。
 同校は2019年から熱海産レモンの栽培や商品開発などを行っている。市内の小中学校や観光施設などとも連携した活動も展開している。今回のプロジェクトは、熱海らしい新たなプロモーションを検討していた富士急グループのPICA初島と富士急マリンリゾートが提案し、実現した。生徒は今後、両社とレモンに関連したイベントの企画や、同施設内で提供する熱海産レモンを使ったメニュー開発などに取り組む。
 同校の小川瑠唯さん(17)は「国産レモン発祥の地という強みを生かしていきたい」と意気込みを語った。PICA初島の藤原透支配人も「初島を盛り上げるために若者の視点を生かしていきたい」と話した。

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