旧金谷中学校跡にトレーラーハウス 静銀リースと基本協定 島田市 宿泊軸に地域振興へ

 島田市と静銀リース(静岡市葵区)は12日、旧金谷中跡地活用事業の基本協定を締結した。災害時には避難所としても活用できるトレーラーハウスを使った宿泊事業を軸にした地域振興に向け、貸付期間など基本的な事項を両者が確認した。

基本協定に署名した染谷市長(左)と大橋社長=島田市役所
基本協定に署名した染谷市長(左)と大橋社長=島田市役所
旧金谷中跡地(島田市提供)
旧金谷中跡地(島田市提供)
基本協定に署名した染谷市長(左)と大橋社長=島田市役所
旧金谷中跡地(島田市提供)

 静岡空港周辺の交流人口拡大やにぎわい創出が目的。島田市内の宿泊施設の不足解消にもつなげる。計画では50台のトレーラーハウスを使った宿泊施設や飲食・小売店舗の展開をはじめ、イベント広場やドッグランなどを併設する。災害時には仮設住宅としても活用できるという。ワーケーションや移住促進の場としての利用も視野に入れる。
 2026年4月までの開業を目指す。年間利用者数は50万人を見込む。貸付期間は20年。旧金谷中跡地(金谷富士見町)はふじのくに茶の都ミュージアムの近くに位置し、面積は約5・5ヘクタール。
 市役所で行われた締結式で染谷絹代市長は「全国的にも例がないトレーラーハウス事業の迫力やエンターテインメント性に期待している」と述べ、静銀リースの大橋弘社長は「島田の地域資源を活用した市内回遊につなげ、災害時には市民の避難場所となるよう事業を進めていきたい」と話した。

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