花粉研究の展望解説 東京農大の小塩教授(浜北区出身) 浜松湖北高佐久間分校

 東京農業大国際食料情報学部の小塩海平教授(56)=浜松市浜北区出身=がこのほど、花粉調査の協力を得ている同市天竜区佐久間町の浜松湖北高佐久間分校で講話した。2、3年生12人を対象に、花粉研究の展望や研究で大切にしている考えを紹介した。

花粉研究の展望などを生徒に説明する小塩教授(右端)=浜松市天竜区佐久間町の浜松湖北高佐久間分校
花粉研究の展望などを生徒に説明する小塩教授(右端)=浜松市天竜区佐久間町の浜松湖北高佐久間分校

調査は、花粉量が多い県西部に位置する浜松市内外の高校約10校が協力し、スギ花粉の飛散量を調べている。小塩教授によると、調査している高校の中で特に佐久間分校周辺の飛散量が多い可能性が高い。
 小塩教授は効果的に花粉量を減らす研究を進めている。「花粉を抑えれば花粉症の患者の被害を防げる。今後もいろんな実験をしたい」と展望を述べた。
 小塩教授は研究に花粉を可視化する技術を活用していることを踏まえ、分からないことを解釈できるように変換する工夫が必要―と説明。「目で見た世界を解釈する訓練が必要で、共有できる世界を構築することが大事」と話した。

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