お手柄119番「いつものおじいちゃんと様子が違う…」 富士宮の大富士小4人、救急活動貢献

 高齢男性の体調不良に気付いて119番するなど救急活動に貢献したとして、富士宮市の大富士小5年生4人が20日、同市消防本部から感謝状を受けた。4人の臨機応変な対応で男性は一命を取り留めた。

感謝状を受けた(左から)片岡君、永松君、渡辺君、渡部さん=富士宮市の大富士小
感謝状を受けた(左から)片岡君、永松君、渡辺君、渡部さん=富士宮市の大富士小

 春休みの3月27日、4人は渡辺琉音君の家で遊んでいた。午後2時ごろ、渡辺君が1人で近所の自動販売機に向かう途中、男性宅の庭先で男性と出会った。「いつものおじいちゃんと様子が違う」(渡辺君)と違和感を抱き、自宅で遊ぶ同級生3人を連れて戻ると、男性は苦しそうに倒れたという。渡辺君は自身のスマートフォンですぐに119番し、片岡征也君と永松輝君、渡部葵さんの3人は駆けつけた救急車を誘導した。
 同消防本部によると、救急隊が到着時、男性は脱水と低体温の症状があったという。4人の迅速な行動が人命救助につながった。
 感謝状贈呈式が同校で開かれ、4人は鈴木英之消防長から感謝状と記念品を受けた。渡辺君は「119番を覚えていて良かった」と表情を緩めた。鈴木消防長は「大人でもなかなかできない勇気ある素晴らしい対応だった」とたたえた。

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