お年寄り 楽しく介護予防 しぞ~かわくわく体操 有酸素で健康維持 静岡市が考案、普及へ

 静岡市はこのほど、お年寄りの持久力を鍛えるため、有酸素運動を取り入れた介護予防体操「しぞ~かわくわく体操」を考案した。椅子に座ったままできる「座位編」と、立ったまま行う「立位編」の2種類を用意。約10分間、音楽に合わせて足踏みをしたり手を上げたりして体を動かす。

「しぞ~かわくわく体操」を体験する参加者=静岡市葵区の長尾川老人福祉センター
「しぞ~かわくわく体操」を体験する参加者=静岡市葵区の長尾川老人福祉センター


 難易度も「初級」「中級」「上級」「最上級」の4段階を設定した。介護予防体操の普及を進める市地域リハビリ推進センターの丸山光夫副主幹は「運動が楽しいと感じてほしい。難易度別にしているのでレベルアップによって達成感も得られる」と期待する。
 筋力を鍛える既存の介護予防体操「しぞ~かでん伝体操」は162の高齢者グループが市内各地で実践している。「わくわく体操」とセットで取り組むと健康維持に効果的という。
 市は21日に同市葵区の長尾川老人福祉センターで体験会を開き、60~80代の女性35人が座位の体操を体験した。参加した辻みち子さん(76)は「頭も体も使い、意外と難しかった」と笑顔で話した。
 (社会部・大村花)

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