清水支局 大村花
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一芯三葉 小中学生が丁寧に茶摘み 清水区・両河内
静岡市清水区の両河内小中の全児童、生徒約90人が8日、同校の茶園で茶摘みを行った。地域住民や保護者も加わり「感謝の気持ちを込めてきれいに摘もう」をスローガンに、昨年度より多い収量80キロ超えを目指して作業に励んだ。 中学2年生がリーダーとなり、縦割りの4グループに分かれて実施した。初めて茶摘みを体験する小学1年生を上級生が指導するなど、異学年の交流を深めながら一芯三葉を守って丁寧に摘み取った。 中学2年の百瀬櫂乎さん(13)は「天気もよく、摘みやすい気候でできた。お茶の匂いを感じた」と振り返った。茶摘みの体験は再編前の両河内中時代から30年以上続いている。
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こいのぼりの下 静岡・由比入山でふれあい祭り 家族連れにぎわう
静岡市清水区の由比入山自治会は5日、同区の入山親水公園でふれあい祭りを開いた。約100匹のこいのぼりがゆったりと泳ぐ下、多くの家族連れが祭りを楽しんだ。 草餅や焼きそばを売る出店が並んだほか、餅つきや子ども向けの射的、抽せん会を行うなど、5年ぶりにコロナ禍前の内容に戻して開催した。同自治会の加藤家秀会長は「由比入山のいいところを見て楽しんで帰ってほしい」と話した。 近年はこいのぼりの劣化や損傷が激しく、このままでは事業の継続が難しくなるとして、同自治会は大小を問わず寄付を呼びかけている。連絡は加藤会長〈電090(5110)4792〉へ。
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廃校、子どもの遊び場に 静岡市 遊休資産の活用法検証 子育て支援へ ニーズ収集
静岡市は3日、同市清水区の旧清水西河内小体育館と多目的室を活用した「西河内子どもの遊び場」を開設した。オープン直後から大勢の親子が訪れ、体を動かしたり積み木で遊んだりして楽しんだ。 期間限定の開設で、遊休資産の活用や山間部における遊び場の有効性などを検証する。主に未就学児や小学生を対象にしており、利用料や駐車場は無料。屋内のため雨の日でも卓球やバスケットボール、マットを使った遊びなどができる。6日まではオープン記念として、エア遊具やオクシズ材のおもちゃ「シズレンガ」を設置している。 小学3年の子どもと家族3人で訪れた同区のパート山島歩さん(42)は「子どもがバスケ好きだが、施設が開放され
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海難事故防止 釣り人に啓発 清水海保など
清水海上保安部は27日、大型連休中に釣り人の増加が見込まれる静岡市清水区の西倉沢漁港などで転落をはじめとする海難事故の未然防止に向けたパトロールを実施した。 日本釣振興会県支部や市水産振興課、静岡河川事務所蒲原海岸出張所も参加。同漁港と蒲原海岸日軽金放水路で釣り人に啓発品を配布し、ライフジャケットを着用することや立ち入り禁止区域など危険箇所での釣りは控えることを周知した。また波の穏やかな日であっても、千回に1回は通常の倍の高さが来る「一発大波」への警戒も呼びかけた。 同漁港では昨年、釣り人が海に転落し死亡する事故が発生している。万が一の転落に備え、防水パックに入れた携帯電話を持つなど連絡
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密輸防止や情報提供へ呼びかけ 清水税関支署
名古屋税関清水税関支署は違法薬物などの取り締まり強化期間初日の25日、JR清水駅で街頭キャンペーンを実施した。取り締まり強化期間は5月12日まで。 同支署職員と名古屋通関業会清水支部の計約30人のほか、税関のイメージキャラクター「カスタム君」が参加した。参加者は「許しません 白い粉」などと書かれたたすきをかけて、駅利用者にチラシと啓発品を配りながら、密輸防止や情報提供への協力を呼びかけた。 昨年の名古屋税関管内における大麻の押収量は前年比約2・7倍に増加。全国の税関が摘発した不正薬物は2トンを超え、過去2番目の量となるなど、深刻な状況となっている。
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遠足にぴったり いなりずし作ったよ 静岡、清水区で親子向け教室
静岡市清水区の市こどもクリエイティブタウンま・あ・るは20日、杏林堂薬局とコラボした親子クッキング講座を開いた。 同薬局の管理栄養士3人が講師を務め、年少から年長児の親子7組が春の遠足やピクニックに合う彩り豊かな「お花のいなり寿司」作りに挑戦した。参加者は親子で協力してご飯を詰めたり、枝豆や卵、ハムなどで飾り付けたりしながら調理を楽しんだ。 調理後には、食べ物が消化される仕組みなどについて絵や模型を使いながら講師が解説した。消化の過程で食べ物が体の中のさまざまな臓器を通る様子を“旅”に例えた説明に、子どもたちは真剣に聞き入った。 (清水支局・大村花)
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被災地珠洲で下水復旧工事へ出発 静岡の清水建設業協会が6人派遣
静岡市清水区の清水建設業協会(松浦真明会長)は16日、能登半島地震の被災地で下水道応急復旧工事を行う会員の出発式を開いた。 同市と石川県珠洲市、同協会が地震を受けて結んだ協定に基づく派遣で、協会所属の真殿建設から社員6人が車両4台で珠洲市へ出発した。出発式で松浦会長は「安全第一で作業し、被災地の暮らしを日常に近づけるため力添えを」とあいさつした。 現地に向かう真殿建設の真殿伸一社長は「持てる力を復旧復興に役立ててきたい」と意気込みを語った。6人は約10日間、車両の通行の妨げとなっている道路に飛び出したマンホールを切り出すなどの作業を行う。
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広重と豊国「双筆」シリーズ作品を解説 静岡・清水区の東海道広重美術館
静岡市清水区由比の東海道広重美術館は14日、開催中の展覧会「双筆―めいしょ広重×にかほ豊国」の作品を学芸員が解説するギャラリートークを同館で開いた。 展覧会では幕末の歌川派を代表する浮世絵師で、名所風景を得意とした広重と役者・美人画で名をはせた豊国が互いの得意とするジャンルを1枚の絵に描き分けた「双筆」シリーズを紹介している。学芸員が作品に描かれた人物や場所、時代背景を解説すると、来館者はメモを取るなどして聞き入った。 展覧会の前期は29日まで。後期は作品を入れ替え、5月1日から26日まで。5日にギャラリートークを開催する。月曜休館。
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書家・高塚竹堂知って 30日まで遺作と幕末三舟展 静岡・清水区の交流館新装記念
静岡市清水区船越地区出身で昭和期に活躍した書道家高塚竹堂の遺作展と江戸幕末三舟書展が、同区の船越生涯学習交流館のリニューアルオープンを記念して同館2階の展示スペースで開かれている。30日まで。 遺作展では竹堂の作品16点のほか、揮毫(きごう)した教科書や雑誌を、書展では勝海舟、山岡鉄舟、高橋泥舟の3人の書を展示した。竹堂の書は同区内の羽衣の碑や和菓子の商標にも使用されており、なじみのある展示が見られる。 竹堂の子孫の高塚栄一さん(76)は「普段は見られない展示を見て、地元にこういう書家がいたことを知ってほしい」と来館を呼びかけた。
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河川敷をピンク染め サクラエビ天日干し 静岡・蒲原
駿河湾で春漁が続くサクラエビの天日干しが15日、静岡市清水区蒲原の富士川河川敷で行われた。地元の加工業者が早朝から作業に取りかかり、黒い網の上にサクラエビを敷き詰めて河川敷をピンク色に染め上げた。 春漁は3月25日に始まり、14日の漁では今季最多となる約45トンを水揚げした。漁業関係者らは「規制をかけ操業してきた成果が数字に表れた」と手応えを得る。静岡県桜えび漁業組合の実石正則組合長は「資源回復傾向にあることは間違いない。河川敷のエビ干し場がピンク色に染まるのはわれわれとしてもうれしい」と喜び、「天候がそろえば好漁が続くことが期待できる」と話した。
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清水署「特殊詐欺警戒を」 静岡の銀行支店で広報 電話機対策の導入呼びかけ
清水署は静岡市清水区の静岡銀行清水中央支店で広報活動を実施し、利用客の特殊詐欺への警戒意識高揚を図った。 署員とボランティア約20人が店舗周辺で啓発品を配布。毎年静岡県内ワーストを争っている同区内の特殊詐欺発生状況を伝え、電話機対策の導入を呼びかけた。 同区内における今年の特殊詐欺被害は15日時点の速報値で6件、計約529万円となっている。
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清水署員が通学路で児童登下校見守り 静岡、全国一斉街頭指導日に
清水署は全国通学路一斉街頭指導日の15日、静岡市清水区内4小学校の通学路などで児童らの登下校見守りと交通指導を実施した。 登校時間帯に街頭指導を行ったのは同区の清水有度一、清水浜田、清水駒越、興津の4小学校周辺。 署員が横断歩道に立つなどして児童の安全確保に努めたほか、自転車を含めた車両による違反の未然防止を図った。
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新入生、自転車通学安全に 清水東高で教室
交通安全協会清水地区支部は10日、静岡市清水区の清水東高で新入生向けの自転車交通安全教室を開いた。 自転車通学を始めたばかりの新入生約280人が参加した。実際に自転車に乗車して、危険回避や8の字走行をクラスごとに体験。遊びの要素を取り入れた体験に生徒は声をかけ合いながら取り組み、周りをよく見て安全に運転する大切さを楽しみながら学んだ。 清水署員による交通講話も行い、昨年清水区内で発生した自転車が関係する事故の半数以上が交差点で起きていたことから、交差点での安全確認の徹底を呼びかけた。ヘルメット着用の重要性や事故発生時の救護、報告義務についても伝えた。 (清水支局・大村花)
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ものづくり担う人材へ 静岡県立工科短期大学校に90人 清水区で入学式
静岡県立工科短期大学校は9日、本年度の入学式を静岡市清水区のマリナートで開いた。ものづくりの世界での活躍を目指す新入生が学生生活の新たな一歩を踏み出した。 同区の静岡キャンパスと沼津市の沼津キャンパスの計6科に90人が入学した。柳下福蔵校長は式辞で「2年後には産業基盤を支える頼もしい人材に成長することを願う」と期待し、「互いの夢や社会問題についても語り合い、充実した学生生活にしてほしい」とエールを送った。 新入生を代表し、建築設備科の野崎愛翔さんが「互いに助け合い高め合って、アフターコロナ時代におけるものづくり産業の成長に貢献できる人間を目指す」と宣誓した。 (清水支局・大村花)
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記者コラム「清流」 目線を変えて
静岡で記者になって以降、移動手段は専ら車。学生時代は徒歩や自転車での移動が主だったため、立場によって町の見え方がこれほど違うのかと驚く。 交通事故のあった現場に足を運んだ時などはそれが顕著だ。ドライバー、歩行者それぞれの目線から道を眺めると、「歩行者からはよく見えているが車からは姿が見えにくい」「段差があって通行しづらい」「この先の横断歩道まで歩くと結構距離がある」など、現場を取り巻く環境に発見がある。 春の交通安全運動が始まった。進学や就職、転勤で新生活を送っている人も多いだろう。「相手の立場に立ってみる」ことは対人関係だけでなく、交通安全でも大切なはず。歩行者、自転車、車。目線を変え
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二輪愛好者らにも安全講習 交通機動隊員を講師に 静岡市葵区
清水、静岡中央、静岡南の3署と県警交通機動隊は8日、二輪愛好者らに向けたセーフティーライダー講習会を静岡市葵区の古庄自動車学校で開いた。 ツーリングシーズンの到来で二輪車事故の増加が懸念されることから、運転技術と知識の向上や運転の勘を取り戻す機会にしてもらおうと実施。市民や署員ら約30人が、講師を務めた交通機動隊員から急ブレーキのかけ方や重心の移動のこつなどを学び、実践した。 清水署によると県内では今年、7日時点の速報値でミニバイクなどが絡む事故で3人が亡くなっている。亀井章弘交通課長は「プロテクターを装着し、速度を抑えて安全に楽しんでほしい。体調が悪いときの運転は控えて」と呼びかけた。
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駿河湾サクラエビ春漁、9日まで休漁 海水温低く、濁り改善されず
静岡県桜えび漁業組合(実石正則組合長)は4日、サクラエビの春漁を9日まで休漁すると発表した。 雨が続いて駿河湾内の海水温が低いことや、湾内の濁りが改善されないことから、エビの群れが浮いて来づらい状況にあり、出漁対策委員会で協議して決定した。 春漁は3月25日に解禁され、4日までに3回出漁している。漁期は6月7日まで。
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「責務を自覚」宣誓 静岡県消防学校で入校式
静岡県消防学校は4日、県内16消防本部・消防局の新規採用職員を教育する初任科第95期の入校式を、静岡市清水区の同校で開いた。 女性14人を含む計111人が入校した。三沢泰校長は式辞で「苦しい時こそ仲間を思いやり、困難を乗り越えて」と激励。また、能登半島地震で、県内各地からも職員が緊急消防援助隊として出動したことに触れ、「自らの身を守りながら、住民のために逃げることなく災害に立ち向かわねばならない」と呼びかけた。 入校生を代表し、静岡市消防局の菊池穏さん(27)が「責務を自覚し、全力を挙げて勉学に努める」と力強く宣誓した。入校生は6カ月間、現場での活動に備えて、消防職員に必要な知識や技術の
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未来のアニメーター制作体験 静岡市清水区「ま・あ・る」11周年記念講座
静岡市清水区の市こどもクリエイティブタウンま・あ・るは31日、開館11周年記念講座として、アニメーション制作スタジオのクリエーターから動画やアニメ制作などを学ぶワークショップを同館で開いた。 アニメーターを目指す県内外の小学6年生から高校生まで13人が参加した。動画・アニメ制作体験、背景美術のコースに分かれ、講師を務めた東京のアニメ制作スタジオ「YOSTAR PICTURES」の3人から手ほどきを受けた。 動画制作を学ぶ体験では大まかに描かれた原画をきれいに整えるトレースと呼ばれる作業に挑戦。参加者は、タブレット上で描き進める際の原画を拡大する程度など助言を受けながら集中して制作に取り組
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旬のサクラエビ求め行列 春漁解禁後初の週末 静岡・由比港漁協
駿河湾産サクラエビの春漁解禁から初の週末を迎えた30日、静岡市清水区の由比港漁協の食堂「浜のかきあげや」には、サクラエビを味わおうと県内外から多くの人が訪れた。 午前7時半ごろから整理券を求めて待機する客の姿が見られ、同10時ごろには店前に長い行列ができた。来店客はどんぶりやかき揚げを注文し、係留された漁船を横目に見ながら旬のサクラエビに舌鼓を打った。 東京から家族で訪れた会社員野口夏輝さん(23)は「かき揚げのエビにありがちな口の中の違和感がなく、これがサクラエビなんだと思った」と満足げ。同店の出羽義昌さんは「今年は身が大きめで、初漁の漁獲量も出足としてはいい感じだった。出漁できる天候